ひまわりの種からとれたオイルで髪の毛ツヤツヤ!ヘアオイルならサンフラワーオイルがおすすめです。
オイルトリートメントが常識の今、人々は常に新しいオイルを探しています。
ホホバオイルやアルガンオイルなど、ヘアオイルとして優秀なものがたくさん見つかっていますよね。
この度ご紹介したいのは「サンフラワーオイル」。
つまり、ヒマワリ油です。
あまり馴染みのないオイルですが、ヘアオイルとしての効果は高く、とても優秀なのです。
サンフラワーオイルの成分や、おすすめの使用法を見てみたいと思います。
目次
サンフラワーオイルってどんなもの?
サンフラワーとは日本語で「ヒマワリ」。
つまり、サンフラワーオイルとはヒマワリの種から抽出された天然オイルなのです。
日本では食用として使用され、美容目的ではさほど知られていません。
しかし、欧米ではココナッツオイルやスイートアーモンドオイルやホホバオイルと同様、髪の毛の健康を保つのにおすすめのヘアオイルとして注目を集めています。
しかも、ココナッツオイルやスイートアーモンドオイルに比べて、香りが控えめ。
美容目的で使用するのにぴったりです。
ちなみによく似たオイルに「サフラワーオイル」がありますが、これは「ベニバナ油」のこと。
間違えないようご注意下さいね。
サンフラワーオイルの歴史とは…?
サンフラワーオイルのもととなるヒマワリはもともと北アメリカ原産の植物です。
紀元前3000年にはすでに現在のアリゾナ州やニューメキシコ州で栽培が行われていました。
当時そこに暮らしていたのはネイティブアメリカンの人たち。
彼らはこのサンフラワーオイルを食用としてだけではなく、ボディペイントや染料、薬用など幅広く活用していたと言います。
そんなヒマワリがヨーロッパに広がったのは大航海時代のこと。
新大陸発見に携わったスペイン人の冒険家たちが、新大陸の植物として持ち帰ったのが始まりでした。
華やかなヒマワリは当時のヨーロッパの人々に好まれ、観賞用として広く普及しました。
サンフラワーオイルが抽出されるようになったのは1716年頃のことです。
さらに商業レベルで生産が行われるようになるのは1830年頃のこと。
サンフラワーオイルの原料となるヒマワリはその後ロシアに渡り、サンフラワーオイルを抽出するために大量生産されます。
ロシアでは生産量拡大のため、ヒマワリの品種改良や研究が盛んにおこなわれるようになりました。
サンフラワーオイルにはどんな効能があるの?
サンフラワーオイルには必須脂肪酸の一つであるリノール酸が油脂中70%も含まれています。
さらに、オレイン酸やビタミンEも豊富。
このうち、リノール酸はコレステロール値を下げる働きがあると言われています。
さらに、リノール酸、オレイン酸は動脈硬化や高血圧を予防するとも言われています。
血中のコレステロール値も下げてくれるため、血液の流れも改善。
血管内部の壁に脂肪が付着しにくいので、血液の流れがスムーズになるのです。
血行が良くなれば、体内環境は整い、冷えなどから来る不調も改善されます。
さらに、豊富なビタミンEはアンチエイジング効果があることで有名。
老化の原因となる活性酸素を抑制し、体内の酸化を食い止めてくれるのです。
ただし、いくら健康に良いからといってサンフラワーオイルの過剰摂取は避けましょう。
サンフラワーオイルに含まれているリノール酸はコレステロールを抑制する働きがありますが、過剰に摂取すると動脈硬化やアレルギーの発症を促進してしまう可能性があるのです。
適量を守って摂取しましょう。
ヘアオイルとしてはどうなの?サンフラワーオイル
体内に取り入れるとアンチエイジングや動脈硬化防止が期待できるサンフラワーオイル。
それではヘアオイルとしてはどうなのでしょうか。
ヘアオイルとして髪のルーチンワークに取り入れると、どんなメリットがあるのか見てみたいと思います。
頭皮の健康を改善してくれる!
サンフラワーオイルには必須脂肪酸やビタミンEが豊富。
そのため、頭皮に直接つけると頭皮の健康を改善してくれる働きが期待できるのです。
フケやかゆみを防ぎ、詰まった頭皮の毛穴をケアしてくれます。
薄毛、抜け毛、早期脱毛にお悩みの方におすすめ。
また、炎症を鎮める効果もあるので日焼け後の頭皮ケアに使うのもおすすめです。
髪の毛の成長を促進してくれる
サンフラワーオイルは天然のモイスチャライザー。
健康な髪の生育を助けてくれるビタミンEや、ミネラルなどが豊富です。
中でも必須脂肪酸であるオレイン酸は特に豊富に含まれています。
通常はオレイン酸が多いほどオイル特有のべたつきがあるのですが、サンフラワーオイルはどちらかというとさらっとしたテクスチャー。
髪に塗布しやすく、素早く頭皮に浸透します。
そして頭皮内部まで入り込み、髪の成長を促進してくれる働きがあるのです。
髪に柔らかさと輝きを与えてくれる!
サンフラワーオイルは髪の毛がもともと持っている力を最大限に引き出してくれます。
高い保湿性を持ち、髪の水分を逃がしません。
軽いテクスチャーに加え、飽和度とトランス脂肪酸のレベルが低いのでオイリーさを感じることなしに水分チャージをしてくれるのです。
特に冬は毛髪から水分が逃げ、乾燥しがちになってしまいます。
サンフラワーオイルを塗布することで水分の蒸発を防ぎ、髪の乾燥をケアしてくれます。
サンフラワーオイルを髪に塗っておけば乾燥予防になり、髪は柔らかく輝きを持った美しさをキープできるのです。
紫外線から髪の毛を保護してくれる
紫外線やドライヤーの熱で傷んだ髪の毛もサンフラワーオイルは有効です。
ビタミンEが傷んだ部分を修復してくれるので、髪に馴染ませるとダメージに素早く浸透。
髪の内部からダメージをケアし、パサつきを改善し、艶めく髪をとりもどしてくれます。
さらにドライヤー前や外出前にサンフラワーオイルを塗布すれば、熱によるダメージを抑止してくれる働きも期待できます。
サンフラワーオイルはこうやって使おう!おすすめの使用法とは
サンフラワーオイルはホホバオイルと同様、キャリアオイルとして使用することが可能。
ですから他のアロマオイルのベースとして使用し、自分だけの配合でヘアオイルを作ることが可能です。
お好みの香りのアロマがあれば、ブレンドして楽しむのもいいですね。
しかし、そこまではしたくないという方は直接サンフラワーオイルを使用することがおすすめ。
ヘアオイルとして使用すれば、髪は健康を取り戻し、輝きを放つようになるでしょう。
おすすめの使用法をご紹介したいと思います。
プレシャンプーとして
シャンプー前の乾いた頭皮に使用します。
まず、サンフラワーオイルを掌にのせます。
大体500円玉くらいを目安にします。
両手を合わせて、オイルを温めるように包んでください。
冷たいオイルより、温かいオイルの方が地肌に素早く、奥深くまで浸透します。
じっくりオイルを温めたら、直接頭皮に塗布します。
髪の生え際から頭頂までゆっくりとマッサージするように伸ばします。
横部分も横から後ろ、後ろは下から上へと伸ばします。
大体地肌に行きわたったら指の腹を使って優しくマッサージしましょう。
この時爪をたててはいけません。
気持ちよく感じる強さで、ゆっくりと行います。
地肌全体をマッサージしたら、蒸しタオルで20分ほど放置。
時間が来たら通常のシャンプーをして洗い流します。
サンフラワーオイルをシャンプー前に塗布することで、通常では落ちない汚れを浮かし、毛穴をディープクレンジングしてくれる効果があります。
詰まった毛穴からは健康な髪は生えてきません。
週に2度くらいを目安に行うことをおすすめします。
アウトバストリートメントとして
アウトバストリートメントとしての使用もおすすめです。
お風呂上がりに、髪の毛をタオルドライします。
そこで毛先を中心にサンフラワーオイルを塗布。
パサつきが気になる部分は特に丁寧に塗って下さいその後、ドライヤーでしっかりと乾かします。
ドライヤー前にサンフラワーオイルを塗布すると、熱から髪を保護して水分の蒸発を防いでくれます。
サンフラワーオイルの有効成分がしっかりと髪に浸透し、髪はツヤツヤでサラサラ。
寝癖がつきにくく、翌朝のスタイリングをらくにしてくれますよ。
まとめ
オレイン酸が豊富だけどべたつきが少ない「サンフラワーオイル。」さらっとしたテクスチャーはヘアオイルにぴったりです。
ただ、サンフラワーオイルを選ぶ際は注意が必要。
ヘアオイルとしておすすめなのは「圧搾法」という昔ながらの方法で抽出されたサンフラワーオイルのみです。
溶剤を使用して抽出されたサンフラワーオイルは栄養成分が少なく、十分な効果を得ることができないからです。
サンフラワーオイルを購入する際は抽出方法を確認してくださいね。