ママチャリで、富士スピードウェイ国際レーシングコースを走ろう!
ママチャリというと、ごく普通の人がごく普通の日常で、例えば買い物や通勤、通学で乗るものというイメージがありませんか。
実際のところ、それがママチャリの現実だといえるでしょう。
けれども、ママチャリはもっと別の顔も持ち合わせているのです。
ママチャリのレースというものがあり、富士スピードウェイ国際レーシングコースを走れるのです。
チーム対抗のこの大会、仲間や家族と出場してみませんか。
目次
ママチャリ日本グランプリ チーム対抗7時間耐久ママチャリ世界選手権
どんな大会なの?
2008年に第1回の大会が開催され、2018年1月で、なんと11回目の開催となります。
会場となる富士スピードウェイ国際レーシングコースとは、静岡県にある国際レース規格のサーキットで、40年以上の歴史をもちます。
天気の良い日には、富士山も一望できる好立地にあるサーキットでもあります。
その全長は4,563m、ストレート長は1,475m、コーナー数は16もあり、高低差も40mほどもあります。
これらのことから、起伏が激しく過酷なコースレイアウトであることが想像できるでしょう。
普段はレーシングカーがすごいスピードで駆け抜けるこのコースですが、ママチャリ日本グランプリでは、ママチャリに乗って走ることができるのです。
下りはすごいスピードがでますし、上りは立ち漕ぎ必須。
長い直線コーナーは気持ちよく走り抜けることができることでしょう。
個人レースではなく、チームレースとなります。
7時間耐久レースですので、一定の距離をどれだけのタイムで走れるかを競うのではなく、7時間経過時点でどれだけ走れたかを競います。
誰でも持っているママチャリで参加でき、いえ、ママチャリでなければ参加できない大会です。
子どもも参加できるのですから、家族や親せきそろって、体をめいっぱい動かしてみてはいかがでしょう。
富士山を眺めながら、1月のきりりとした空気のなか、皆で協力してママチャリで走り抜けるなんて、年明け行事としてはおすすめではないでしょうか。
参加資格
年齢、性別、人種などには制限がなく、子どもでも大人でも参加できます。
ただし、未成年者だけでの出場はできません。
未成年者がいる場合、保護者の同意が必要ですし、チーム内に最低一人の保護者が必要です。
そして、ママチャリレースである以上、当然ですが、ママチャリに乗ることができなければなりません。
補助輪の使用は、子どもであっても不可です。
車両に関しては、子どもの場合、身長の問題でママチャリに乗れないような場合は、体格に合った自転車での走行が可能です。
大人も子どもも、自転車を安全に運転できることが、第一の参加資格といえるでしょう。
当たり前ですが、ルールやマナーを守ることができる人であることも、大切な参加資格です。
ママチャリとはいえ、激しい起伏のあるレーシングコースを走行するうえ、たくさんの人が同時に走行します。
転倒事故や接触事故も実際起きています。
できる限り事故をなくすためにも、ルールとマナーを守ることが非常に重要になってくるのです。
3種類の参加クラス
ママチャリ
ママチャリクラスというのは、最も参加者が多い、ごく一般的なママチャリでの参加クラスです。
具体的には、ギアが8段以下のママチャリです。
無段
これはギアのないママチャリで参加するクラスです。
ママチャリをこぐだけでしょ、ギアチェンジができなくても平気、という場合はこのクラスになります。
これはアスリートクラスとも呼ばれているのですが、それは富士スピードウェイのコース高低差を知れば、納得でしょう。
我こそはという人はぜひチャレンジしてみてください。
ラブラブ
これは男女カップル二人で、7時間のレースの完走を目指すクラスです。
7時間もの間、二人だけで交代しながら走り続けなければなりません。
ラブラブというほんわかした名前がついていますが、実際はたった二人で7時間を耐えるのですから、相当な体力が必要でしょう。
とはいえ、二人だけで7時間を走り切れたら、きっと二人はとってもホットな関係になれるでしょうね。
エントリーするには
参加する際は、1チーム3名以上(ラブラブクラスは2名)、総勢10名以下のライダーでチームを構成します。
エントリーはスポーツエントリーというWEBサイトで行います。
スポーツエントリーに未登録の場合は、まずユーザー登録することが必要ですが、これは代表者のみで大丈夫です。
エントリー時に必要な情報は、代表者の氏名と年齢、緊急連絡先電話番号、チーム名、チーム所在地、チームのPR、ギア段数、メールアドレスなどで、チームの構成員一人ひとりの氏名や人数などは登録の必要がありません。
スポーツエントリーで参加申し込みができたら、参加費の支払いを済ませましょう。
参加費は1チーム20,000円です。
その後、参加誓約書をダウンロードし、事務局へ送付します。
これで手続きは完了。
あとは大会当日を待つばかりです。
チェックしておきたいこと
まずは、当日の服装です。
冬場ですから、通常長袖、長ズボンという恰好になるかと思いますが、全力で走るので暑くなるだろうから、半袖や短パンがいいという人もいるかもしれません。
けれども、転倒事故を考えると、長袖、長ズボン、運動靴が基本です。
さらに肘や膝のパッドがあるとよいです。
ちなみに、子どもの場合はパッドは装着厳守となっています。
ヘルメットはあご紐のついているものを用意します。
工事用ヘルメットは使用禁止、自転車専用ヘルメットも、側頭部や顔面保護ができないことがあるため、おすすめしないとなっています。
二輪用や四輪用、あるいはスキーやスノーボード用、アメリカンフットボール用などのヘルメットが推奨されています。
もしもの転倒時の衝撃を考えると、これらの装備はきちんと揃えておくことをおすすめします。
低速走行を維持する特別ルール
レースでありながら、低速走行を維持することが規定されたコーナーがあります。
1コーナーと呼ばれるコーナーで、ここは転倒者が最も多いコーナーです。
ママチャリで富士スピードウェイ国際レーシングコースを走るというのは、片側4車線の高速道路を、自転車で走っているようなものだそうです。
そのスピード感覚は簡単にマヒしてしまうといいます。
1コーナーの転倒者の多くは「気づかぬうちにスピードが出てしまい、コントロールできなくなり転倒」していると言います。
そのようなことから、1コーナーには低速走行を維持するという特別ルールがしかれているのです。
スタートはF1レースさながら
大会は朝7時のラジオ体操からはじまります。
このラジオ体操の曲が流れている間に、プロドライバーによるオフィシャルカーがコース内を走行します。
その後、7時半から場内放送によるミーティングが始まり、開会宣言があると、いよいよスタートです。
スタートはF1グランプリさながらのスタートとなるので、事前にF1グランプリの様子をチェックしておくとよいでしょう。
スタートから7時間経過した段階でチェッカーフラッグ(終了の合図)が振られ、大会終了となります。
楽しめる大会
ママチャリグランプリは7時間耐久レースで、チーム対抗戦ですから、自分がママチャリを走らせていない時間というのが、当然、出てきます。
ただ必死にママチャリを走らせるだけではなく、楽しめる大会になるよう、会場内にはBBQエリアが設けられています。
大会の開催は1月で寒い時期ですので、BBQだけでなく、鍋などで身も心も温まりながら、自分の出番を待つことができるのです。
まとめ
普段何気なく乗っているママチャリです。
そのママチャリで、サーキットを駆け抜けることができるのが、ママチャリ日本グランプリです。
7時間は長いと感じるでしょうか。
家族や気の合った仲間とチームを組んで、交代でママチャリを走らせ、BBQコーナーで温かいものをおなかに入れて、体力回復を図りつつおしゃべりを楽しんでいると、身も心も温かくなります。
7時間はあっという間に過ぎ、終了の時がきてしまうことでしょう。
あなたもチームを組んで、一度参加してみませんか。