ビンディングシューズはどれがいい? 選び方のポイント
これからビンディングシューズを購入しようとしている人は、選び方に注意する必要があります。
ビンディングシューズには、いくつかの種類があるので、なるべく自分に合ったものを選ばなければなりません。
しかし、初めての場合は、どう選べばよいのかわからず、失敗してしまうことも多いものです。
そこで、失敗しないための選び方のコツを紹介しましょう。
互換性を確かめよう
ビンディングシューズ選びで、まず最初に確認しておかなければならないのが、ペダルとの互換性です。
取りつけるペダルの種類によって、適したビンディングシューズが異なるので、「せっかく買ったのに使えない」という事態にならないよう、よく見て選びましょう。
ロードバイク用
ロードバイク用は、基本的に穴が3つあります。
対応するペダルは、「SHIMANO SPD SL」「LOOK」「TIME / Mavic」の3つです。
固定する力がかなり強いので、ロードサイクリングにはぴったりのタイプと言えます。
他に、4穴になったタイプもあり、そちらは「SPEEDPLAY」に対応しています。
ただし、SPEEDPLAYには、3穴用の変換プレートがあるので、通常の3穴タイプでも問題なく使うことができます。
そのため、最初に3穴を購入して、あとからSPEEDPLAYを使いたくなったときは、シューズ自体を変えなくても、プレートを取りつければ済みます。
マウンテンバイク用の場合
マウンテンバイク用は穴が2つで、対応するペダルは「SHIMANO SPD」となります。
固定する力は少し弱めで、デザインもカジュアルなものが多く、通勤や買い物など、普段の生活で使う際は適したタイプです。
ただし、2穴は3穴との互換性がありません。
つまり、最初に購入したのがマウンテンバイク用だった場合、他のペダルを使うには、3穴のロードバイク用を新たに購入しなければならないのです。
そのため、購入する際は、少し先のことも考えてみましょう。
より本格的な使い方をする可能性があるなら、最初からロードバイク用にした方がよいかもしれません。
留め具で選ぼう
ビンディングシューズを選ぶ際は、留め具に注目することも大切です。
留め具には、主に4つの種類があるので、それぞれの特徴をよく見て検討しましょう。
ベルクロタイプ
ベルクロは、マジックテープのように貼り付けて留めるタイプです。
そのため、4つの留め具の中では、最も脱着がしやすいというメリットがあります。
ただし、固定力は弱めなので、その点では注意が必要です。
また、安価で購入できるため、費用を抑えたい人にも最適です。
シューレースタイプ
シューレースは、スニーカーと同じく、紐を使用しています。
そのため、ベルクロと比べてかなり手間はかかりますが、よりこまかい調節をすることができます。
自分の足にぴったり合わせたいなら、シューレースを選んでおけば間違いないでしょう。
また、ファッション性のあるデザインになっているので、見た目が気になる人にもおすすめです。
ラチェットタイプ
足の甲はベルクロで留め、さらに、足首のあたりをラチェットで固定するようになっています。
これにより、ベルクロだけで留めるよりもがっちりと固定することができ、安定性では最も優れたタイプです。
また、ラチェットがあるとは言え、基本的にはベルクロと同じなので、脱着も楽にできます。
ダイヤルタイプ
ワイヤーの締めつけによって固定するタイプで、ダイヤルを回すことで調整ができます。
これには、ダイヤルが1個のものと2個のものがあり、1個だけのものは、その分だけ軽量です。
ただし、つま先部分の締めつけを調整できないデメリットがあるので、それが気になる人は、2個のタイプを選びましょう。
2個のダイヤルがあれば、全体をしっかり調整することができるので、よりフィット感が強まります。
素材で選ぼう
ビンディングシューズは、ソールの素材もポイントになります。
主に3つの種類があるので、違いを把握した上で、自分に合ったものを選びましょう。
ナイロン
ナイロンでできたものは、ソールが柔らかく、しなるのが特徴です。
これにより、衝撃を吸収する効果があり、膝への負担も少なくなります。
ただし、ペダルを踏んだときの圧力が逃げてしまうため、ペダリングの効率という面では、あまり期待できません。
効率よりも、膝の疲れを少しでも減らすことを優先するなら、おすすめの素材と言えます。
レースなどの本格的なものではなく、日常で使うのがメインであれば、ナイロンを選んでおきましょう。
ナイロン+カーボン
基本的にはナイロンですが、クリートだけがカーボン素材になっているタイプです。
クリートとは、ペダルとシューズを固定する部分であり、ここにカーボンを使用することで、より軽量になっています。
また、カーボンには固さもあるので、ナイロンだけのシューズよりも、ペダリング効率はよくなります。
カーボン
カーボンだけを使ったものは、ソールがとても固く、ナイロンのようなしなりは、ほとんどありません。
そのため、膝への負担が大きくなるので、あまり長時間の使用は避けた方がよいでしょう。
しかし、効率のよいペダリングという点では、3つの中では最も優れています。
ペダルを踏んだときの力がしっかり伝わるので、レースなどでは最適な素材です。
選ぶ際の注意点
ビンディングシューズを選ぶ際は、上記の3つ以外にも、注意しておきたい点があります。
これらをしっかり押さえておけば、初めての人でも失敗は少なくなるでしょう。
値段によって違いがある
ビンディングシューズ選びでは、値段も重要なポイントのひとつです。
しかし、「安いから」という理由で安易に決めてしまうのは、あまりおすすめできません。
少し高くても、それには値段相応のメリットがある場合が多いからです。
例えば、ペダリングのしやすさでは、軽さがポイントになりますが、高価なシューズは軽量化したものが多くあります。
また、先述したように、固いとペダリングの効率が上がりますが、この点も、高価なものの方が優れている場合が多いです。
このように、ビンディングシューズは、価格によって性能にも違いがあります。
むやみに高ければよいわけではありませんが、安さばかりを優先しても、あとから後悔するかもしれません。
大切なのは自分に合っていることなので、まずはそこを見極めて、値段を検討するようにしていきましょう。
実際に履いてみる
自分に合ったビンディングシューズを選ぶには、やはり履いてみるのが一番です。
そのためには、通販よりも店舗を利用するとよいでしょう。
通販は便利ですが、試し履きができないことがデメリットになります。
その点、店舗であれば、実際の商品を手に取り、履いた感触を確かめることができるのです。
履いたときに、足が中で動いたりせず、ぴったりとフィットするものを選べば、失敗することはないでしょう。
したがって、可能であれば、できるだけ店舗を利用するのがおすすめです。
近くにない場合は通販もよいですが、そうでなければ、ぜひ足を運んでみましょう。
まとめ
ビンディングシューズを選ぶなら、ここで紹介したようなコツを意識しておけば、初心者でも最適なものを見つけることができるでしょう。
興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
また、選ぶ際は、用途や目的についても明確にしておきましょう。
それらがはっきりしていれば、どのようなビンディングシューズが適しているのか、よりわかりやすくなります。