リタッチ白髪染めをセルフでする時に大切なのは4つの準備
美容院のヘアカラーメニューにもある白髪染めである「リタッチ」をご存知でしょうか?
リタッチとは、ヘアカラーした髪が伸びてきた時に、根元の染めていない部分だけを染める施術法です。
根本だけを染めるので、価格も安くなり髪にも優しいヘアカラー法です。
そんなリタッチ染めですが、ちょっとしたコツをつかめば自分でもできます。
何故、白髪はリタッチ染めをしたほうがいいのか
白髪染めを毎回全体毛先まで、してはいけない理由
根元だけに塗るのは大変そうだし、全体を染めたほうが簡単で早いのではと思いますよね?
実際に、ご自分で白髪染めをされている方の多くは、毎回全体染めされている方も多いのではないかと思います。
でも実は毎回のように白髪染めを全体にを繰り返す事は、毛先の髪への大ダメージにつながります。
結果として、髪が傷むだけではなく、将来的に薄毛の原因にもなりかねませんし、毛先は何回も染料で染める事になりますので、どんどん黒くなり根本と同じ色味にならなくなってきます。
そうなってしまった毛先は、もう美容院でも治す事はできなくなります。
カラー剤の原理
カラー剤というのは、ブリーチ剤と染料を混ぜて作ります。
サロン用も市販の物も同じで、1剤と2剤のふたつに分かれていると思います。
髪を染めるためには、まずブリーチで色素を壊し、次に染料で色を入れないと染まりません。
ブリーチというのは髪にダメージを与えます。
金髪にするためには、何度もブリーチをするのですが、綺麗な金髪に色が抜けないからと何回も繰り返していると次第に髪はゴムのようになっていき、そして最終的には溶けてしまいます。
それほどのダメージを与えるわけですから、ブリーチはできる限り最小限にすべきなのです。
伸びた根本の白髪を染めるために、何度も全体染めをする事は、毛先に何度もブリーチをするということなので、ダメージを繰り返し与えることになるのです。
リタッチ染めの頻度
髪の伸びる速さ
髪を傷めない白髪染めは、リタッチ染めという事がわかりました。
では、リタッチ染めの頻度は、どのくらいが良いのでしょうか?
髪は1か月に平均1.2mmほど伸びます。
白髪の量やヘアスタイル、髪の明るさによっても目立ち始める早さは違います。
白髪が多い人、分け目のあるスタイル、暗い色味で染めている方の場合は、1か月頃から気になり始めて1か月半頃には、もう染めないと気になって仕方がないのではないでしょうか。
染める頻度を減らすヘアスタイルとは
早いと1か月程で気になってくる白髪ですが、伸びてきても白髪が目立たなければ、もっと染める頻度を減らせますよね。
毎日鏡を見る自分が気になるだけで、周りの人達にはそれほど目立ってはいないと思いますが、白髪って本人は凄く気になってしまうものです。
根本に少し出てきても気になりにくいヘアスタイルは、ショートカットでふんわりとさせたスタイルです。
分け目があったり、ロングで頭頂部がぺたんとした髪型は、白髪が出てくると目立ちます。
そして、色は明るいほうが目立ちにくいですね。
真っ黒だとどうしても、白髪が目立ってしまいます。
とはいえ、白髪を染めるにはある程度の暗さは必須なので、白髪が染まるぎりぎりの明るさで、ハイライトやメッシュを入れる方法が最適だと思います。
リタッチ染めの方法・準備
①準備するもの
- カラー剤
- (慣れないうちは多めを準備、市販用ならクリームタイプ。
できればサロン用がおすすめ)
- カラー剤を混ぜる容器(小さめのボール)
- カラー用はけ(くし部分とはけ部分、両方ついているサロン用が最適)
- *ネットで購入できます
- ゴム、ダッカール
- 肩に巻くバスタオル
- 床に敷く新聞紙
- ラップ
- 三面鏡(後ろも塗るなら必要です)
②塗る前の注意
スタイリング剤(ワックスやスプレー)で固めていなければ、そのまま塗って大丈夫です。
スタイリング剤で固めていたり、何日も洗髪していないような場合はシャンプー後軽く乾かしてください。
セルフでリタッチする場合のコツは、前面部分(前髪の生え際、もみあげ部分、前髪の分け目部分、頭頂部)を綺麗に塗る事を意識することです。
慣れるまでは、前面と頭頂部、もみあげ部分くらいにとどめておいたほうがいいと思います。
時間がかかりすぎたりしては髪が傷むだけですし、最初からあまりにも大変だと、後が続きません。
目立つ部分だけ塗るつもりではじめて、後ろは次に気になってきたころに美容院へ行くという方法でも、美容院回数が半分になり節約になります。
③薬剤を混ぜる前に完璧な準備を
カラーの薬剤は混ぜた瞬間に、効果が出るように作られています。
なので必ず、塗る直前に混ぜてください。
塗りだしたら手早く、出来る限り短時間で塗る事を心掛けましょう。
そして塗ってから洗い流すまでの時間は、必ず説明書の時間を守りましょう。
流すのが早すぎると染まりが悪いですし、45分~1時間以上置くと髪が傷むだけで、もう薬の効果は切れているはずです。
④最終準備
肩にタオルをかける前に、ちょっと注意を。
上に来ている洋服は、前開きのものか、下から脱げるものを着ましょう。
塗ってしまったら、もう首から服は脱げませんので気をつけてくださいね。
綺麗に素早く塗るには、最初にきちんとブロッキングしておくことが大切です。
頭頂部の少し後ろから耳の上までを分け、まずダッカールで留めます。
両方止めたら、後ろの髪はゴムでしばってしまいましょう。
(しばれない場合はダッカールで止め、前にこないようにします)そうしたら準備は完了。
肌の弱いかたは、おでこや耳の後ろにワセリンを塗っておきましょう。
リタッチ染めの方法・塗り方
塗りはじめのコツ
塗りはじめは、分け目からで大丈夫です。
わざわざ分け目を作り直して、横分けを真ん中分けにしたりしないほうがいいです。
分け目こそいちばん目立つ場所なので、最初にしっかりと塗りましょう。
白髪の部分1cmだけ塗ろうなどとする必要はありません、地肌までべったりと、そして白髪は全部覆うように1cmなら3~5cmほど塗るつもりで大丈夫です。
ペタペタと塗ったら、その塗った分け目の下の髪1cmほど開けて、はけの後ろ側で線をひくように分けて塗った所にぺたっとくっつけましょう。
そして何もつけていないはけで落ちて来ないように、ぺたぺたっとくっつけたら、カラー剤をとり、分け目の白髪部分にまたぺたぺたっとつけます。
この繰り返ししながら、もみあげまで塗っていきます。
塗り終わりのコツ
しっかり塗っておくべき場所は、分け目、生え際、もみあげ、頭頂部の4か所です。
逆にここさえしっかりと濡れていれば、成功ともいえます。
なので、ひととおり練り終わったら、最後にもういちど、この4か所をチェックして、まだ残っている薬剤があれば、べったりと塗ってしまいましょう。
そして、塗り終わった時間をチェックして、ラップをふんわりとかけて時間まで、待機です。
後は、2回しっかりとシャンプーをすれば完了。
お疲れさまでした。
まとめ
リタッチで行う白髪染めは、慣れれば難しい事はありません。
コツがわかれば、誰にでもできると思います。
言葉では説明しにくいので、美容院で染めてもらうときに、塗っている様子を見るともっとわかりやすいと思います。
慣れないうちは、前面部分だけを染めてみましょう。
そして、できれば市販のカラー剤ではなく、サロン用を購入して使用するほうが、髪の痛みを軽減できるのでおすすめです。