ハイエンドなグラボを使いたい自作PC初心者に伝えたい8つのポイント
パソコンでゲームをする人にとって生命線と言えるのが、描画部分を司るグラボです。
今やディスプレイも4Kの時代に突入し、パソコン専用のゲームも日々進化を続けています。
せっかくグームをするのであれば、最高の描画設定でプレイしたい。
でも、ハイスペックなグラボは高い上に扱いが難しそうだし・・。
自作PCを始めてみたいが、ここで引っかかって前に進めない。
そんな自作PC初心者におすすめしたいハイエンドなグラボ導入時のポイントをまとめてみます。
目次
グラボを買うときは出し惜しみしない
自作PCではパーツごとに予算を決めるのが一般的な手法です。
CPUとCPUクーラー、マザーボードとメモリ、そしてグラボと電源とPCケースに分けて考えます。
全て重要なパーツですが、予算のバランスを考える事で、一点豪華な自作PCを作成する事も可能です。
ある程度自作PCに慣れた人であれば、一部のパーツをバルク品で済ませるなどの経済的な方法を採る場合もあります。
自作PCの最大のメリットはパーツを買い換える事が出来るという点にあるので、メモリなど後から買い足せるパーツに最初からあまり予算を割く必要は無いでしょう。
むしろここで重要なのはグラボへ出費する予算の割合です。
あなたが熱心なゲーマーであればあるほど、グラボへの予算をケチると必ず後悔する事になります。
何故ならばゲームの最低動作環境を満たしていない場合、最悪ゲームを起動する事さえ出来ないからです。
せっかく苦労して作り上げたのに、好きなゲームがプレイ出来ないという自体は避けたいものです。
ゲームの最低動作環境は数年で劇的に進化するので、自作PCを製作する場合は予算が許す限りハイエンドなグラボを買うべきです。
専用メモリは多いほど良い
グラボの世界では「大は小を兼ねる」です。
この逆は有り得ません。
そして本体の性能もさることながら、実際に搭載している専用メモリの容量も大いに越した事はありません。
最新のゲームであればあるほど、消費するメモリも増大を続ける傾向があります。
一般的にミドルクラスの製品だと専用メモリを4GB積んでいる場合が多いですが、ゲームを最高品質でプレイしたい場合はこれでも少なくなる可能性があります。
あくまでハイエンドを目指すのであれば、最低でも6GB以上の専用メモリを搭載したグラボを選びましょう。
予算が足りなければ中古を狙え
ハイエンドなグラボともなれば、軽く10万円以上の出費を覚悟しなくてはならない場合があります。
コストを抑えるために海外から個人輸入したとしても、新製品の場合それほど大きな価格差は生じません。
ただしそれはあくまでも新品を購入する時の話で、中古品となればその限りではありません。
近年は中古のPCパーツを通販で購入する事が容易になっているので、まずはここをチェックしてみましょう。
発売されたばかりの製品が中古として安く販売されている事はまずありませんが、発売から一定期間経過したハイエンドなグラボの場合は発売当初の価格から半額以下になっている事も珍しくありません。
そしてたとえ型落ちしたグラボであっても、ハイエンドともなれば数年は最新ゲームを快適にプレイする事が可能です。
中古を買う時期はいつが良いのか?
グラボには新製品投入に一定のサイクルがあります。
そして熱心なユーザーは新製品への買い替えを定期的に行う事が多く、その際に不要となったグラボを下取りに出す場合があります。
従って一世代前の中古のグラボが中古市場に出回るタイミングは、新製品発売直後が一番多いのです。
グラボの世界では新製品と型落ち品の価格差が明確に現れます。
この中古市場の法則を理解していれば、高性能な製品を予算の半分で入手する事も夢ではありません。
普段からPC関連サイトでグラボの新製品情報を定期的にチェックしておけば、中古製品を探し出すのもさほど困難ではなくなるでしょう。
時間が許せば足も使え
自作PCユーザーにとっての聖地である秋葉原には、実店舗を持つ大手パソコンショップが多く集まり、その中には中古を展示販売しているお店もあります。
もし都合がつくのなら、これらのお店に実際に足を運ぶ事をおすすめします。
中古品は一点ものの場合が多いので、タイミングとの兼ね合いもありますが、実店舗ではネットに掲載していない中古品を販売している事が多いので、思わぬ掘り出し物と遭遇する可能性があります。
また、期間限定のタイムセールなどが行われていた場合、さらにお得に商品を購入する事も可能です。
中古品は店舗ごとの価格差が大きいので、可能な限り全ての店舗を見て回ると、その製品のおおよその価値が見えてきます。
PCケースの容量に注意すべし
初心者はおろか上級者でも時々陥ってしまう深刻な問題がPCケースの容量不足です。
最近は小型のスタイリッシュな製品が多く出回っているので思わず手が出てしまいがちですが、ハイエンドなグラボは例外なく大きいパーツです。
これをマザーボードに接続し、PCケースに収めるとかなりの空間を使う事になります。
ゆえに、購入する製品が決まったらそのサイズを必ず確認するようにしましょう。
あまりに小さいケースに無理やりパーツを詰め込んでしまうと、排熱問題によってパーツの寿命が低下してきます。
排熱問題を考慮すべし
グラボはゲーム中に負荷がかかると急激に発熱します。
これは描画が複雑になる度に高度な計算を行なっているからです。
同じ型番のグラボであっても、販売メーカーによって独自の冷却システムを搭載しています。
これはその製品にどれだけチューニングを施しているかに関連してきます。
オーバークロックをしている場合、それだけ発熱量が増えるので大型のファンを搭載している事が多いです。
ただし販売メーカーは最終的に収められるPCケースや、パーツ全体の排熱については想定していない場合がほとんどです。
自作PCユーザーの場合はパーツの組み合わせが作る人によって全く異なるので、この熱への対処は自分で考えなければなりません。
適切な数のケースファンや空気の通り道を考えるようにしましょう。
大型のCPUクーラーはそれ自身がケースを圧迫する可能性があるので、クリアランスに注意が必要です。
また、配線は余裕を持って処理しておかないと、空気の流れを塞いでパーツの交換時に苦労します。
雑誌やサイトでハイスペックな自作PCの製作事例をいくつか見て勉強し、自分のグラボに合った快適な環境を構築しましょう。
信頼出来る店で購入すべし
PCパーツは精密機器であるがゆえに、購入直後に初期不良などのトラブルが起こる場合があります。
返品や交換を受け付けてくれないお店で商品を購入してしまった場合、困るのはあなた自身です。
パーツを購入する際は万が一このような事態に陥っても安心して交換、返金が可能なシステムを持っているお店を選びましょう。
通販サイトと実店舗を持っているような有名店の場合、必ず保証制度を持っています。
分からない事項が出てきて不安になったら、店頭でも電話でも、何でも店員さんに質問してみましょう。
店舗によっては中古品にも保証がつく場合があります。
まとめ
最近のPCゲームには実写と見間違うような素晴らしい映像表現をしているものが多く、それらを実際にプレイしているとその世界に入り込んでしまったかのような錯覚を覚える時もあります。
これらの素晴らしい世界を存分に楽しむためにはハイエンドなグラボが不可欠です。
予算とタイミングが合えばあなたも必ずハイエンド環境を構築する事が出来ます。
諦めずにチャレンジしてみて下さい。