意外に早くて簡単! ママチャリのパンク修理を自分でするための4つの作業
運動を目的とする方やエコなどの観点から最近ではママチャリが非常に身近な乗り物になっています。
そんなママチャリのタイヤがパンクしてしまったら、ほとんどの人は自転車屋さんに修理に出しますよね。
しかしパンク修理は意外にも自分で簡単に、しかも早く作業することができるのです。
ここではコストや手間を抑えることができる、パンク修理を自分でする方法を解説します。
自分でパンクを修理するメリット
低価格
自分でママチャリのパンクを修理するときの一番のメリットは価格面です。
パンク修理を実践するには専用のキットが必要ですが、それも低価格で手に入れることができますのでママチャリをよく使用される方は、長期的に見れば自分で修理する方が得になるでしょう。
手間がかからない
自分でパンクを修理するのは時間がかかるというイメージがあるかもしれませんが、意外にもそうではありません。
パンク修理は慣れていなくても30分程度、慣れてきたら10分程度で修理することが可能な簡単作業なんです。
もし自転車屋さんにパンクしたママチャリを持っていく場合、パンクしているタイヤで走行することは危険でおすすめできないためママチャリを押していくことになります。
その場合徒歩で自転車さんに行き、修理をしてもらい(もし先客がいる場合は順番待ちの可能性も…)、そして自転車で帰るということになると最短でも30分程度はかかってしまうのではないでしょうか。
また自転車屋さんが近くにない場合や、自転車屋さんが営業していない時間帯や日にちだけど早急に修理してほしいなどの状況でも、自分で修理できる場合は問題ありません。
自分でパンクを修理するデメリット
慣れるまで大変
先程意外にパンク修理は簡単な作業だと説明しましたが、それでも慣れていない場合では大変に感じるかもしれません。
特に初めて作業する方や、少し不器用な方は余計に難しく感じるかもしれませんが、回数を重ねていけば必ず慣れていきますので、早く簡単に作業することができます。
手が汚れる
手が汚れたからといって、作業後に手を洗ってしまえばそれまでだと思われるかもしれませんが、これが意外に曲者なんです。
タイヤは非常汚れていますので思った以上に手が黒くなりますし、無意識に汚れた手で服などをさわってしまえば汚れがうつってしまうこともあります。
作業する際には汚れてもいい服装でおこなうことが重要です。
修理に必要なもの
自分でパンク修理をする際には必要なものがあります。
作業自体は非常に簡単ですがこの必要なものがなければ修理できませんので事前に準備しておきましょう。
自転車がパンクしてから準備しようとすると時間帯や交通手段など急な対応ができない可能性がありますので、できれば家に常備しておくことが望ましいです。
必要なものを下記にまとめます。
・パンク修理キット
・空気入れ
・ハンマー
・洗面器やバケツなど水を張るもの
・汚れてもいいタオルやぞうきん
パンク修理キットには、ゴムのり、パッチ、タイヤレバー、紙やすり、虫ゴムなどが入っています。
パンク修理キットはホームセンターなどや、最近では100円ショップでも販売されていますのでぜひ準備しておいてください。
修理をする前に
パンクの修理をする前に確認しておくべきことが二点あります。
タイヤの空気が抜けているといっても、それはもしかしたらパンクではない可能性もあるためです。
ナット確認
ナットとはタイヤの空気を入れる管のようなところ(バルブ)をとめているものです。
これが緩んでいる場合、自然に空気が抜けてしまうのでパンクでなくてもタイヤがぺちゃんこになってしまいます。
ナットが緩む原因として、自然に緩むこともあれば前回空気を入れた時にしっかり閉めていなかった可能性も考えられます。
もしナットが緩んでいた場合はしっかりと閉めてから空気を入れれば問題ありません。
虫ゴムの劣化
ナット以外に確認する箇所はバルブの中に装着されている虫ゴムと呼ばれる箇所です。
虫ゴムが劣化していればそこから空気が抜けてしまうため、パンクと同じようにタイヤがぺちゃんこになってしまうのです。
確認方法として、タイヤに空気を入れてからペットボトルのふたなどの小さな容器に水を入れてバルブを水の中に入れるという方法があります。
もし虫ゴムが劣化しており空気が抜けている場合は、バルブから泡が出てきます。
その際はパンク修理キットに入っている虫ゴムに交換すれば問題ありません。
修理の仕方
もし修理前にナットと虫ゴムを確認しても問題ない場合はタイヤがパンクしているということになります。
それでは自分でタイヤのパンクを修理する方法をご説明します。
作業①タイヤを外す
まずはバルブのネジを外します。
その際バルブは小さい部品ですので無くさないように保管しておきましょう。
次にパンク修理キットに入っているタイヤレバーをタイヤの端に入れててこの原理でタイヤを外します。
基本的にタイヤレバーは2本以上入っていますので、一つ目は挿したまま、もう一つは10㎝程離れた場所に挿して外すのがコツです。
またタイヤは当然丸形ですので、二つ目のタイヤレバーでタイヤを外したら、そこからタイヤレバーをずらしながらぐるっと一周させるとタイヤが全て外れます。
この作業はタイヤレバーではなくマイナスドライバーなどでも代用できますが、タイヤを傷つけないように注意しましょう。
慣れてくれば手だけでタイヤを外すことも可能です。
作業②穴の場所を確認
タイヤを外したら、そこからチューブを引っ張り出します。
ただしパンクしているということはチューブに空気が入っていない状態ですので、これではどこに穴が開いているのか確認することができません。
それを確認するためにもう一度チューブに空気を入れる必要があります。
タイヤからチューブを引っ張り出したら一度バルブをつけてから空気を入れます。
そして水を張った洗面器やバケツなどにチューブをつけると、穴が開いた箇所から泡が出てきます。
水からチューブを出し、穴が開いた箇所をタオルやぞうきんで拭きましょう。
このとき、穴が開いた箇所が後々分からなくなることを防ぐために、ペンなどで目印をつけておくことをおすすめします。
作業③穴をふさぐ
穴が開いた箇所が確認できたら次は穴をふさぐ作業に入ります。
その際バルブを外して空気を完全に抜くことを忘れないよう注意してください。
まずは穴の開いた箇所の周辺を紙やすりでこすります。
こすった際に出てくるカスを拭き取ったら、その個所にゴムのりを薄く塗ります。
紙やすりでこする範囲やゴムのりを塗る範囲は、次の作業で出てくるパッチよりも広い範囲にすることがコツです。
ゴムのりを塗ったら指で触ってもつかなくのりがつかなくなる程度乾燥するまで乾かします。
目安は大体2~5分程度です。
ゴムのりが乾燥したらパッチのアルミ箔をはがして穴の開いた箇所にあて、上からハンマーで叩きます。
ハンマーで叩くことによって十分に圧着され、パッチがくっつくようになるのです。
最後にパッチの表面の保護シートを剥がせば穴はもうふさがった状態になっています。
作業④タイヤを戻す
チューブをタイヤの中に戻しますが、この時にチューブがねじれていたり砂利などの異物が入らないよう注意してください。
チューブをタイヤの中に戻し、タイヤを装着させたら最後に空気を入れて終了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
慣れていない方が見れば難しそうに感じるでしょうが、実際やってみれば本当に簡単に、なおかつ時間もかけずに修理することができます。
ママチャリがどんどん便利になり、私たちの生活により身近になってきているからこそ、自分でパンク修理をできるようになりコストや手間などを効率よく抑えたいですよね。
慣れてくればこれらの作業が10分程度でできますのでぜひ実践してみてください。