風光明媚な丘を登る。ミニベロでヒルクライムにチャレンジしよう!
ミニベロを手に入れると、やはりあちこち出かけたくなりますよね。
ミニベロは気軽な乗り物ですから、気の向くままにあちこちへふらふら…。
そんな楽しみ方もミニベロの醍醐味の一つ。
しかし、それでは物足りないという方もいるのではないでしょうか。
もっと本気で走ってみたいという方、レースはいかがでしょう。
ヒルクライムならミニベロでもそれなりに楽しめるので、おすすめです。
どんなレースなのでしょうか。
ヒルクライムってどんなレース?
ヒルクライム(hill climb)とはその名の通り「丘」を「登る」レースです。
山や丘陵に設定されたコースを走り、タイムを競います。
使用される自転車はほとんどがロードバイクですが、ミニベロで参加する方もちらほら見えますよ。
最も、本格仕様のロードバイクとミニベロではスポーツカーと軽自動車くらいの違いがあります。
本気で優勝したい!
と考えられている方は、ミニベロでの参加はおすすめしません。
ミニベロで参加するのはあくまで楽しむため。
自己の鍛錬を行い、自分自身に挑戦するため。
あるいは、雰囲気を味わうためというのもありますね。
実力のある人は先へ行き、ない人は後ろを行くので、団子状態になることがありません。
個人の力が分かりやすいレースと言えます。
団子状態にならないということは、他者との接触の危険も少なく、安心ということ。
人も自転車も軽量が有利と言われているので、ミニベロでも楽しめますよ。
ヒルクライムには準備が必要!
実はヒルクライムレースは、国内のアマチュアバイクレースの中でも人気はトップクラスなのです。
誰でも気軽に参加できますし、速度も恐ろしいほどは出ません。
しかし、いわゆる坂道を上り続けるのがヒルクライムですから、普通の訓練では対応できません。
楽しむために参加するといっても、坂の最初で根をあげていたら、出場する前にリタイアということになってしまいます。
実力が残酷なまでに見えてしまうヒルクライムレース。
それでは、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
まずは自分の体を見てみよう
ヒルクライムは坂を上りっぱなしのレースですから、当然それなりの筋力や持久力が必要とされます。
しかし、それらを始める前にまず行うべきことは、自分の体形を見つめることです。
体重や体脂肪率は適正値でしょうか?
ヒルクライムには体も、車体も軽量のほうが有利です。
やみくもにダイエットして筋肉まで落ちてしまっては無意味ですが、余分な脂肪を蓄えているという自覚のある方は、ちょっとしぼってみることをおすすめします。
心肺機能も大切!
ヒルクライムはマラソンと似ています。
酸素をたくさん取り入れることが出来る体を作ることが重要なのです。
酸素は体を動かす原動力。
酸素を多く取り入れるようになれば、トレーニングのパフォーマンスも上がってきます。
そのために気をつけたいのは呼吸法。
呼吸を意識して行うことで、強い心肺機能を作る事が可能なのです。
ポイントは腹式呼吸。
常に「吐く」ことを意識して、新鮮な酸素を多く取り入れる体を作りましょう。
ペダリングの技術を磨く!
ペダリングは自転車トレーニングの基本ですよね。
よく言われているのが「踏むのではなく回す」こと。
ポイントは常につま先より踵が上がっている状態をキープすることです。
こうすると、ペダリングのポイントである引き足がスムーズにできるようになります。
ヒルクライムでは身体の前の筋肉ばかりを使いがちです。
引き足がスムーズなペダリングを行うと、身体の後ろの筋肉を使うことを意識できるようになります。
正しいペダリングを行うことで、体全体のバランスも良くなり、ヒルクライムの負荷も軽減されるようになるのです。
普通に筋トレをしよう!
自転車に乗るという行為そのものがすでにかなりの運動です。
そのパフォーマンスをあげようと思えば、全身の筋肉をブラッシュアップするしかありません。
ムキムキになる必要はありませんが、下半身だけではなく、上半身の筋肉も重要です。
バランスよく鍛えていきましょう。
まずは上半身を鍛えよう!
上半身を鍛えるのにおすすめなのは、腕立て伏せ、懸垂、チェストプレスなど。
筋肉がつけばライディングフォームが安定し、無駄な動きがなくなります。
また、ヒルクライムに特におすすめなのは懸垂。
これを行うことで、前傾フォームの根幹となる背筋が鍛えられ、安定したパワーで走れるようになります。
下半身も勿論鍛えよう!
スムーズなペダリングのためには太腿の筋肉はとても重要です。
といっても太すぎても細すぎてもいけません。
表と裏の筋肉がバランスよく発達していることが理想なのです。
スクワットやレッグエクステンションなどで筋肉をバランスよく鍛えましょう。
いずれも無理は禁物ですが、筋肉のためには1日1度は行うことが大切です。
たくさん乗ろう!
ガチガチの本気でレースに参加するわけではないにしろ、出場するからにはそれなりに楽しみたいですよね。
ミニベロだからとあきらめずに、毎日少しずつでも距離を走ってみましょう。
自転車の癖やコツもわかりますし、自分に足りないものも見えてくるかもしれません。
ミニベロに乗る事で、ミニベロに合った身体が出来上がっていくのです。
レースで最後にものをいうのは…
筋トレや呼吸法、ペダリングも完璧はありません。
どんなにトレーニングしても、やはりうまくいかない時もあります。
そんな時必要なものはやはり精神力です。
ヒルクライムレースで坂道に疲れて嫌になったり、トレーニングが嫌になったりした時、強い精神力があれば乗り越えられます。
こればかりは鍛えるのが難しいのですが、坂を上り切った爽快感や達成感を味わうため、決してあきらめない気持ちでトレーニングやレースを行うことが大切ですね。
おすすめのヒルクライムレース!
ヒルクライムレースは人気だけあって、日本国内でも多くの大会が開催されています。
ミニベロでも気軽に参加できそうなおすすめをいくつかご紹介します。
Mt.富士ヒルクライム
日本最大級のヒルクライムレースで、人気もトップクラスです。
世界遺産となった富士山で行われ、毎年約一万人ものサイクリストが参加しています。
平均完走率は99%以上といいますから、安心して参加できますね。
勾配も程よく、女性や初心者でも気軽に走れます。
距離は20.5km 、平均勾配6.1%、最大勾配15%、標高差は1250mです。
榛名山ヒルクライムin高崎
こちらは榛名地域の町おこし的なレースです。
通称「ハルヒル」。
地元からのおもてなしが素晴らしく、ボランティアは1000名にものぼるとか。
参加者全員に、会場で使える千円分の金券がもらえます。
榛名の美味しい特産物を味わってみて下さい。
初心者には距離の短いコースが用意されており、安心して楽しめます。
平均距離14.7km 、平均勾配6.%、最大勾配14%です。
ツール・ド・八ヶ岳
残雪のある雄大な八ヶ岳を走るヒルクライムレースです。
白樺の森や、八ヶ岳の峰々など、風光明媚なロケーションが楽しめます。
男女別やビギナーコースなど、カテゴリーは全部で15。
ベテランから初心者まで幅広く楽しめます。
平均距離25km 、平均勾配5.4.%、標高差は約1300mです。
ハーフコースですと距離は半分になります。
まとめ
参加者のほとんどがロードバイクといわれるヒルクライムですが、ミニベロが悪いというわけではありません。
小径車ということで不利に見えがちですが、車体本体が軽いこと、漕ぎ出しが素早いことなど不利なことばかりではありません。
ヒルクライムレースの会場は大抵が標高の高い、自然の美しいところです。
そんな中を走れば心も体もリフレッシュされること間違いなしです。
楽しむつもりでエントリーしてみて下さいね。