スゴイパワーを秘めているキング・オブ・オイル! ホホバオイルの特徴とすばらしい効果について
スキンケア商品やシャンプー・コンディショナーなどのヘアケア商品によく使われている美容オイルに、ホホバオイルというものがあります。
しっとりするのにさらりとした使い心地の良さに加えて、優れた美容効果を発揮することから、「キング・オブ・オイル」とも呼ばれています。
では具体的にどのくらいスゴイパワーを秘めているオイルなのか?
今回はホホバオイルのスゴイパワーと特徴、そしてすばらしい効果について説明していきたいと思います。
目次
ホホバオイルの4つのスゴイパワーと特徴
ホホバオイルには他の美容オイルにはない、あるいは特に優れている4つのスゴイパワーと特徴があります。
ではこのオイルにはどのようなスゴイパワーと特徴が秘められているのか、早速見ていくことにしましょう!
過酷な環境でも水分を逃さない強力な保湿力!
ホホバオイルは不毛地帯や半砂漠地帯でもよく育つ植物、ホホバから搾取されたオイルで、南カリフォルニアやメキシコなどの砂漠地帯に多く生息しています。
砂漠でも乾燥してしまわないような厚く固い表皮を持ち、過酷な環境でも水分を逃さず生き続けることができます。
そしてホホバオイル自体にも、水分を逃さない強力な保湿力が備わっています。
この強力な保湿力が、美肌効果を発揮するので多くのコスメに使用されているのです。
強力な抗酸化物質を含み、長期間保存が可能!
ホホバオイルには強力な抗酸化物質の天然トコフェノールが豊富に含まれているので、非常に酸化安定性が高く370℃以上の高温で4日間熱し続けられても品質に変化がないと言われています。
常温で保存している分では数年間は防腐剤などを添加しなくても保存が可能で、品質に問題なく使用することができるのです。
ワックスが低温で固形化するので液体に戻しやすい!
ホホバオイルの成分は植物性のワックスに分類されます。
植物性のワックスは常温でも固まりやすいのですが、ホホバオイルは10度以下の低温で固体化するので常温でも固まりにくく、気温が低い冬でもちょっと温めればすぐに液体化できて比較的使用しやすいオイルなのです。
ワックスエステルの量が圧倒的に多い!
ワックスエステルとは主に肌の弾力やうるおいを保つ成分のことで、人間の肌の角質層にもおよそ20%から30%含まれています。
そのワックスエステルの量が植物オイルの中でも圧倒的に多いのがホホバオイルで、ホホバから抽出されたホホバオイルは、全体の約97%がワックスエステルで占められています。
美容オイルとしてホホバオイルに人気があるのは、このワックスエステルの肌に与える弾力性と優れた保湿力にあるのです。
全ての肌質に合う驚異の美容オイル!
ホホバオイルはさらっとした使い心地と高い保湿力のほか、皮脂バランスをコントロールする作用があります。
脂性肌の人の場合は皮脂の分泌が抑えられ、反対に乾燥肌の人の場合は皮脂の分泌を促すことで、必要な皮脂を補い保湿力が高められます。
また低刺激なので敏感肌の人でも安心して使用でき、全ての肌質に合うという驚異の美容オイルなのです。
角質層と同じ成分で、浸透力もバツグン!
ホホバオイルは人間の肌の角質層と同じワックスエステルで構成されていることから、浸透力も抜群でなじみやすく、肌の表面だけでなく深層にも美肌効果を発揮します。
ホホバオイルがしっとりするのにサラサラした快適な使い心地なのは、その主成分が肌の角質層と同じワックスエステルだからなのです。
医療用でも使用されている唯一のオイル
ホホバオイルは防腐剤を添加しなくても、常温で数年間は問題なく使用することができる非常に安全なオイルなので、美容オイルとしてだけでなく医療用オイルとしても使用されている唯一のオイルです。
例えば皮膚科ではアトピー性皮膚炎ややけどの保湿治療のほか、他の医療機関では人工心臓の潤滑油としても使用されています。
他にも産婦人科では妊娠線の予防や乾燥肌の防止に使用されたり、アロマテラピーのキャリアオイルとしても使用されたりしています。
さらには消毒液から肌を保護するために、医師や看護師もこのホホバオイルが使用しているとのことです。
高い肌バリア機能でUVカット効果も
水分が少なく強い太陽の日差しが照り付けるような過酷な環境で育ったホホバから抽出されたホホバオイルには、紫外線や乾燥から肌を守る高いバリア機能とUVカット効果も兼ね備えています。
紫外線から肌を守るために日焼け止めの下に塗っておけば、さらにUVカット効果が高まりますし、日焼け後の肌の手入れに使用すると肌の炎症を抑えてくれます。
殺菌作用と反バクテリア作用で、お肌を清潔に
ホホバオイルには殺菌作用や反バクテリア作用があり、さらには抗炎症作用もありますので赤ちゃんのおむつかぶれやニキビに使用するとお肌を清潔にして炎症を鎮めてくれます。
ホホバオイルは低刺激なので赤ちゃんにも安心して使用することができます。
ベビーオイルにはホホバオイルを配合したものも多く、肌のデリケートな赤ちゃんや子供にもぜひおすすめのオイルです。
スキンケアだけでなくヘアケア、スカルプケアにも!
ホホバオイルの皮脂バランスをコントロールする作用と肌の深層にまで届く抜群の浸透力、そして優れた抗炎症作用や殺菌作用、抗バクテリア作用は、スキンケアだけでなくヘアケア、スカルプケアにもスゴイ威力を発揮します。
例えばシャンプーをする前に頭皮にホホバオイルをつけてマッサージしてから洗髪すると、髪がしっとりしてトリートメント効果を発揮するとともに、頭皮を清潔にして抜け毛やフケを防止してくれます。
また殺菌作用と抗バクテリア作用で頭皮の匂いも解消され、中年独特の頭皮の臭いも解消する効果も期待できます。
さらにドライヤーで髪を乾燥させる時や、出かける前にホホバオイルを少量髪につけてなじませておけば、紫外線から髪を守ることもできます。
エイジングケアにもホホバオイルを!
ホホバオイルには「若返りビタミン」と呼ばれているビタミンEと、肌本来の機能を高め再生を促す働きをするビタミンA、そして肌を健康に保つ効果のある必須アミノ酸が豊富に含まれています。
ビタミンEとビタミンA、そして必須アミノ酸はスキンケア商品に含まれている美肌成分で、特に肌老化やしわの予防や改善に効果的な成分として知られています。
この2つのビタミンと必須アミノ酸を含むホホバオイルを肌に塗ることで、肌のアンチエイジング効果が期待できるというわけです。
それに加えてホホバオイルの主成分、ワックスエステルが肌バリア機能を高めることで、外からの刺激や乾燥から肌を守りより若々しい肌でいられます。
黄金色に輝くオイル!ゴールデンホホバオイルとは?
ホホバオイルには無色透明のものと、黄金色に輝くゴールデンホホバオイルとがあります。
無色透明のホホバオイルは熱を加えて高圧でプレスする製造過程で、不純物を除去し精製されているのでピュアなオイルになっています。
ところがビタミンEやビタミンA、必須アミノ酸などの肌に良い有効成分も一緒に除去されてしまうため、含有量も少なくなってしまっています。
一方、ゴールデンホホバオイルは非精製のオイルで、熱を加えずコールドプレスで製造されているため不純物が非常に少ないうえに、肌の有効成分もそのまま残された状態になっているのです。
そこで保湿を始めとする美肌効果やアンチエイジング効果をより実感したいという人には、非精製で美肌成分もたっぷり含まれているゴールデンホホバオイルがおすすめです。
ただしゴールデンホホバオイルは透明のホホバオイルに比べると価格も4倍くらいと高価で刺激も少々ありますので、敏感肌の人は透明のホホバオイルを使用するかパッチテストを行ってからゴールデンホホバオイルを使用することがおすすめです。
まとめ
ホホバオイルは敏感肌の人や赤ちゃんからお年寄りまで、家族ぐるみでスキンケアやヘアケア、スカルプケアが行えるので常備しておくとたいへん重宝します。
ところでホホバオイルはオリーブオイルやココナッツオイルのように、肌や頭皮、髪につけるだけでなく食べることができるオイルではありません。
残念ながら食用には向いていないので、あくまでも外用としてその優れた効果を実感してみて下さい。