グラフィックボードのヒートシンクについて考察する
デスクトップパソコンでにグラフィックボードを増設して、画像処理能力を向上し、データ容量の大きい動画の視聴や3Dグラフィックで構成されたネットゲームのプレイ、そしてデジタルハイビジョンで撮影した動画の編集を行われる方は多いと思います。
しかし、高性能なグラフィックボードほど稼働時の発熱量が多く、冷却機能が重要になります。
特に、ヒートシンクや冷却ファンが重要になります。
今回は、ヒートシンクについて考察したいと思います。
ヒートシンクとはグラフィックボードやCPUの冷却ユニットに使用される物
ヒートシンクとは、グラフィックボードやCPUの冷却ユニットに使用される物です。
特に、熱伝導率に優れた素材としてアルミニウムや銅があります。
素材としての特性上、アルミニムは軽量かつ安価です。
銅は、重要があり、アルミニウムの約3~4倍の価格になります。
熱伝導率で考慮した場合は、銅の方ヒートシンクの素材としていいです。
グラフィックボードで性能の低いものは、ヒートシンクのみ、ある程度性能の良いグラフィックボードにはアルミニウム性のヒートシンク+冷却ファン、そして高性能なグラフィックボードには銅製のヒートシンク+冷却ファンが使用されていることが多いです。
静音性および冷却性にこだわるユーザーにはヒートシンクは非常に重要です。
ヒートシンク本体が銅製とアルミ製では放熱性能に大きな差が生じます。
性能的には銅製のヒートシンクが望ましいです。
しかし、値段は効果です。
銅の価格は近年変動しやすく、直近で約750円/kg前後で推移しています。
一方アルミニウムは、230円/kg前後の価格になります。
ヒートシンクの材料自体で約3倍の価格差です。
ヒートシンクのみのファンレスグラフィックボードがオススメ
先ず、動画視聴程度のユーザーには、ヒートシンクのみのファンレスグラフィックボードをオススメします。
動画視聴程度であればGPUも高温になりにくく、ヒートシンクのみで対応可能です。
また、ネットゲームユーザーにはアルミ製のヒートシンクと冷却ファンのグラフィックボードをオススメします。
ネットゲームの推奨環境にもよりますが、動画編集に必要な性能までは不要であり、ある程度の冷却能力を確保出来れば十分です。
過剰スペックのグラフィックボードを購入し、性能限界まで使用しないことは無駄です。
2万円前後のグラフィックボードで十分なのに、10万円にグラフィックボードを使用すれば無駄は非常に大きいです。
そして、動画編集や3Dグラフィックを作成するユーザーには銅製のヒートシンク+冷却ファン付きをオススメします。
この仕様であれば、高温時の放熱能力は非常に高いと思います。
パソコンのケース本体に排熱用のファンを設置する
しかし、グラフィックボードを運用する上でやはり、熱は最大の的です。
ヒートシンクの材質や仕様、冷却ファンの有無で対応できない場合があります。
そこで、ヒートシンクと冷却ファンの能力を最大限に発揮する方法として、パソコンのケース本体に排熱用のファンを設置することをオススメします。
この方法を利用すれば、ファンレスでヒートシンクのみのグラフィックボードでも安定した画像処理能力を確保する事が出来ます。
また、高性能なグラフィックボードにこの排熱方法を利用した場合、冷却性能が向上しGPUの温度が安定するため、画像処理能力は大幅に上昇します。
安価なグラフィックボードを購入した場合でもその後の対応方法で、高性能なグラフィックボードと同等の画像処理能力を確保することも可能です。
また、グラフィックボードを購入する際は、ヒートシンクの材質や形状に注目する事をオススメします。
特に銅製で表面積の大きいヒートシンクがオススメです。
まとめ
筆者自身、過去に使用していたグラフィックボードはファンレスで銅製のヒートシンクを使用していました。
それ以前は、アルミ製のヒートシンクを使用していたものの、熱伝導率が高すぎ、高温になりやすく、放熱も悪いと感じました。
しかし、銅製のヒートシンクは高価な物のヒートシンク自体が高温になるまでの時間が長く、グラフィックボードの動作が安定すれば冷却性能が追いつくものと考えています。