グラフィックボード搭載のパソコンは使用環境が重要!
デスクトップパソコンにグラフィックボードを搭載して、高画質なネット動画の視聴やネッドゲームのプレイ、そしてデジタルハイビジョン動画の編集をする方が多いと思います。
グラフィックボードの冷却機能は完璧とお考えの方々、使用環境の管理すなわち室温や湿度管理はしているでしょうか?本当に重要なのは使用環境の管理です!
使用環境の管理をする重要性
多くのパソコンユーザーが勘違いをしているのは、パソコン本体やグラフィックボードの冷却機能を確保すれば、動作が安定するという点です。
しかし、冷却ファンがどれだけグラフィックボードやパソコン本体内の熱排気を行っても、室温や湿度が管理されていなければ、冷却性能は大幅に低下します。
また、グラフィックボードやマザーボードの故障率を高めてしまいます。
サーバー室などは適正な室温と湿度が保たれており、サーバーの負荷を下げています。
グラフィックボードを搭載したパソコンも同様の管理をする上で、室温と湿度の管理が必要です。
水冷でも無駄!
さて、グラフィックボードに水冷キットを使用している方も使用環境の管理は必要です。
そもそも、水冷ユニット自体はGPUの熱をケース外に冷却液を利用して、ケース外で冷却しているだけです。
冷却する場所を変更しているだけであり、自動車のラジエーターと同じ原理です。
室温が熱ければ冷却効率は大きく低下します。
また、パソコンの周囲温度は非常に高くなります。
水冷キットのラジエーター部も高温になる部分に近い為、室温の管理がされていないと冷却している意味が無くなります。
如何に高価なグラフィックボードを搭載して、冷却設備に投資をしても使用環境が管理されていなければ、無駄な出費です。
管理が悪いとどうなるか?
さて、室温や湿度の管理が悪いとどうなるかは、直ぐに分かります。
基本的に熱暴走が一番多いです。
それもそもハズ、冷却に使用されるのは基本的に空気です。
室温が高ければ冷却する意味がありません。
また、湿度管理も実は重要です。
パソコン本体やグラフィックボードは精密機器です。
使用中は高電圧になり、帯電します。
そのため、空気中のホコリが静電気により集まり易くなります。
そこで、湿度管理をすることでホコリが空気中に漂いにくくなります。
また、静電気の発生も防ぐ効果があるため湿度管理は重要です。
湿度管理が悪い場合、ホコリがグラフィックボードの溜まり、ホコリに水分が吸着してショートします。
結果として破損することになります。
現在は、節電で使用環境を管理するのが難しいと思いますが、パソコン本体やグラフィックボードの価格を考えれば、適切に使用環境を管理した方が断然お得で済みます。
高々、数百円の節電を得るために数十万円がぶっ飛びます。
適切な使用環境とは?
さて、パソコン本体や高額なグラフィックボードにとって適切な使用環境とはどんな状態を指すか疑問だと思います。
一般的に精密機器を使用する環境としては、室温を23℃程度として、湿度は40~60%が望ましいです。
そして、空気中のホコリを除去するため、空気清浄機を稼働させるのが一番おすすめです。
このくらい、使用環境を徹底して管理しない限り、パソコンを安定して維持することができません。
しかし気になるのが、消費電力だと思います。
パソコンの電源は使用時以外は切ればいいだけです。
そして、パソコンを使用する際はエアコンなど空調機をフル稼働して使用すれば良いだけです。
まとめ
筆者自身、仕事がら精密機器を扱うことが多いです。
その際、使用環境は、室温が23℃湿度は40~60%の部屋で使用しています。
そのことから、家の温度管理も徹底しています。
基本的に夏場はエアコンは常時ONです。
それでも電気料金は高額ではありません。
むしろ、室温や湿度が安定して、エアコンの稼働率が実際には低いです。
そのため、グラフィックボードの管理がし易いです。
学生時代にエアコンなしの部屋で、ネットゲームをした結果、熱暴走でグラフィックボードが変形したことがあります。
皆さん、使用環境の管理はしっかりと行いましょう!