映画「リズと青い鳥」のレビュー

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リズと青い鳥[Blu-ray]

映画「リズと青い鳥」を見てきましたのでレビューします。

結果から言うと結構よかったです。

もともと、「響け!ユーフォニアム」という深夜アニメからのスピンアウトですが、もとの作品との連携部分も残しつつ、独立した作品になっていてバランスの良さを感じました。

まず絵とアニメーションがきれい

さすが京都アニメーション、という作品です。

作画とアニメーションがきれいで丁寧。

絵がかなりリアルで細かい部分まで書き込まれています。

アニメーションもなめらかで、とくに表情のアニメーションは秀逸です。

普通のアニメでは顔はあまり動かしませんが、実際の顔はなにげない会話の途中でも微妙に角度を変えたり目線を動かしたりします。

それをアニメーションとして再現されています。

一見不要と思われるアニメーションを入れることで、意識しないレベルでよりリアルを感じられる描写になっています。

心情の現れが絶妙

足の動きなんかで、心の揺れ動きや不安な気持ちを表現しています。

直接的に、セリフや言葉では表現せず、間接的に表現するのもリアルを丁寧に観察した結果と思われます。

見る側としては、よく観ていないと見逃すサインもあるので、そのあたりは個のみが分かれるかもしれません。

ただ、「隠された表現」と言ってよさそうなものが多数ちりばめられており、それを見つけるのもこの作品の楽しみ方の一つと言えます。

ゆり表現は控え目

「響け!ユーフォニアム」ではゆりゆりした演出も結構多かったのですが、「リズと青い鳥」ではかなり抑えられています。

これも好みの分かれるところですが、まぁ誰が見ても見れるアニメ寄りと言えます。

映画を見る前に「響け!ユーフォニアム」を見た方がよい

「響け!ユーフォニアム」のネタが結構出てきますので、「響け!ユーフォニアム」を観ずに「リズと青い鳥」だけ観ると楽しみは半減です。

1期全話+2期の5話まで観てから映画見た方がいいです。

まとめ

丁寧なアニメーション映画で、基本的にゆったりしたストーリーですのでそういったものが好みの方におすすめです。

京都アニメーションらしさが全面にでた作品で、「聲の形」が好きな人にはこの作品も面白いと思います。

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