グラフィックボードの分解清掃について

グラフィックボード(グラボ)

グラフィックボード・グラボ 分解 清掃

デスクトップパソコンにグラフィックボードを後付けされているユーザーは多いと思います。

特に動画視聴やネットゲームのプレイ、ペンタブレットで絵を書く方にとってはグラフィックボードは必要不可欠です。

しかし、グラフィックボードは高性能な物ほど高額です。

エントリークラスでも20000円前後の価格です。

万が一、故障した場合に簡単に交換することは躊躇します。

そこで、グラフィックボードを長期間運用する上で分解清掃が重要です。

今回はグラフィックボードの分解清掃についてご説明いたします。

※実施につきましては自己責任でお願い致します。



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ホコリや水分がグラフィックボードの故障の原因

そもそも、グラフィックボードは精密機器です。

ホコリや水分は大敵です。

特にグラフィックボードの故障で多いのが、基盤の焼損や接点の酸化、そして冷却ファンの故障です。

しかし、これらの故障原因は前述のホコリや水分です。

ホコリは、焦げる原因になったり、ホコリが水分を吸着し、基盤をショートさせてしまいます。

そこで、グラフィックボードをマザーボードから取り外し、分解清掃します。



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グラフィックボードの分解は意外と簡単

分解方法は、意外に簡単です。

ネジ止めされている冷却ファンやヒートシンクを徹底的に外します。

そこまで分解すると分解清掃の準備は簡単です。

後は、エアーダスターでホコリを吹き飛ばします。

その際に、静電気や爪などで部品を破損させないように薄手のゴム手袋の装着をおすすめします。

ヒートシンクや冷却フィンは爪楊枝や細い綿棒で清掃

次にエアーダスターで清掃が難しい部分がヒートシンクや冷却フィンです。

この部分には大量のホコリがびっしりと付着しています。

そこで、爪楊枝や細い綿棒で清掃します。

しかし、びっしりと堆積したホコリの除去は難しいため、アルコールを使用すると良いです。

使用するのは、アルコール純度が99%以上のものです。

ここまでの作業で分解清掃の大半が終了します。

冷却ファンを清掃して完了

最後に分解清掃するのが冷却ファンです。

冷却ファンにもホコリがびっしりと堆積しています。

冷却ファンは、ブレードに付着したホコリを拭き取り、細部に入り込んだホコリはエアダスターで吹き飛ばします。

この工程が完了すれば、分解清掃は全て完了します。

後は、取り外したヒートシンクや冷却ファンを戻して、グラフィックボードに取り付けるだけです。

精密機器は常に静電気を帯びてホコリや水分を寄せ付ける

グラフィックボードは、高負荷になった際、GPU(グラフィックボード専用のCPU)が高温になります。

高温になることで付着したホコリが焼け焦げてしまい、基盤が焼損することになります。

また、精密機器は常に静電気を帯びているため、空気中の水分を呼び寄せてしまい、堆積したホコリに吸収されてしまい、ショートを引き起こします。

また、水分の吸着は錆の原因にもなるため、グラフィックボードの動作不安定にも繋がります。

定期的な清掃がグラフィックボードの延命につながる

グラフィックボードの延命をお考えの方には、定期的な分解清掃を実施することをおすすめします。

定期的に分解清掃することで、突然グラフィックボードが故障して経済的な打撃を受けることも少なくなります。

特に高額なグラフィックボードほど高性能で高温になり易いので分解清掃が重要となります。

また、グラフィックボードを定期的に清掃することで、パソコンのケース自体を解放することになり、マザーボード自体の清掃を実施することになります。

結果的に、パソコン全体の寿命を延ばすキッカケになります。

ただし、分解清掃する際はゴム手袋、エアダスター、純度99%以上のアルコールは重要です。

特にアルコールの使用は、水分が少ないため精密機器にダメージが出にくいといったメリットがあります。

分解清掃はおすすめなので、是非とも清掃用品を準備しては如何でしょうか?

まとめ

筆者自身、お小遣い制のためパソコンなどの電子機器の維持に苦労しています。

特に分解清掃や分解修理可能と判断した場合は、自分で実施しています。

分解清掃自体は気を付ければ非常に簡単な行為です。

特にパソコンドライバーで分解可能な物は直ぐに分解します。

グラフィックボードも定期的に分解清掃した結果、4年以上全く異常なく使用しています。

特に予算の限られた方には、分解清掃は非常におすすめ出来るものだと考えています。