中古でGTX1080を買いたい場合にEVGA製一択、その理由は何処にある?
中古でグラボを購入する利点として、安く手に入る点がありますが、同時に保証が受けられないため、故障したときのリスクが大きなネックになっています。
とても安いローエンドの中古品なら割り切って使うのも1つの方法ですが、GTX1080のような高価なモデルではそうもいきません。
しかし、EVGAのグラボは少し話が変わってきます。
今回はEVGA製のグラボが中古品でも安心して使う事が出来る理由と中古品で買う時の注意点についてまとめました。
目次
EVGAとは
そもそも、EVGAと言うメーカー自体あまり耳にしたことが無い、と言う人も多いかと思います。
それもそのはずで、EVGAは基本的に日本での取り扱いが非常に少なく、殆どのPCパーツショップなどでは見かける事が無いメーカーの1つだからです。
そのため、日本国内では有名なメーカーとは言えない状態であるのに対して、アメリカなどでは価格の安さと安定した品質、充実した保障制度を導入している事もあり、トップクラスのシェアを持っているメーカーの1つです。
その人気の高さは米国版Amazonのグラボ人気ランキングでは上位をほぼ独占するような形になっているほどで、ゲーマーを始めとした多くのグラボを必要とするユーザーから選ばれているメーカーと言えます。
なぜ中古ならEVGAがいいのか
そんな人気メーカーの1つであるEVGA製のグラボが、何故中古で買う際におすすめのメーカーであるかと言うと、保証が非常に充実しているからです。
「中古で買ったモノには保証付かないのでは?」と感じる人も居るかと思いますが、EVGAでは中古のグラボに対しても条件さえ満たせば保証をしてくれるという方針を取っているため、正しい対応がされたものであれば、中古でも安心して使えることになります。
大多数のグラボを販売しているメーカーでは、中古で購入したグラボに対してはどんな理由であれど保証を一切しないという事が多いため、EVGAが取っている「中古にも保証する」というスタンスはかなりレアなスタンスを取っている事になります。
また、中古に対する保証という面以外でもEVGAの保証は充実しており、保証期間そのものが3年保証と長めに設定されている事に加えて、保証を提供する国や地域に関しても限定しておらず、世界中どこであってもEVGAの保証が受けられるなど、かなり充実しています。
EVGA製グラボを中古で買う時の注意点
EVGAのグラボは中古でもメーカー保証が受けられる、というのは前述したとおりですが、あらゆる条件でそれらについて受けられるわけではないため、中古でEVGA製のグラボを買う場合には次の点に注意する必要があります。
- 製品に付けられているシリアルナンバーのステッカーがキチンと付いている
- 不正な修理などが行われていない事
- 過去に不適切な使用方法で使われていない事
- その他通常の使用範囲を逸脱していない事
- EVGAの公式サイトにて製品登録が行われている事
などの点に注意が必要です。
中古で買う場合、特に注意したいのはシリアルナンバーが改竄されたり、剥がされていないかと言う点、製品登録がキチンと行われているか、の2点が特に重要なポイントになります。
また、保証を受けるためにEVGAへと送る際には購入時と同じ状態にする必要があるため、欠品の多い中古品に関しては保証を受けられない事があるため、ここにも注意が必要です。
保証が受けられる期間は多少変化あり
保証期間は3年と書きましたが、実際には多少変化します。
多くのメーカーでは、購入日から起算して対象年数の保証を行い、レシートなど買った事を証明するものが無い場合には保証が受けられない、と言う事が多いですが、EVGAの場合にはレシートなどの購入を証明する書類に記載された購入日から3年の間、メーカーによる保証が受けられる形なっています。
また、買った事を証明する書類が存在しない場合には工場出荷日から3年間の保証が受けられる形になります。
ただし、これらの保証は大前提としてEVGAの公式サイトで製品登録を行っている必要があるため、その手続きがしっかり行われているか否かについては必ずチェックする事をおすすめします。
中古はもちろん新品で買うのもおすすめ
中古でGTX1080を買いたい際にEVGA製の物がおすすめというのは既に書いた通りですが、普通に新品でGTX1080を買う予定の人にも、EVGA製のグラボはおすすめです。
中古で手放しやすいという点はもちろんの事ですが、単純に他のメーカーのグラボと比べて販売価格が安いため、GTX1080のようなハイエンドモデルを求める際には出費が抑えられる点もメリットになります。
また、水冷化した場合でも通常の使用方法の範囲内で起きた故障であれば、本来のクーラーを再び取り付けて、出荷時の形に戻すことでメーカー保証が受けられるため、水冷化を検討している人にもおすすめです。
中古に対する保証は売る際にも効果的
中古でも保証が付くというのは自分が手放す際にも効果を発揮するという事でもあります。
実際、EVGA製のグラボでしっかりとした保証が受けられる形(購入をするものが残っている、製品登録済み、付属品が揃った状態)に対応させたものは中古グラボの中でも特に人気が高く、オークションなどでも他のメーカー製のグラボと比べて高めの価格で売れる傾向があります。
そのため、短期間でグラボを何度も交換する予定のある人の場合にはEVGA製のグラボを買い、交換する際には元々のグラボを中古で売りに出すというのを繰り返す事で、新機種への乗り換えの際に必要になる出費を大幅に軽減する事が出来ます
EVGA製のGTX1080搭載モデル「GeForce GTX1080 FTW2 GAMING iCX」
EVGA製のGTX1080を搭載したハイエンドモデルでおすすめの機種の1つが、本体サイズの大型化と引き換えに高クロック仕様に調整されたモデル、「GeForce GTX1080 FTW2 GAMING iCX」です。
GTX1080搭載のオリジナルモデルとしては比較的高めのクロック調整がされている他、それに対応するために電源周りが増強されているのが特徴のハイスペックモデルです。
また、GPUクーラーはこれまで同社製のグラボに使用されていたACX3.0ではなく、新たに設計されたiCXに移行しており、内蔵された9つの温度センサーとEVGA製の専用アプリケーションを連動する事で既存モデル以上に効果的な冷却を行える仕組みになっています。
手厚い保証のあるEVGA製のグラボの中でも特にスペックが欲しいという人におすすめのグラボです。
EVGA製のGTX1080搭載モデル「GeForce GTX1080 SC2 GAMING iCX」
スペック重視のFTW2よりも静音性などを重視したいが、スペックが大幅に落ちるのは困るという人には、適度なスペックと静音性を両立したバランス重視のモデル「GeForce GTX1080 SC2 GAMING iCX」がおすすめです。
FTW2との違いとしてはクロックが1段階下げられたことによる消費電力の低下と、それに合わせて発熱量が減少、ファンの回転数などが下がる事による静音化がされている点、そしてサイズが僅かに小さくなっている点があります。
また、GPUクーラーはFTW2と同様にiCXクーラーが採用されており、温度センサーと専用アプリケーションの連動による冷却なども同様に可能になっています。
サイズに関しては、全長や厚さはそれほど変わらないものの、グラボ本体の横幅がブラケットの幅とほぼ同じレベルまで小さく削減されているため、横幅の小さいPCケースでも使いやすくなっています。
消費電力が減ったことにより補助電源も8ピン1基とコンパクトになっているため、GTX1080のスペックを維持しつつ、省スペース、省電力化したい人にはこちらのグラボがおすすめです。
まとめ
EVGA製のグラボは値段の安さと中古でも人気という2つのポイントがあるため、GTX1080のような高価なグラボを買う際のコストを大幅に抑えたい時には選んで損しないメーカーの1つと言っても過言ではありません。
EVGA製のグラボはショップでの購入だけでなく個人輸入で買った場合でもメーカー保証が受けられるため、GTX1080を安く手に入れたい人はこれを機にEVGA製モデルの個人輸入に挑戦してみるのもおすすめです。