ママチャリの軽量化は危険なこともあるの?
ママチャリは、日本人にとって年齢や性別を問わず幅広い人が利用できる移動手段です。
特に通勤や通学、買い物などにも重宝され、交通費削減に一役買っています。
しかし、ママチャリの利用者には軽さを求める場合があり、自分自身で軽量化をすることもあります。
しかし、実用性を兼ね備えたまま、軽量化することには危険性もある程度生じてしまいます。
目次
1.重量バランスが崩れると転倒の危険性が高まる!
ママチャリは、実際のところ約20~30kg程の車体重量があります。
最近では、フレームがオールアルミニウムのママチャリも販売されており、20kgを下回る重量となっていますが値段が高くなります。
また、10kg前半台なら完全にスポーツバイクと変わらない重量となってしまいます。
さて、ママチャリを全体的な視点でみると、後輪側の方に荷重が集中しています。
一方、前輪側にはあまり荷重が掛かっていません。
つまり、乗車時に重心がフレームに中心に来るようになっており、ハンドルの操作性や荷物を積んだ時のバランスが取りやすくなっています。
前カゴに荷物を載せても操作性が損なわれず、荷台に荷物を載せても転倒しにくくなっています。
しかし、このバランスが軽量化により変化すると転倒する原因となってしまいます。
2.荷物を載せたら転倒しやすくなるのは非常に危険!
さて、ママチャリの場合、前カゴに荷物を乗せる機会が非常に多いと考えます。
そして、重量の重い後輪部を軽量化することが多いですが、ママチャリ自体がスタンドを使用しても自立しない場合は非常に危険です。
つまり、前カゴの耐荷重以内の荷物を載せて走行することが出来たとしても、駐輪する際に倒れ、自分自身が怪我をする可能性があります。
そもそも、リアスタンド自体もある程度の重量をもっており、一本立ちのスタンドの場合は荷重により場バランスが安定することとなります。
無理な軽量化は、非常に危険なのであまりおすすめはしません。
3.軽量化を図るなら重心の低い場所を選ぶべし!
さて、ママチャリはあくまで実用車であり、ある程度の重さの荷物を載せれるメリットがあります。
でも、車体重量を大幅に軽量化することは非常に難しいものです。
そこで、軽量化することで安全性を変えず、乗り心地が軽くなる方法があります。
それは、重心が低い部分の軽量化です。
一番効果的なものとしては、ペダルを樹脂製のものからアルミ製に変更すること、二つ目にタイヤやゴムチューブを軽量化することです。
この方法は実に効果的であり、回転部分に直結するペダルが軽くなること、タイヤ自体が軽くなり路面との接触抵抗が軽減されます。
非常に地味な軽量化ですが、効果的でおすすめです。
実は、自動車にも同じ方法により、走行性を大きく変えるのがエコタイヤであり、安全性を確保しつつ燃費向上が見込めます。
4.軽量化をするなら実用性を犠牲にするしか無い
では、本気でママチャリを軽量化したいのであれば、実用性を完全に犠牲にする必要があります。
徹底的なママチャリ自体のダイエットとなります。
前カゴを取外し、リアキャリア、スタンド、泥除け、その他ステー類を全て取り外すこととなります。
ここまで来ると、何も荷物が積めないただの自転車どころか、雨天時には泥水が跳ね上がり、不快な乗り物となってしまいます。
あくまで、ママチャリの軽量化は自分自身の趣味の範疇、すなわち遊びで行うことをおすすめします。
まとめ
ママチャリは、安価で非常に便利な乗り物です。
特に買い物した荷物を積めるのは非常に実用性が高いものと思います。
しかし、実用車を軽量化することはママチャリ自体の本質を変えてしまうものとなります。
本質が変化してしまったママチャリは、非常に不便な乗り物となってしまい、結果的にただのお飾りになってしまったりします。
そのため、軽量化自体も実用的な範疇で行うことが非常に重要です。