髪を傷めずに染められる白髪染めの方法は
ある程度の年齢に達しても、やはり女性はおしゃれでいたいものです。
髪の毛だってきれいに真っ白になればまあ逆にいい感じにもなりますが、白髪というのはまだらに生えてくるのが普通です。
これは何とかしたいですよね。
加えてそれが、まだまだ若いのに目立ってきた場合、これは白髪染めに頼るしかありません。
でも白髪染めで髪の毛が傷んでしまうのも、やはり気になるところです。
なぜ白髪染めで髪の毛が傷むのか
きれいにしようと思って白髪染めを使ったのに、気がついてみたら髪の毛がパサパサになっていた、という経験をした人は多いはずです。
普通の白髪染めの場合、髪を染めるシステム自体にどうしても、この髪の毛の荒れの原因が含まれているのですね。
髪の毛を染める時に、まずキューティクルを開いてからというシステムが、白髪染めにはあります。
この開いたキューティクルに、染料を入れていくことになります。
染めるために、キューティクルを開かせてしまうのです。
これでは染め上がりに髪の毛がパサパサしても、無理はありません。
整ったキューティクルが、ツヤツヤサラサラの髪の毛を作ってくれるのですから、開いてしまっては髪の毛は傷む一方ですね。
染めたい気持ちと、髪の毛の健康の間の板挟み、ということになってしまうのです。
髪の毛を傷めない白髪染めはある
普通の白髪染めで一番多いタイプが、2つの薬剤を混ぜて使用するタイプです。
薬剤の一つには、キューティクルを開く成分が含まれています。
このタイプが最も、キューティクルに問題を起こしやすいようです。
なので他に何か、もっと穏便に染め上がるものはないかと探して見る人も多いでしょう。
最も簡単でしかも仕上がりのきれいなのは、ヘアマニュキュアです。
これは髪の上にコーティングを施すようなものなので、髪の毛を傷めません。
また昨今多く販売されつつあるのが、ヘアトリートメントタイプの白髪染めです。
こちらもコーティングするタイプですので、しかもトリートメント効果もあるので、髪が綺麗に仕上がります。
髪のキューティクルに安心な白髪染めの特徴は
ではこれら、髪の毛を傷めずに済む白髪染めのメリットやデメリットを、考えていきましょう。
ヘアマニュキュアタイプの白髪染め
何しろきれいに仕上がります。
昔筆者もやってみたことがありますが、仕上がりが本当に髪の毛がサラサラでつやつや、指通りが良いなどというものではありませんでした。
ゴムで止めるのが難しい、という感じに仕上がりましたね。
髪の毛自体には負担もほとんど無く、仕上がりもきれいなのが特徴ですが、デメリットも残念ながらあります。
頭皮につけることを避けなくてはいけないので、髪の根元まで染めるのが非常に難しいのです。
ロングヘアーの人には向きますが、ショートの人にはあまり向きません。
頭皮につけないという点がいささか難しいので、家で染めるのにはいささか手間もかかります。
また落ちやすいのも、ヘアマニュキュアの特徴です。
一時、夏場に利用していると頭からかいた汗で、顔が赤く染まると言われたこともありました。
枕を染めるともいわれていましたね。
トリートメントタイプの白髪染め
非常に面倒なく染められます。
シャンプーのついでに使用ができますし、何しろトリートメント効果がありますので、仕上がりもきれいです。
髪の毛への負担も自然派なら、殆どありません。
特に技術も必要ないので、誰にでも簡単に使用ができますね。
ただこちらも問題がないわけではありません。
マニュキュアと同じで、髪の表面をコーティングしていくタイプなので、やはり落ちやすいのは仕方ありません。
まあでも、毎日のシャンプーで使うので、落ちてもすぐに重ねられるという強みはあります。
理想的な白髪染めなのですが、残念なことにいささかお値段が高いのがデメリットです。
お財布に余裕が無い場合は、ちょっと辛いのは事実です。
植物由来のヘナの白髪染め
植物からできている白髪染めなので、大変に髪にも肌にも優しいのが特徴です。
頭皮に優しいというのが、アレルギーを持っている人には嬉しい限りですね。
まあどんなアレルギーにも対応できるわけではありませんので、100%自然派のものでもアレルギー体質の人はパッチテストした上で使用してください。
お値段も安いですし、使い勝手も良いヘナです。
しかし染め上げるまでの時間が長くかかるのと、真っ黒には染められないというのが難点です。
加えて自然派にはつきものの、ちょっと特有の匂いがあります。
気にならない人はいいのですが、これが苦手という人もいますので、使用前にはちょっと注意しておきたいですね。
普通の白髪染めで少しでも髪を傷めない方法は
髪を傷めずに、コーティングしていくタイプの場合どうしても、落ちやすいという問題があります。
なのでできれば普通の白髪染めを使いたいけど、少しでも髪を傷めないように染めたい、そんな人におすすめの方法をご紹介します。
部分染めの利用をする
ヘアマスカラという名称で販売されている、部分染めも便利です。
普通の白髪染めで、生え際だけ染めて他の部分は傷めないようにするのもありですが、生え際だけの部分染めをするならヘアマスカラは面倒もなく使い勝手もよろしいです。
全体的に染め直すということは、髪の毛全体をまた傷めてしまうということにもなりかねません。
生え際が気になってきたら、こういった部分染めでケアするのはおすすめです。
髪を染める時にちょっとした注意を
白髪染めの注意書きに、放置時間についての記述があります。
20分というものもありますし、30分というものもあります。
でも白髪が多いし、充分に白髪染めを行き渡らせたいから、もうちょっと放置しておこうかと考える人も、結構いるはずです。
これが髪の毛を痛めることになりますので、注意してください。
放置時間がながければ、それだけ髪に負担がかかります。
すでに傷んでいる髪の毛なら、よけいに注意が必要ですね。
洗い流す時にも注意を
洗い流す時に、高圧力のシャワーというのは気持ちがいいものです。
頭皮のマッサージにもなるからと、強いシャワーを使用する人もいるでしょう。
しかしこれ、白髪染めを洗い流す時には避けてください。
ゆっくりと弱めのシャワーで流すのがコツです。
またこの時に、指で髪の毛をあまりかき回すのもよくありません。
薬剤の使用で敏感になっている髪を、あまり刺激しないようにしてあげてください。
ドライの時にも注意を
タオルドライのほうが、ドライヤーより優しいので髪を傷めないだろうと思いがちですが、やりすぎは逆効果です。
タオルドライは摩擦が強いので、髪を傷めやすいのですね。
特に白髪染めの使用後は、タオルでゴシゴシ擦るのは止めておきましょう。
水気をとったら、後は熱すぎないドライヤー使用のほうが、髪を傷めずに済みます。
ちょっと贅沢にその後に髪のケアとして
ここで時間的にも経済的にも余裕があれば、洗い流さないトリートメントの使用もおすすめです。
どう気をつけてもダメージを受けているのは明らかな髪の毛です。
トリートメントで、開いてしまったキューティクルを優しく保護して、ケアの仕上げにしてあげたいものですね。
まとめ
どんなに髪の毛に負担を与えないという白髪染めでも、やはり完全にということにはなりません。
ある程度の髪の毛への負担は、覚悟が必要です。
それでもきれいにしておきたいというのは、これは女性共通の希望でもあります。
負担をできるだけ少なく済ませるためにも、自分にとって最も使い勝手の良い白髪染めを選んでください。
そして使用後のケアも、忘れずに行っていってくださいね。