白髪染めだけじゃない! 髪に優しい自然の染料「ヘナ」で美髪になろう
ヘナという髪染め剤はご存知ですか?
なんとなく名前は知ってはいても、使い方が分からない、うまく染まるのか不安だ、と使用をためらっている人も多いと思います。
ヘナは、自然のものを使いたい人、市販の白髪染めや美容室でのヘアカラーで地肌にトラブルを起こす肌の弱い人におすすめです。
また、ヘナは白髪がない人にもおすすめなんですよ。
ここでは、ヘナの基本的な使い道や、ヘナをよりよく染める方法についてお伝えします。
ヘナで髪を染めてみよう!
なんだか髪や地肌に良さそうなヘナ。
だけどそもそもヘナってなんでしょう?
ヘナってそもそも何なの?
ヘナとはミソハギ科の植物で、葉をすりつぶして粉状になっています。
原産地はインドや西アジアなどの熱帯地方です。
ヘナの葉にはオレンジの色素が含まれていて、その色素がたんぱく質の分子と結びつくので、髪をオレンジに染めるナチュラルな白髪染めなのです。
そもそも、粉状のヘナを水で練って肌に塗ると肌が茶色に染まることから、昔からボディアートの材料として使われていました。
その他、皮膚病などの治療にも使われてきた歴史があります。
ヘナで髪は何色に染まるの?
ヘナ100%の商品は、白髪の毛をオレンジ色に染めます。
黒髪にはほとんど染まりません。
光にあたるとうっすらこげ茶に見える程度です。
ヘナ以外に、インディゴなど他の植物の葉を混ぜてあるものがあります。
これはオレンジではなく、より黒に近いような色に染めることができるようになっています。
他にも、化学染料を混ぜて様々な色に対応している場合もあります。
ヘナは白髪のある人だけのもの?
ヘナは白髪染めとして一般的ですが、トリートメント効果が高いので、黒髪の人も使うことができます。
髪の毛は染まりませんが、つやつやな髪の毛になります。
自然の染料なのでもちろん子供も使うことができます。
インドの女性は、長い髪をとても大切にします。
シャンプーではなくヘナで髪を洗い、オイルで髪をケアします。
そのため、大変つややかで美しい髪の毛をしています。
ヘナの良いところ
ヘナの良いところは、地肌に優しいだけではありません。
髪の毛を傷めない
今ある髪の毛を自然の染料で上から染めるので、髪の毛を傷めません。
むしろ、トリートメント効果があります。
ヘナで染めたあとは、つやつやの髪になり、髪の毛がしっとりと落ち着きます。
美容院より安く染められる
美容院で染めると5,000円から10,000円くらいかかると思いますが、ヘナの場合はロングヘアでも1,000円ほどで染めることが可能です。
美容院よりも大変安く染まります。
デトックス効果
ヘナには、毛穴の老廃物をだすデトックス効果があると言われています。
たしかに、ヘナをしたあとはすっきり頭が軽くなります。
ヘナの悪いところ
地肌に優しく自分で染められるヘナですが、デメリットの部分も持ち合わせています。
体を冷やす
ヘナは熱帯地方の植物のせいか、塗ると体を冷やします。
加えてヘナペーストを長時間塗っておかなければいけないので、体は冷えてしまいます。
冬場は体を冷やさない工夫が必要ですし、夏場はとても気持ちが良いものになります。
冷えのせいなのか排毒効果のひとつなのか、頭痛を起こす人もひます。
髪以外にもヘナが染まってしまう
ヘナをやるときに直接手で揉み込むと、手がオレンジ色に染まります。
それを防ぐために、ビニール手袋をつけてヘナを使う人がほとんどですが、首や耳、手首にヘナがついてしまうと、その部分がオレンジに染まります。
また、染めている最中にヘナを壁にとばしてしまったり、床に落としてしまったりしているとその部分も染まってしまいます。
髪を染めるのに時間がかかる
ヘナで髪を染めるには最低でも1時間かかります。
理想は2時間ほど置いた方がよく染まるので、塗ったまま眠る人もいます。
実は怖い!ヘナと書いてあるけどヘナじゃない白髪染め
ドラッグストアでは、いくつもヘナ、あるいはヘナ配合と書いてある商品がありますが、よく成分を確認してみてください。
ヘナ配合とは書いてあるけれど・・・
ヘナ配合とは書いてあっても、化学的な薬剤がベースの白髪染めにわずかなヘナが入っている場合があります。
ヘナ100%のものは粉状のものがほとんどですので、粉のものを選びましょう。
ヘナ100%だけど・・・
ヘナ100%と書いてあってもヘナの品質が粗悪なものも多いです。
ヘナが古かったりするとうまく染まりませんし、ひどいものは細かい砂のようなものが混ざっている場合があります。
ヘナは値段も様々ですが、品質の良いものはそれなりの値段がします。
とはいえ、100g1,000円前後の金額を選べば間違いないでしょう。
ヘナの品質は基本的には水に溶いてしばらく置くと分かります。
良いヘナは、しっかりと水を吸ってジェル状のペーストができます。
基本的なヘナの使い方
ヘナで髪の毛を染めるときは、粉状のヘナをぬるま湯と混ぜてマヨネーズ状の硬さになったものを髪に塗り込みます。
1-2時間置いた後に、髪を洗い流します。
効果的なヘナの使い方
それでは、ヘナで染めるにあたってより効果的な方法をお伝えします。
ぬるま湯と混ぜた後は、1日ほど置くこと
ヘナをぬるま湯と混ぜた後は、すぐに使うのではなく、1日ほど置く方が効果的です。
ヘナがしっかりと水を吸い、ジェル状のペーストができます。
塗る直前に混ぜると効果的なものは?
1日置いたヘナを塗るときには、ヘナペーストに植物油(ごま油、ホホバ油、つばき油など)を小さじ1−2杯を入れると髪の毛がよりしっとりとまとまります。
匂いが気になる場合は、あるものを入れてみよう!
ヘナの独特の匂いが気になる人は、レモンや紅茶などを入れてみましょう。
草っぽい匂いが緩和されます。
他にもラベンダーやローズマリーの精油を入れるのもおすすめです。
塗るときは、しっかりと温め直すこと
1日置いたヘナペーストを髪に塗るときは、しっかりと温め直しましょう。
冷たいままで頭に乗せたら冷えてしまいますし、染まりもよくありません。
湯煎か電子レンジで温めて、触って気持ちの良いほかほかの状態になるのが理想的です。
塗ったあとは、2時間以上置いておこう
ヘナは染まるのに時間がかかります。
最低でも1時間かかりますが、できれば2時間以上おくのが理想です。
長い時間ヘナを頭に乗せておくと、どうしても冷えてしまいますので、できればお風呂の中で2時間過ごしたり、部屋を温かい状態にしたりしておくと良いでしょう。
夏などはヘナを頭にのせたままタオルで巻いて、そのまま眠っても構いません。
洗い流すのはお湯がおすすめ
しっかりと髪が染まったら、ヘナを洗い流します。
シャワーをかけながら流すくらいであれば、ヘナがお風呂場を汚したりすることはありません。
このとき、シャンプーなどは使わず、お湯を使って流す方が色落ちしません。
お酢を入れたお湯でリンスすると、色止め効果が期待できます。
髪をふくタオルは、ヘナ専用に
ヘナをしたすぐは、どうしてもタオルに薄いオレンジ色がついてしまいます。
気になる場合は、ヘナ専用にした方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
ハードルが高そうなヘナですが、そんなに難しいものではありません。
一度使ってみると、簡単で綺麗に染まることが分かっていただけると思います。
市販の白髪染めで地肌のトラブルに悩まされている方には特におすすめです。
また、白髪染めとしての機能だけでなく、髪のトリートメント効果も高いヘナなので髪の痛みが気になる人にもおすすめです。
是非試してみてくださいね。