初心者がハンコン(ハンドルコントローラー)を導入したらまず行いたい4つのDIY改造方法

ハンドルコントローラー(ハンコン)

AP2 Foldable Racing Wheel Stand + ギアシフター用マウント セット ロジクール G25 G27 G29 G920 対応

レースゲームにはまると、まず導入したいのがハンコン(ハンドルコントローラー)です。

実車と同じ操作感が得られ、ゲームが楽しくなるだけでなくレーシングドライバーを目指す方の必須アイテムにもなっています。

しかし構造上どうしても使いにくさもあるので、使い始めの方は手放してしまうこともしばしば。

今回は初めてハンコンを導入した方のために、まずやってほしい改造をご紹介します。



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レーシングゲームの必須アイテム『ハンコン』

車好きなら一度はゲームセンターでレーシングゲームを体験したことがあると思います。

自宅であの操作感を体験するためには、ゲーム機本体と「ハンコン(ハンドルコントローラー)」を用意することで実機に近い操作感を得ることが可能です。

ゲームセンターの筐体のようにハンドルやシフトノブ、アクセルブレーキクラッチをフットペダルで操作できるため本物の車と同じ操作ができ、レーシングドライバーの養成にも使用されるようになりました。

ただし、それぞれが独立していて汎用品のため使用にはそれなりの工夫が必要です。

すこし改造するだけで快適に操作できるようになるので、本格的に導入したい方はぜひ4つの改造をしてみましょう。



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ペダルの固定

実はハンドルよりも難儀するのがフットペダルです。

ハンドルは手元にあるため、テーブルなどに固定しやすいですし滑り止めもしやすいですが、フットペダルは床に置くことになり、固定が難しく足で操作するのでずれてしまいがちです。

フットペダルがずれてブレーキングのタイミングがずれてしまえばタイムを狙うことはまず不可能でしょう。

安価なものは本体が軽く滑りやすいですし、実は高級なものこそ滑り止め処理がされない傾向にあるのでいずれにせよしっかり固定する必要があります。

フットペダルにも多くのものに滑り止めが付いていますが、フローリングでなければ無意味ですし、フローリングであってもフットペダルの設置面が狭いのでずれてしまうことも少なくありません。

床の素材に合わせた改造で滑り止め加工しましょう。

フローリングに置く場合

設置場所がフローリングの場合、家具などに使用する滑り止めでの対応が可能です。

ただそれだけでは本体が軽ければ踏み込んだときに浮き上がって徐々にずれてしまったり、床との設置面積が少なければグリップが効かず踏み込んだときにどんどん遠くなっていってしまいます。

なのでまずは床との設置面積を増やし、重さを出すために土台を取り付けます。

土台といっても箱状のものを用意する必要はなく、手軽に済ませるなら板で十分です。

素材は「SPF」「MDF」「桐集積材」など安価なものでかまいません。

とくにMDFは安価で柔らかく加工しやすいのでおすすめです。

厚みは加工を考えて厚すぎず、かつ頑丈で重さも出るように15~21mm程度がおすすめです。

サイズは横幅は50cm以上、奥行きはフットペダルの1.5~2倍あれば十分です。

フットペダルの取り付け位置は、横位置は板の中央に、奥行きは手前に設置するとバランスが良くなります。

ボルト穴があればネジ止めしてしまっても良いですし、収納を考えればマジックテープで取り外しできるようにするのもおすすめです。

そして土台となる板の下に滑り止めマットを敷けば、まずずれることはありません。

カーペットに置く場合

カーペットや絨毯に置く場合、標準装備の滑り止めではほとんど効きません。

ゴムなどではカーペットの毛足に食いつかず、毛足のしなりに合わせてフットペダルもずれていってしまうからです。

このためカーペットにフットペダルを置く場合はゴムでできた滑り止めではなく、人工芝を使用します。

最近流行のリアルな人工芝ではなく、プールの足洗い場などに置かれている「若草ユニット」と呼ばれる硬質のビニール人工芝がおすすめです。

これを裏返しにしてカーペットに置き、その上にフットペダルを置くと滑りにくくなります。

ただし毛足が長いため、踏み込んだときにすこし柔らかい感触が出る場合もありますし、硬めのカーペットの場合効果が無いことも。

そんな場合は、フローリングに置く場合と同じく板にフットペダルを取り付け、板の四隅と空きスペースにビスを打つとカーペットに食い込みずれにくくなります。

ビスの先はカーペットの毛足に合わせて5~15mmほど出すようにします。

あまり出しすぎるとカーペットやその下の床材に刺さりすぎて痛めてしまうので注意しましょう。

シフターの固定

シフターは基本的に視界の外に設置することになるので、しっかり固定しなければ操作したいときに見失いタイムロスに繋がります。

シフターを置く場所はハンドルを置いているテーブルと同じでもかまいませんが、通常実車の場合は太ももの隣あたりにあるので操作感が変わってしまいますよね。

そこで私が使用していたのは楽譜スタンドです。

楽譜スタンドは様々な楽器に合わせて置けるように高さや角度の調節ができます。

楽譜スタンドを倒れないように大き目の板に固定し、楽譜を置く部分にシフターをマジックテープで固定することで高さ調節も可能ですし、倒れることもなくなります。

ハンドルカバーの取り付け

レース系ゲームの場合ハンドル操作も激しくなるので、よくあるトラブルがハンドルのグリップ部分のひどい汚れです。

また滑りやすいので、滑り止めと汚れ防止策としてハンドルカバーを取り付けるのがおすすめです。

実車に使用するハンドルすべてを囲ってしまうタイプのハンドルカバーの場合、サイズの適合性から取り付けられるものも少ないですし、重さでハンコンの故障に繋がります。

重さを出さず、定期的に交換することを考えると、テープタイプがおすすめです。

ハンドル専用品は種類が少ないので、テニスや野球のグリップテープや、デザインを重視するならロードバイク用のバーテープがおすすめです。

直接貼ると剥がすときにハンドルを痛めたり汚したりしてしまうので、養生テープなどを巻いた上からグリップテープを巻きましょう。

厚みがあれば握り心地も改善するので、操作感もよくなります。

スイッチの増設

コントローラーにたくさんのボタンがあるように、ゲームでは様々な操作を行います。

しかしハンコンはボタンが少なく、とくにドライブシュミレーション系のゲームの場合手間に感じてしまうことも。

多くのハンコンはそれをみこしてコントローラーも接続できるようになっていますが、シミュレーション系の場合ウィンカーやワイパー、場合によってはクルーズコントロールも必要になるので、運転中にいちいち持ち替えるのは面倒ですよね。

ウィンカーなどを自作する玄人も居ますがかなり技術が必要ですし、修理サポートも受けられなくなる場合があります。

最も簡単な方法は、ハンドルにコントローラーを固定してしまう方法。

クラクション部分に結束バンドなどでコントローラーを固定すれば、無理な改造をせず、操作感も損なわずにボタンを増設できます。

またUSB接続できるのであれば、パソコン用のテンキーでも代用できます。

テンキーを接続しボタン設定を行えば代用できるゲームもあり、テンキーならハンドルの隣に置いてノンルックで操作もしやすいですよね。

まとめ

ハンコンはレースゲームの必須アイテムで、安価なものも多く発売されて導入しやすくなってきましたが、買って据え置きで使うのはやや困難です。

今回紹介した改造方法は価格もそこまでかからず、使い勝手も大きく向上させます。

DIYなので、もちろん自分好みの改造もできますし、より本格的な環境を作ることも可能です。

まだプレイシートを買う決意のできない初心者のかたは、ぜひ自分の目指す環境目指して、ドライビングテクニックだけでなくDIYの腕も上げてみてはいかがでしょうか。