ゲームのためのパーツ「グラフィックボード」

グラフィックボード(グラボ)

玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1050搭載 GF-GTX1050-2GB/OC/SF

ゲームに興味が出ていざインストールをして起動してみると様子がおかしい、という経験は誰しもあることです。

画面が固まってしまったりカクカクしてまともに操作できないことに焦りどうすれば良いのか分からなくなってしまうかもしれません。

そこでそのゲームの公式サイトで推奨環境を見てみましょう。

そこにはグラフィックボードというパーツの名前が記載されているはずです。



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グラフィックボードはゲームのためのもの

一体グラフィックボードとは何だろう、と疑問が沸き起こるのも無理はありません。

普段パソコンに触っているといってもパソコン内部のパーツにまで熟知している訳では無いからです。

語弊を恐れずに断言してしまうと、グラフィックボードというのはゲーム用のパソコンのパーツです。

それもノートパソコンではなく実質デスクトップ限定のパーツと言えるでしょう。

近年では市販品のパソコンの多くはノートパソコンなのでますます馴染みが薄くなっているかもしれませんが、もしやりたいゲームがあるなら思い切ってデスクトップ型のパソコンを手に入れるのも悪くありません。

一度環境を構築してしまえば他のゲームを遊ぶ事もできます。

まずはグラフィックボードが何かを知る前に、パソコンの基本パーツについておさらいしておきましょう。



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パソコンを構成する基本的なパーツ

パソコンは基本的に以下のパーツで構成されています。

・CPU
・メモリ
・ハードディスク(SSD含む)

CPUは演算装置

CPUというのは演算や制御を行うパーツです。

分かりやすく言うと「命令を実際に処理するところ」となります。

良い性能の物ほど処理速度は速くなり、かつ価格も高いです。

メモリは主記憶装置

その都度実行するプログラムを保管しておくパーツです。

CPUはこのメモリ上にあるプログラムを処理することができます。

そのため多ければ多い程よく、少ないと処理速度の低下を招くことも。

頻繁に書き換えられる領域でデータを保存する場所ではありません。

ハードディスクは補助記憶装置

実質的にデータを保存する場所です。

私達が通常アクセスできるのはここに保存されたデータやプログラムとなります。

処理の流れとしては

1:補助記憶装置からメモリへとデータを読み込む
2:メモリに読み込まれたデータをCPUが処理する

というものです。

これがパソコンの処理の流れの概要となります。

こうして見るとグラフィックボードの立ち位置も見えてくるはずです。

グラフィックボードはCPUとメモリの合体したもの

ゲームの中でも最も重い処理は画像処理です。

画像は大量のデータを必要としますし、その演算量も尋常では有りません。

特に3Dデータとなると様々な行列の演算をすることになるため大変です。

そこでグラフィックボードが必要になります。

グラフィックボードというのはズバリ「画像処理専用のパーツ」で、その構成要素は「画像処理専用のCPU」と「画像処理専用のメモリ」です。

そしてパーツ自体も画像処理に最適化された構造となっています。

また、特にグラフィックボードの演算装置のことを「GPU」と呼ぶこともあり、この処理速度の速さが重視されるものです。

一方「画像処理専用のメモリ」として「VRAM」というものが搭載されている場合がほとんどとなりました。

画像用のメモリを備えることで高速かつ大量に処理をする事が可能となったのです。

つまり、グラフィックボードは「VRAMに画像データを読み込みGPUで処理するパーツ」と言えるでしょう。

グラフィックボードの用途

これだけ画像処理に特化したパーツですから、ゲーム以外にも用途があってもおかしくありません。

ですが実際のところ、ほぼゲームに特化したパーツです。

動画編集ソフトを使う場合にやや影響があるかもしれませんが、それでもソフト側が対応していなければ意味はありません。

グラフィックボードの機能の一つである「GPGPU」というものに対応した動画編集ソフトであれば処理は軽快になるでしょう。

ですが他の処理やデータの扱いにおいて何か劇的な変化が起きるということはまずありえないのです。

GPGPU対応の動画編集ソフトを使わない限り、グラフィックボードはゲーム用のパーツとして考えて間違いありません。

そう考えると何だか損な気がしてしまうかもしれませんが、実際のところ導入のメリットは大きいと言えます。

1万円超で最新ゲームが楽しめる

グラフィックボードには価格帯があり、下から「低価格帯」「中価格帯」「高価格帯」となります。

これは販売会社が決めているラインナップで、これまでもずっとこうした展開を見せているため未来においても同じでしょう。

低価格帯のものは必要最低限の機能や時代遅れの機能を備えていて、安いものでは1000円台で買えます。

もしかしたらセール時には数百円になっているかもしれません。

中価格帯の性能は必要十分で、最新ゲームでも低画質ならスルスル動くようになるでしょう。

というか大抵のゲームなら普通に十分キレイな画質でも動くはずなのでおすすめです。

高価格帯の製品は最新ゲームを最高画質で楽しむために必要となります。

しばしば性能を発揮しきれないほどの性能をもっていたりするため完全に趣味用のものと言えるでしょう。

こうして見ると中価格帯のもので十分ですし、ほとんどの人は中価格帯のものを選んでゲームを楽しんでいます。

そして気になるそのお値段は、何と1万円超というところです。

楽しめるゲームの数から見ると安い価格となります。

パソコンのゲーム環境というのは、現行の家庭用ゲーム機よりも安価なのです。

取替えも可能なので安心

家庭用ゲーム機の場合、一端故障してしまったら諦めて買い換えることを余儀なくされるものです。

もちろんメーカーが修理に対応してくれれば良いのですが、保障期間を過ぎたらかなりの出費となるでしょう。

その点、パソコンの場合は故障の原因がグラフィックボードだと特定できれば買い換えれば済むことになります。

ただグラフィックボードというパーツを交換すればよいので出費も対応も簡単です。

現在では宅配便も高速なので次の日には直せてしまうということも十分に考えられるでしょう。

同じパーツを使いまわせる

壊れない限り使い続けることができるというのはお得です。

再度家庭用ゲーム機の例を出しますが、新機種が出た場合に旧機種はお払い箱となってしまいます。

ですがパソコンなら新しいパソコンでも旧機種のグラフィックボードを移し変えればそれで移行完了です。

パソコンの場合はこうしたパーツの付け替えということができるため、家庭用ゲーム機よりも融通が効くと言えます。

ゲームについてより詳しくなれる

グラフィックボードを扱おうとするとどうしてもパソコンのパーツについて知ることになります。

今回述べたようにCPUやメモリの機能を把握すれば、グラフィックボードがそれらの合体したパーツということが分かるようになるのです。

そしてこうした機能というのは他のゲーム機でもほぼ同様なので、結果的にゲーム機がどうやって動いているのかが大体分かるようにもなります。

ゲームについてより一歩知ることができるようになるわけです。

まとめ

グラフィックボードというパソコンのパーツについて見てきました。

このパーツは画像処理専用のCPUとメモリが合わさったパーツで、普及しているのは1万円超の価格帯のものです。

故障時には取り替えれば修理できますし、次のパソコンに付け替えても使えます。

パソコンでゲームを楽しむならグラフィックボードは必須なので楽しみながら調べてみても良いでしょう。

調べている内にいつの間にかゲーム機の内部について詳しくなっているかもしれません。