日本でも愛され続ける最強オール・イン・ワンコスメ・BBクリーム
2003年に放送された「冬のソナタ」の大ヒットとともに始まった韓流ブーム。
ヨン様の天使のような笑顔とともに韓国女性の美しさに注目が集まりました。
アジア人特有の肌のきめの細やかさに加え、整形手術さえ日常化している美容大国。
そんな韓国からやってきたBBクリームは一時のブームは去りましたが今や定番商品になっています。
目次
実はドイツ生まれで皮膚科医が治療用に処方していた
韓国コスメの代表選手のようなBBクリーム。
BBはBlemish balmやBlemish baceの略で「傷を修復する軟膏」という意味があります。
もともとはドイツで開発されて1960年代に皮膚科で処方されていたとは驚きです。
BBクリームは皮膚の炎症を抑えたり、外部刺激から肌を守ったりするのが目的だったのです。
それが1980年代に韓国で改良されて、主に東アジアで売り出されたために韓国コスメの認識が根強くなりました。
韓国や日本では陶器のような肌が好まれます。
シミや毛穴をカバーできるBBクリームは特に韓国セレブの間で女優コスメとしてもてはやされ、そのブームが日本に飛び火しました。
そろそろ熟してきた世代にとっては、シミ・しわ・たるみこそが傷のようなもの、これで隠せるならばお安い物。
しかも中心価格帯は2,000円から5,000円まででプチプラコスメとしても優秀だったのです。
一番の特徴はカバー力!優れた修復機能で根強い人気商品
美容大国韓国では整形手術も盛んで、抵抗なく一般に利用されています。
その手術跡やピーリングの炎症を隠したり癒やしたりするためにBBクリームは浸透していったのだそうです。
実際に使用してみると個人差はあると思いますが、顔の赤みやくすみ、毛穴、シミはかなりカバーできます。
美容液の成分のおかげでしっとりした使い心地です。
基本的にはこれでも大丈夫ですが、ベタツキもありますのでパウダーファンデーションで仕上げるとさらにカバー力がアップします。
これひとつで5役以上!手軽なオール・イン・ワンコスメ
BBクリームはその修復機能もさることながら、手軽というのがセールスポイントです。
これ1本で美容液、保湿クリーム、ベースメイク、ファンデーション、日焼け止めも入ったオール・イン・ワン。
忙しい朝にベースメイクが5分で終わるのは大助かりですよね。
第一にこれだけの機能をBBクリームだけで完結できたらコストパフォーマンスも申し分ありません。
わんちゃんの散歩、ゴミ出し、近所のコンビニなどお出かけとまでは行かないけれど、すっぴんで行くにはためらわれるちょっとした外出も、ササッとBBクリームを塗って、リップクリームを塗るだけの時短メイクが可能です。
初心者や面倒くさがり屋さんでも大丈夫なメイク方法
お手軽なBBクリームですが、その前にまず洗顔と化粧水はつけておきましょう。
使用量はメーカーにもよりますがパール2~3個程度。
少量をスポンジにつけてポンポンとたたき込むように少しずつ伸ばしていきます。
顔の内側から外側へが基本です。
というのが正しい使い方です。
ただ忙しいときにササッと指でのばしてもそれなりに仕上がるのも良いところです。
逆にクリームを出し過ぎると厚塗りに成りすぎますので少量ずつ出してください。
メーカーが多すぎてお気に入りを見つけるのが大変かも
BBクリームは韓国の化粧品会社以外にも欧米のメーカーでも販売されています。
通販サイトを見てもどれにしようかと迷うところですね。
ヒアルロン酸やプラセンタ、ビタミンCを加えて美容効果がアップというのも気になりますが通販で買うのであれば無香料をおすすめします。
香料は好みがあるので自分に合わない物だと最悪です。
あと成分で気をつけたいのが紫外線吸収剤や石油系界面活性剤、合成香料です。
ウェブのメリットは成分表を前もってチェックできることなので気になる成分が入っていないかチェックしましょう。
最近はドラッグストアやバラエティショップでも数種類は常備されているので香料などは実際にテスターで確認してみるのも良いですね。
日焼け止め効果を期待するのであればSPF30以上を選ぶ
いくら日焼け止めが入っているからと言ってBBクリームだけだと日焼けをしてしまったという経験のある方も少なくありません。
SPFは紫外線を防御する目安の数値ですが日常生活で30以上、屋外のスポーツ時だと50以上が推奨されています。
もし手持ちのBBクリームのSPFがそれ以下の場合は日焼け止めをプラスする方が賢明です。
ちなみに紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)があり、SPFが示すのは紫外線B波に対する数値で、A波には別のPAという数値があります。
これは「+」の数で示されていますのでご覧になった方も多いでしょう。
A波は冬場に少なくなるB波と違って年中そこそこ降り注いでいるやっかいな紫外線なので「+++」以上がおすすめです。
最近は「SPF50、PA++++」という最強の物も出ています。
使い心地に多少厚塗り感が出るようですが、屋外スポーツを楽しまれる方ならこれぐらいは必要ですね。
良いことずくめのようなBBクリームのデメリットとは
BBクリームの一番のデメリットはベタツキ感でしょう。
保湿効果があるので年齢を重ねた乾燥肌には良いのでしょうが、若い肌には少しべたべたした感があります。
最後にフェイスパウダーで抑えるという作業をプラスしないとチークなどが乗りにくいです。
あとはカラーの選択肢が少ないというのも特徴です。
通販では思っていた色と違うというクレームも多いそうです。
メーカーによっては1色だけというところもあるので自分の肌色に合う物を探すのも大変です。
メーカーによってはクリームの伸びが悪いので厚塗りになりがちというのもデメリットのひとつです。
指ではなくスポンジで伸ばすとムラ無く仕上がります。
伸びが悪いと肌の負担になりかねませんので、できるだけ伸びの良い物を選びましょう。
最初に買うときは、店頭でテスターで試してみてからの方が賢明ですね。
CCクリームやDDクリーム、EEクリームまで出ています!
最近はBBクリーム以外にCCやDD、EEなどのアルファベットクリームが次々に出てきてややこしいですね。
それぞれに意味や役割が違うそうですがいずれもオール・イン・ワンコスメです。
CCクリームはColor correcting(色の補修)、Color Control(色の調整)の略で着け心地はBBクリームよりも軽くて薄付きなのが特徴です。
CCクリームはもともと美容を目的に開発されたものなので肌を補正してきれいにしてくれます。
薄付きでナチュラルに仕上がる分、カバー力はBBクリームよりも劣るようです。
DDクリームはDynamic Do-Allとこれだけで全部オッケーですよと言う最強のオール・イン・ワンコスメです。
抗酸化作用の成分がたくさん含まれていてアンチエイジング機能が優れています。カバー力が強く、日焼け対策もできるというのが売りです。
BBクリームとCCクリームの良いところどりをしたコスメといえますね。
EEクリームはEver Effect(さらに効果的に)という意味で2014年にイギリスで開発されたクリームでB~Dまでのすべての機能を備えた神クリームと言われています。
まとめ
アルファベットを冠したオール・イン・ワンコスメの先駆者としてBBクリームは今も健在です。
美容液が入ったBBクリームはお化粧をしながら肌をきれいにしてくれて日焼け止め効果もあると人気に火がつきました。
お化粧、面倒だなあと思うときもBBクリームぐらいは塗っておこうかという手軽さ。
もうすっかり定着しましたね。
これからもずっと日本で愛され続けていくことでしょう。