肌にも髪にもより若々しい潤いを!40代からのホホバオイルの活用法
40歳を過ぎるとお肌のハリや艶が失われれ、シミ、しわ、ほうれい線、白髪、薄毛など様々な美容トラブルや更年期特有の症状が起きてきます。
そんな時に強い味方になってくれるのが、肌にも髪にも使える「ホホバオイル」です。
若々しい肌や髪を保って、健康的な美しさを守りたい方に、ホホバオイルの効果と使い方をご紹介します。
ホホバオイルとは
ホホバオイルはアメリカ南部や中南米原産の「ホホバ」というツゲ科の木の実から取れるオイルです。
成分の50%以上が「ワックスエステル」という人間の皮膚に近い成分なので、刺激が少なく肌に浸透しやすい性質を持っています。
抗酸化成分を多く含み、細胞の働きを活発にして、生き生きとした肌を作る効果が抜群です。
ビタミン、アミノ酸、ミネラルなどの有効成分も体の細胞を活性化する働きをします。
皮脂と結びつきやすい性質を持っていて、乾燥肌には油分を補い、脂性肌には過剰な皮脂の分泌を抑える働きをします。
天然の抗炎症作用があり、抗菌作用、抗炎症作用が優れています。
ホホバオイルはこうした性質を利用して、やけど治療など医療の現場でも利用されています。
肌にも髪にも良くなじみ、化粧品やヘアケア製品にも利用され、高級エステサロンではマッサージオイルとして使用されています。
40代から注目したいホホバオイルの効果
40代になると、肌や髪の衰えがそろそろ出てきます。
加齢が原因ですが、女性の場合は更年期の影響もあります。
更年期は閉経を挟んで前後10年間くらいで、平均して45歳から55歳くらいです。
この時期は女性ホルモンが減少することによって、様々な症状が表れます。
突然ほてりがきて発汗する「ホットフラッシュ」という症状や、頭痛、めまい、動悸、うつ状態、関節の障害、コレステロール値上昇、骨粗鬆症なども更年期障害です。
肌が衰えたり薄毛になったり白髪が増えるもの、女性ホルモンが影響しているので更年期の症状の一種です。
ホホバオイルは40代からの女性の美容や健康に役立つ様々な働きをします。
肌に潤いと栄養分を与える
加齢とともに肌の水分が失われて弾力性が低下します。
ホホバオイルは強い保湿力を持っているので肌に潤いを与えて、柔らかく弾力のある肌を作ります。
ホホバオイルに多く含まれる「トコフェロール」は高い抗酸化作用持ち、体内でビタミンEとして働き、肌や髪の細胞分裂を活性化して、若々しい肌をつくります。
ビタミンAは肌の健康を保ち、ビタミンCは肌や粘膜の柔軟性を保ちます。
アミノ酸は肌や髪を構成する成分で、ミネラルはアミノ酸の吸収や構成を助ける働きをします。
ホホバオイルを洗顔の後に肌につけたり、クレンジングオイルとして利用したりしましょう。
しわ、ほうれい線対策
しわの原因は、肌の保湿力の低下です。
ホホバオイルは優れた保湿力を持っているので、しわの予防に役立ちます。
またほうれい線を予防する働きもあります。
洗顔後に化粧水や乳液で肌に水分を与えてから、ホホバオイルを数滴塗って保湿します。
保湿と同時にホホバオイルの有効成分が肌に浸透して栄養を与える効果も発揮します。
ホホバオイルは肌への浸透力が高く、隅々まで栄養を行きわたらせてしわを防ぎます。
ホホバオイルですでに深く刻まれたしわやほうれい線を消すのは困難ですが、できかけの時点で進行を食い止め、予防する効果があります。
しみ対策
ホホバオイルは紫外線や乾燥から肌を守ります。
また抗酸化成分の働きで肌の新陳代謝を促進することによって、シミができた肌を改善します。
すぐにしみを消す効果はありませんが、しみを予防する効果はあり、肌の自然治癒力を高めることによりゆっくりと肌質を改善して、数年使用することにより徐々にシミを目立たなくします。
全身のスキンケア
加齢によって水分が失われた全身の肌に潤いを与えて、柔らかい弾力がある肌を作ります。
固くなったかかと、くるぶし、ひじを柔らかくする効果もあります。
入浴後にホホバオイルを手に取って全身に塗ると、全身の肌の保湿効果を発揮します。
またホホバオイルをバスオイルとして使うことができます。
入浴中に湯船の中でホホバオイルを体に塗り、マッサージしながら伸ばします。
ついでに顔につけても良いでしょう。
最後に体を洗って洗顔します。
保湿に加えて保温効果もあるので、冬は体が温まります。
育毛対策
更年期になると、女性ホルモンの減少から女性の薄毛が起こります。
毛が抜けて、髪質が悪くなって髪のハリやコシが失われて髪全体のボリュームが失われます。
ホホバオイルは頭皮の乾燥を防ぎ、弱った頭皮や髪に栄養を与えて元気を取り戻します。
毛根に栄養を与えて細胞を活性化して育毛を促します。
ホホバオイルは頭皮や髪にもよく浸透して、保湿効果を発揮します。
シャンプー後の頭皮に数滴塗って乾燥を防ぐようにして使います。
髪が油っぽくなるのが嫌な人はシャンプー前に頭皮に塗って洗い流したり、お湯で薄めたホホバオイルをシャンプー後に使ったりしても良いでしょう。
頭皮の過剰な皮脂や毛穴の汚れが気になる人には、頭皮マッサージと頭皮パックをおすすめします。
シャンプー前に頭皮にホホバオイルを塗って、爪を立てないように指の腹を使って、下から上に手を動かして頭皮マッサージをします。
その後頭に蒸しタオルを置いて、キャップをかぶって30分間放置します。
ホホバオイルは人間の皮脂に近い成分なので、頭皮の皮脂や毛穴に詰まった皮脂と結びついて除去する効果があります。
頭皮の皮脂や毛穴の汚れが浮き上がってきたら、シャンプーで洗い流します。
頭皮の過剰な皮脂や毛穴の詰まりは脱毛の原因になるので、必要なら一か月に2~3回ほど試しましょう。
白髪対策
白髪も薄毛と同様に、毛根の細胞が弱ることによって起きます。
毛根の中には髪の黒い色を作る「メラノサイト」という細胞がありますが、メラノサイトに栄養が行き渡らなくなると白髪になります。
すでにご説明した方法で頭皮にホホバオイルを塗布したり、頭皮マッサージやパックをしたりすることにより、頭皮環境を改善しましょう。
毛根の細胞が活性化されるので、白髪対策にも有効です。
加齢臭対策
加齢臭は男性だけではなく女性にも起こります。
体の皮脂は若いうちは体の自然な抗酸化作用が働いて酸化が抑えられますが、加齢とともに抗酸化力が弱って酸化しやすくなります。
その酸化した皮脂の臭いが加齢臭です。
女性はホルモンに変化が起きる更年期の頃に加齢臭が発生しやすいです。
頭皮の皮脂は濃度が濃くべたつきがちなので、特に酸化臭を発しやすいです。
すでにご説明した頭皮マッサージ、頭皮パックによって過剰な皮脂を洗い流すことで加齢臭を防ぐことができます。
ホットフラッシュ対策
ホットフラッシュに効くアロマオイルをブレンドして作ることができます。
ホホバオイル8mlと無水エタノール2mlでベースを作ります。
それにベルガモット5滴とペパーミント1~2滴をブレンドします。
これらを容器に入れて混ぜ合わせて、一か月ほど置いてから使います。
汗が出てきたときに香りを嗅ぐと、落ち着いて次第に汗がおさまってきます。
関節ケア
更年期になると、関節がスムーズに動かなくなったり痛みを感じるようになったりすることがあります。
ホホバオイルは抗炎症作用があり、関節痛をやわらげる効果があります。
バスオイルとして使うと効果的です。
入浴の際に湯船の中で痛みを感じる関節部分に塗り込んでマッサージします。
浸透させたら洗い流します。
湯上りに再びホホバオイルを塗るとさらに効果的です。
まとめ
ホホバオイルは更年期や加齢による様々な美容や健康のトラブルに効果を発揮します。
しみ、しわ、ほうれい線対策などのスキンケアだけではなく、薄毛や白髪、加齢臭、ホットフラッシュ、関節ケアにも使えます。
ホホバオイルを選ぶときには未精製の金色のオイルがおすすめです。
美容と健康のためにホホバオイルを役立てて、40歳からますます輝きましょう!