折りたたみ自転車を電車に持ち込むときにNGなことは? 避けたい4つのポイント
折りたたみ自転車は、コンパクトに折りたたんだ状態で、電車の中に持ち込むことができます。
そのため、遠くへ運んでから乗るという方法も可能であり、とても便利なのです。
ただし、電車に持ち込むときは、注意点もあることを忘れてはいけません。
他の人の迷惑にならないように、NGとなるポイントはしっかり押さえておくようにしましょう。
袋に入れていない
折りたたみ自転車は、小さくたたんでしまえば、場所をとることがありません。
そのため、たたんだ状態になっていれば、それだけで電車に持ち込めそうに思えてしまいますが、安易な考えで行動を起こすのは禁物です。
いくらコンパクトにたたんでいても、そのまま持って行ったのでは、電車に乗せることはできません。
ここで問題になるのは、折りたたみ自転車の汚れです。
買ったばかりの新品ならともかく、普通に使っている折りたたみ自転車は、多かれ少なかれ汚れがついてしまいます。
そのため、たたんだだけの折りたたみ自転車を、そのまま電車に乗せてしまった場合は、他の人の衣服を汚してしまう可能性があるのです。
また、折りたたみ自転車に引っかかるということも考えなければなりません。
ハンドル部分などに服が引っかかったり、つまずいてしまったりすることがあります。
それが原因で転んでしまい、怪我でもしたら大変です。
このようなデメリットを防ぐためには、折りたたみ自転車をむき出しで持ち込むのではなく、袋に入れるようにしましょう。
専用の輪行袋を使う
折りたたみ自転車を袋に入れるといっても、「何に入れればよいのか」という問題が出てきます。
普通の自転車よりはコンパクトになるといっても、それなりの大きさはあるので、あまり小さい袋を使うわけにはいきません。
全体がしっかり隠れないようなものでは、汚れや引っかかりを防ぐことはできないのです。
余計なトラブルを確実に防ぐためには、メーカーから出ている専用の輪行袋を使うようにしましょう。
専用のものなら、その商品にぴったり合うようにできているため、「うまく入らない」「はみ出してしまう」という問題は起こりません。
折りたたみ自転車を完全に覆い隠すことができれば、他の誰かの服を汚すことも、とび出たハンドルが引っかかることもないのです。
大きめのナイロンバッグでも可
専用の輪行袋なら、折りたたみ自転車をすっぽりと包み込むことができますが、購入するときは、値段が気になってしまうこともあります。
メーカーから出ている輪行袋は少し高いので、あまり出費を増やしたくないときには向いていません。
そんなときは、ホームセンターなどで手に入るようなナイロンバッグがおすすめです。
専用のものではない商品を使うとなれば、「それで本当にトラブルを回避できるの?」という不安を感じてしまうこともありますが、きちんとサイズを確認して、折りたたみ自転車の全体が収納できるバッグを選べば問題はありません。
しっかり隠れるものなら、十分に代用することができるので、お金が気になるときはぜひ利用してみてください。
混む時間帯を選んでしまう
折りたたみ自転車を電車に持ち込むのであれば、そのときの混み具合は、とても重要です。
利用する人が多く、電車の中が混んでいるようなときには、持ち込みを控えなければなりません。
これは、たとえ袋に入れていたとしても、軽視してはいけないポイントになります。
先述したように、コンパクトな折りたたみ自転車でも、それなりの大きさはあるため、あまり混んでいる車内では、邪魔になってしまうのです。
注意していても、誰かにぶつかってしまう可能性が高く、トラブルを避けるのは難しくなってしまいます。
折りたたみ自転車を電車に乗せることは確かに可能ですが、そのためには、「他の乗客に迷惑をかけない」というマナーを守ることが大切です。
したがって、持ち込みをするのであれば、時間帯をよく考えてから実行するようにしましょう。
混んでいる時間帯は避け、なるべく迷惑がかからないタイミングを選択すべきです。
ラッシュ以外の時間で
折りたたみ自転車を持ち込むときは、通勤ラッシュや帰宅ラッシュなど、明らかに混む時間帯を避けてください。
そのように、多くの人が電車を利用する時間帯は、折りたたみ自転車を乗せるには最も向かないタイミングになります。
ただでさえ混雑する車内で、折りたたみ自転車によって余計にスペースを圧迫することになるため、どうしても迷惑がかかってしまうのです。
なるべくラッシュ時は避けて、すんなりと乗せられる時間帯を狙いましょう。
何かの事情で、ラッシュの時間しか選択できないようなときは、せめて後発の電車にしてください。
位置を考えていない
折りたたみ自転車を袋に入れ、ラッシュ時を避けたとしても、適当な位置に置いたりすると、やはり人の迷惑になる可能性があります。
特に、通行の邪魔になるような位置はよくありません。
そんな場所に折りたたみ自転車を置いたのでは、せっかくラッシュを避けていても、誰かを転倒させてしまう恐れがあります。
したがって、電車の中に持ち込んだあと、「折りたたみ自転車をどこに置くか」という問題は、とても重要なのです。
きちんと袋に入れてラッシュも避けたのであれば、置く位置もしっかり考えておきましょう。
邪魔にならない位置とは
折りたたみ自転車を置いても邪魔にならない位置を探すなら、入り口の横を選びましょう。
そこなら、人の通行を妨げることはないので、電車の中が空いているときは、ぜひおすすめです。
また、先頭と最後尾の車両の、さらに端の方に置く方法もあります。
具体的には、先頭なら運転席の後ろ、最後尾なら車掌室の前です。
そこも通行の邪魔にならない場所なので、余計なトラブルを避けるなら、利用してみてください。
必ず自分の横に
電車の中で折りたたみ自転車を置くなら、通行を妨げない位置で、なおかつ自分が横に立つということを忘れないでください。
例えば、揺れや急ブレーキなどがあったときは、いくら邪魔にならない場所に置いていても、倒れて人にぶつかる可能性は十分にあります。
それを防ぐには、自分が横に立ち、不測の事態に備えることが大切なのです。
壁と自分の体で折りたたみ自転車を挟み、無駄に動かないようにしてください。
重さを考慮していない
折りたたみ自転車を電車に乗せるときは、重さにも注意しておきましょう。
電車で運ぶなら、少しくらい重くても心配はないように思えますが、ここで問題になるのは、駅の中を運ぶときです。
あまり重いと、電車に辿り着くまでに、大きな労力を使わなければなりません。
電車に乗せて運ぶことが最初からわかっているなら、できるだけ軽くて扱いやすいものを選び、楽に持ち運びができるようにしておくべきです。
一口に折りたたみ自転車といっても、商品によって重量は異なります。
中には、普通の自転車とほとんど変わらないくらい重いものがあるので、自分が持ち運ぶときのことを考えて選ばないと、失敗してしまうのです。
重量を忘れずにチェックして、適切な商品を選ぶようにしましょう。
まとめ
折りたたみ自転車を電車に乗せるなら、決して適当な方法で持ち込んではいけません。
大切なのは、「誰にも迷惑をかけない」ということです。
公共交通機関を利用するときは、その点をしっかり守ることが、基本的なマナーになります。
ここで紹介したNGポイントをしっかり避けて、トラブルなどを起こさないように、注意して持ち込むようにしましょう。