脂性肌には2つのタイプがあります。化粧水がいらないのはどっち?

脂性肌

脂性肌と一言にいっても、実は2つのタイプがあります。

1つはまだ若く、ホルモンバランスが安定していないゆえの脂性肌。

もう1つは肌が乾燥していて、それを守るために皮脂の分泌が可発になっている状態の脂性肌。

化粧水によるケアがいらない場合と、むしろ、念入りに化粧水や乳液を使うことが必要とされている場合があります。




脂性肌には2タイプあります

脂性肌には大きくわけて2つのタイプがあります。

本当に、肌質が脂性である場合と、実は乾燥していて、それを補うために皮脂の分泌を活発にしているために脂性肌のように見える場合です。

どちらもすぐにテカってしまい、ニキビなどの肌トラブルも多くて悩みの種になってしまいがちですが、自分がどちらのタイプなのかを見極めないと正しいケアができずに、余計に肌トラブルに悩まされてしまうようになります。




洗顔後に化粧水はいらないは間違い

肌がテカりやすい、乾燥などと無縁の質感だと、これ以上余計に肌に水分や油分などを乗せたくないという気持ちになりやすいです。

しかし、化粧水も乳液もいらない、洗顔後はタオルで拭いてさっぱり、というのは間違ったケアの方法です。

洗顔という行為は顔についた老廃物や汚れなどを洗い落とすことです。

洗顔のために洗浄力のある石鹸を使うと汚れだけでなく、肌を健康に維持するための皮脂まで洗い流してしまいます。

肌を健康に保つための皮脂を洗い流してしまう洗顔後は化粧水で肌を保護する必要がありますが、それを怠ると肌は乾燥してしまうと皮脂の分泌を過剰にするようになりがちです。

これでは余計にテカりが気になってしまい、さらに洗顔を頻繁に行って肌を脂性にしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

洗顔で肌の負担を避けるために

脂性肌の人はなるべく頻繁に顔を洗いたくなりますが、洗顔は返って肌に負担をかけ、脂性肌に拍車をかけてしまうことがあります。

洗顔で肌の負担を避けるためにはまず、洗顔の回数を減らすことです。

そして、石鹸を使う回数も減らしましょう。

朝はそれほど肌が汚れていないので、水での洗顔で十分です。

また、洗うときにはゴシゴシと擦ると乾燥して、皮脂の分泌が活発になるので、これも避けましょう。

優しく洗うだけで十分です。

洗顔後もさっぱりするために

洗顔後もさっぱりしていたいために、皮脂性の人は化粧水や乳液をつけたくないと思いがちですが、自分の肌の状態と、ケアの仕方を知れば、さっぱりさを保つことができます。

まず、先ほども述べたように、皮脂性と一言でいっても2つのタイプがあります。

本当に皮脂性の肌で、肌が乾燥しているわけではなく、とにかく皮脂の分泌が多い場合は、それほど保湿にこだわる必要はありません。

このタイプの脂性肌は10代や20代前半の若くてホルモンの分泌が不安定な人に多いです。

年と取るとともに、自然とおちついてきます。

念入りに化粧水、乳液などでケアをし過ぎると毛穴が詰まってしまい、ニキビができやすくなってしまいます。

さっぱりタイプの化粧水だけで十分です。

石鹸を使わない洗顔の場合は化粧水すらいらない場合もあります。

一方で、注意が必要なのが、本当は肌が乾燥していて、それを補うために皮脂の分泌が活発になっている場合です。

この場合は洗顔の後に、念入りに保湿ケアをするのがおすすめです。

化粧水と乳液を使って丁寧にケアをすることでだんだんと落ち着いてきます。

すぐに、テカったテカった、洗顔をしなければと慌てるよりも、洗顔の回数を減らし、そしてその後は念入りに保湿ケアをすることが、皮脂性肌卒業の近道です。

乾燥からくる脂性肌を見極めて

10代から20代前半のホルモンの乱れや若さから来る脂性肌は年を重ねるごとに落ち着いてきます。

肌を構い過ぎずに、過ごすことが一番です。

しかし、厄介なのは、乾燥からくる脂性肌です。

ありがちなのが、若い頃、ホルモンの乱れからくる脂性肌に悩まされ、あまり乳液などで保湿ケアをしないまま年をとることです。

いつまでもこの脂性肌はホルモンのせい、生まれつきの体質と思っていたら、いつのまにか乾燥からくる脂性肌にチェンジしている場合があります年齢とともに、肌の状態は変わってきます。

それに応じた肌のケアが必要になってきます。

乾燥からくる脂性肌の放置の末路は悲惨

肌が本当は乾燥しているので、その乾燥を補うために皮脂の分泌が活発な脂性肌には化粧水などの保湿ケアがとても大切です。

しかし、化粧水も乳液もいらない。

そんなものを付ければ余計に肌がべたついたり、テカったりしてしまい、肌トラブルが増えてしまう。

頻繁に洗顔をして、肌をさっぱりしておくのが一番と思っているととても危険です。

化粧水も乳液も使わずに、頻繁に洗顔をしていると、やがて、肌はべたついたり、テカったりしなくなります。

しかし、それは肌質が改善したのではなく、改悪しただけに他なりません。

乾燥し過ぎて肌がもはや皮脂を分泌する力すらなくなってしまっただけです。

ようやく肌の状態が安定したなどと思っていられるのもつかの間です。

肌を守る最低限の皮脂すら分泌することのできなくなった状態では急激な老化が始まってしまいます。

シワができやすくなったり、キメが荒くなったり、シミができやすくなったり、毛穴がめだったりしやすくなったり、透明感を失ったりしてしまいます。

成人したら脂性肌の人にこそ化粧水を

若い頃はホルモンのバランスが不安定で、脂性肌に悩まされる人が少なくありません。

そのような時には乾燥とは無縁なので、水だけの洗顔の場合は化粧水がいらないこともあります。

しかし、成人を過ぎたら、乾燥を伴わない脂性肌の人は極稀です。

成人しても脂性肌の人、むしろ10代の頃よりも脂性肌の傾向が強くなった人は、本当は乾燥しているのではないかということを疑ってみた方がよいでしょう。

成人しても、化粧水を付けると肌がべたついてしまってニキビなどのトラブルが出てしまうという人は肌の状態がかなり悪いです。

化粧水をつけない安定しているというのはむしろ危険な状態です。

人よりも早くほうれい線や小じわなどができてしまいます。

最初は違和感があったとしても化粧水や乳液を使い続けることで、肌質は改善していきます。

敏感肌になっていることも

長年、自分は乾燥とは無縁のタイプの脂性肌だと思って化粧水や乳液をいらないと感じてケアを怠っていた人は肌が痛んでして、敏感肌になっている可能性が高いです。

そのような状態だと、普通の化粧水や乳液だと刺激が強すぎて、使うと痛みを感じたり、赤くなったりしてしまうことがあります。

痛みを我慢して使うとさらなる肌トラブルを招いてしまう可能性が高いです。

普通の化粧水や乳液を使って痛みを感じる場合は敏感肌用の化粧水や乳液を使うのがおすすめです。

オーガニックや化学物質無添加をうたっているものも試してみると良いでしょう。

このようなものは総じて高価ですが、長年肌のお手入れを怠っていたツケです。

しかし、使い続けることで肌質は改善してきます。

敏感肌でなくなったら他の化粧水や乳液を試してみるのも良いでしょう。

まとめ

脂性肌には2つのタイプがあります。

脂性肌を改善したいのならば自分はどちらのタイプなのかしっかりと見極める必要があります。

とくに、危険なのは、本当は乾燥しているのに、それに気が付かず、化粧水や乳液による保湿を怠った場合です。

乾燥し過ぎてやがて、人よりも早く老化を迎えてしまいます。

大切なのはあまり洗顔を熱心にし過ぎず、いつまでも肌の質は変わらないと思わないことです。






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