RTX2080のレイトレーシング対応タイトルをチェック
待望の最新グラフィックボードRTX2080はまさかのレイトレーシング対応グラボでした。
表現力に注目が集まるレイトレーシングですが、使わなければ宝のもち腐れです。
というわけで現在までに判明しているRTX2080対応のゲームタイトルについてチェックしていきましょう。
そうそうたるビッグタイトルが揃っているので今後対応するタイトルも増えていくかもしれません。
対応の仕方は2通り
RTX2080のセールスポイントであるレイトレーシングですが、その適用方法は大きく分けて2つとなります。
1つは素直にゲーム全域にかけてレイトレーシングを使用したものです。
描画処理への負担は凄まじく、当然プログラミングにかかる労力も高いものとなるでしょう。
実はレイトレーシングによる描画プログラムはこれまでのものとは全く異なるものなのです。
これまではラスタライズ法という方式でゲーム画面を描画していて方法も確立されているのですが、レイトレーシングはゲーム業界にとって未知数の方式といえるでしょう。
しかもリアルタイムのレイトレーシングですからゲーム制作における困難さは想像以上のものになるはずです。
もう1つの適用方法として用意されているものがDLSS(Deep Learning Super-Sampling)を利用したもの。
これはAIによる深層学習を使った描画方式で、言い換えるなら擬似的なレイトレーシングといえます。
リアルタイムレイトレーシングほどの負荷を与えることなく、レイトレーシング処理を行ったような簡易的な効果を与えることができる機能です。
そしてRTX2080の開発元のNVIDEAではこの「全編に渡ってレイトレーシングを利用するタイトル」と「DLSSを利用するタイトル」の2つに分けてタイトル群を公開しています。
なお対応表はRTX2080が発売される以前の2018年8月20日から公開されている形です。
今後レイトレーシング対応タイトルの評判がよければもっと対応タイトルは増えていくでしょう。
既存のタイトルも含まれている
対応タイトルの中にはいくつか既存のタイトルも存在しています。
そのため完全新作のタイトルだけがRTX2080の恩恵を受けるわけではありません。
現在所有しているタイトルにもRTX2080の性能を発揮できる余地はあるというわけです。
これからリリースされる作品を楽しみたい場合だけでなく、現在遊んでいるタイトルをより高画質で遊んでみたい場合にもRTX2080は効果があるといえるでしょう。
もちろんそうした既存タイトルがレイトレーシングを採用する可能性もあります。
レイトレーシングを本格的に採用したタイトルは11
レイトレーシングを全編に渡って使用すると思われるタイトルは以下の11タイトルになります。
- Assetto Corsa Competizione
- Atomic Heart
- Battlefield V
- Control
- Enlisted
- Justice
- JX3
- MechWarrior 5: Mercenaries
- Metro Exodus
- ProjectDH
- Shadow of the Tomb Raider
基本的にはFPSないしTPSのタイトルが揃い、唯一「Assetto Corsa Competizione」はレースゲームという状況です。
やはりグラフィックが重要な要素となるFPSやTPSが多くなることは自然なことと言えるかもしれません。
超高画質なデモもすでにいくつか公開されていたりします。
シリーズ作品に注目
レイトレーシング対応タイトルの中には新規IPも豊富ですが注目したいのが既存のシリーズです。
まず世界的にヒットすることは間違いのないFPS「Battlefield V」はタイトル群の中でも柱となる存在といえるでしょう。
これまでのバトルフィールドシリーズでも高い臨場感の表現には凄まじいものがありましたが、レイトレーシングを採用することでより迫力のある仕上がりになるはずです。
また「Shadow of the Tomb Raider」も歴史のあるアクションゲームのシリーズ最新作です。
トゥーム・レイダーシリーズは特に外国で支持されていますが次々に開発会社を変えながら続いてきたシリーズでもあったりします。
既にリリースされている作品ではありますがレイトレーシングによりどのようにゲーム世界が一新されるのか楽しみなところです。
他にも巨大ロボットアクションの「MechWarrior 5: Mercenaries」や硬派なFPSシリーズ最新作「Metro Exodus」の対応もチェックしておきたいところ。
最新のゲーム表現がこうした名作シリーズで味わえるというのは面白いものです。
DLSS対応タイトルは16
DLSSに対応したタイトルは以下の16タイトルとなります。
- Ark: Survival Evolved
- Atomic Heart
- Dauntless
- Final Fantasy XV
- Fractured Lands
- Hitman 2
- Islands of Nyne
- Justice
- JX3
- Mechwarrior 5: Mercenaries
- PlayerUnknown’s Battlegrounds
- Remnant: From the Ashes
- Serious Sam 4: Planet Badass
- Shadow of the Tomb Raider
- The Forge Arena
- We Happy Few
いくつか見知ったタイトルがありますが、実は先述したタイトルといくつかかぶっていたりします。
それは「Atomic Heart」「Justice」「JX3」「Mechwarrior 5: Mercenaries」「Shadow of the Tomb Raider」の5タイトル。
そのため純粋にDLSSだけを採用しているのは実質11タイトルといえるでしょう。
採用タイトルの傾向としては既存タイトルが多めです。
全編に渡ってレイトレーシングを適用するのは難しいものの、部分的に取り入れたいという考え方なのかもしれません。
確かにレイトレーシングが今後業界標準になっていくと採用していない場合は見劣りするようになってしまう可能性もあります。
FFシリーズ最新作も採用
このタイトルの中で注目したいのが「Final Fantasy XV」です。
日本を代表する大ヒットRPGシリーズファイナルファンタジーの最新作もDLSSを採用するという形でレイトレーシングを導入しようとしています。
本作のファンにとってもこれは楽しみなニュースといえるでしょう。
シリアスサムも採用
今回挙げたタイトルで最もおすすめしたいものは「Serious Sam 4: Planet Badass」です。
シリアスサムシリーズは目の前に現れる怪物に銃を撃ちまくるという爽快感のあるFPSシリーズ。
やけに設定が入り組んでいたり前作では迷子になることも多かったのですが、レイトレーシングをどう導入するのか気になるところです。
PUBGも気になるところ
世界的に大流行しているバトルロイヤル系ゲームの火付け役となった「PUBG」もDDLSを導入するという点は見過ごせません。
現在では様々な大会も開かれモバイル版も盛況な同作なので注目は高まるでしょう。
まとめ
RTX2080に対応したタイトルについてみてきました。
本格的に採用するものとDLSSを採用するものに分けられ、どちらにも大きなタイトルの名前が確認できます。
これから各タイトルにレイトレーシングを採用した際のデモも公開されるかもしれないので要チェックです。
特にRTX2080は高価なグラフィックボードなのでどのぐらい描画表現が高くなるのか期待したいところ。
効果次第では今後のゲーム開発に大きな影響を与えることにもなるでしょう。