ビンディングシューズに潜む危険と安全に使用するための3つのポイント

ビンディングシューズ

シマノ ビンディングシューズ SPD クリッカー ブラック サイズ:42.0/26.5cm SH-CT41L ブラック

自転車人口は年々増加傾向にあるようです。

その中で一歩上のサイクリストを目指す人にとってビンディングシューズは必須アイテムであるということができるでしょう。

しかし、ビンディングシューズには気を付けて使用しないと危険なことがいっぱいあります。

なので、今回は安全にビンディングシューズを使用するためのポイントを書いて行こうと思います。






ビンディングシューズとは

自転車、特にロードバイクやマウンテンバイクに乗る人でないとビンディングシューズ、やビンディングペダルなどといったものは一般的ではないかもしれません。

そんな人のために、簡単にビンディングについて説明いたしますと、ビンディングとは、ペダルとシューズをクリートという器具を使用して、固定するもので、これによって、より効率的なペダリングが可能となり、よりはやく、より楽に自転車を楽しむことができます。

スキーやスノボーなどで板とシューズを固定するときに使用しているのも、ビンディングですね。

あのようなイメージを持っていただければいいかと思います。

ビンディングを使用する利点

ビンディングを使用する大きなメリットとしては、1つに効率的なペダリングが可能になるということです。

本来、普通に自転車に乗っているときは、ペダルが上支点(時計でいうと12時の位置)にあるときから、下支点(6時の位置)に漕ぐ際に、大きな力を加えることで、自転車の推進力を生むのですが、普通の自転車では、下支点から上支点にペダリングをするときには、力を加えることができません。

それに対して、ビンディングを使用し、シューズとペダルを固定することで、下支点から上支点へのペダリングの際にも、力を加えることができ、より効率的にペダルに力を加えることができるので、より少ないエネルギーでよりはやい速度で走ることができます。

どんな人におすすめなのかについて

ビンディングシューズはどんな人におすすめなのかというと、これに関してはサイクリングをはじめて、慣れてきた中で、よりレベルアップをしたいと考えている人におすすめです。

個人差がありますが、ビンディングシューズを使用することで、平均巡航速度がおよそ2~3km/h上がるともいわれています。

サイクリングを楽しむ中で、ロングライドやヒルクライム、レースなど楽しみ方がどんどん広がっていく中で、さらに楽しみを広げるという意味でも、ビンディングシューズは必須アイテムということができます。

ビンディングを使用するために必要な物

ビンディングを使用する際に、購入すべきものについて簡単に説明します。

必要な物は主に3点で、1つ目は、ビンディングをするための専用のシューズ、2つ目は、ビンディング専用のペダル、3つ目は、シューズとペダルを固定するためのクリートと呼ばれる器具です。

この3点の合計価格は個人のレベルにって異なりますが、最低でも1万5千円ぐらいはかかると言われています。

そして、最後にこれらを取り付けるために六角レンチなども必要ではあります。






ビンディングシューズを使用するときに潜む危険

そんな便利なビンディングシューズなのですが、いいばかりというわけでもなく、もちろん危険な面もたくさんあります。

シューズとペダルと固定したうえで自転車に乗るわけですから、それも当たり前といえばそうなのですが、やはり初心者の方にとってみれば、そこが一番怖いところでもあります。

しかし、危険があるのはビンディングシューズを使用してもしなくても、自転車を乗るうえでは同じなので、大事なことは危険なポイントを理解したうえで、最大限リスクに対して注意することなのです。

そこで、ここからはビンディングシューズを使用する際に潜む危ないポイントについてまとめていきたいと思います。

ビンディングシューズの危ないポイント

ビンディングシューズを使用する際に伴う危ない点については、大きくまとめるとシューズとペダルを固定していることにすべてが集約されています。

やはり、自転車に乗っているとき、バランスを思わず崩してしまった時は、どちらかの足を地面につけば問題はないのですが、ビンディングをして、ペダルとシューズを固定しているときは、固定している物をまず取り外して、足を地面につく必要があります。

このとっさの瞬間に固定を取り外すのがなかなか難しく、ともすればそのまま転倒してしまう可能性があります。

誰もほかの人がいない道であれば自分がこけるだけなので、そんなに影響はないですが(こけるだけでも相当痛いですが)、自転車の走る道には歩行者もいれば、自動車やバイクといった車両も存在しています。

そんな中で転倒した時に、それらと衝突してしまったら、擦り傷や打撲では済まされないことになる可能性があります。

ビンディングを使用する際は、この危険性については確実に理解しておくべきだと思います。

いくら楽しいアイテムだと言っても、危険な物は危険なのです。

ビンディングシューズを安全に使用するための3つのポイント

ビンディングシューズを使用する際の、危険性についてここまで書きましたが、かといって怖がってしまって、チャレンジすることをあきらめてしまうのは、とてももったいないことであると思います。

何度も書きますが、危険があるのは事実ですが、それを認識したうえで、しっかりとした対策をすれば、事故のリスクは最小限に抑えることができます。

なので、ここからはビンディングシューズを安全に使用するためのポイントについて書きたいと思います。

ビンディングシューズの正しい取り外し方について

ビンディングシューズを安全に使用するためには、兎にも角にも正しい取り外し方を覚えることです。

これについて基本をしっかりマスターしたうえで使用するのと、しないのとでは、リスクの大きさが全然違います。

ここでは正しいビンディングシューズの取り外し方について順を追って書いていきたいと思います。

まず、⓵走行時から止まる際、減速をしながら足を付く側のビンディングシューズを取り外します。

②腰を浮かせます。

(そのままではロードバイクの場合、足が地面に届かない可能性があるためです)③停止を試みながら、固定から取り外した足を地面につきます。

これで取り外しは完了です。

ここで初心者の方は意外に思うかもしれませんが、ビンディングシューズを取り外すときは、片足しか基本的には外しません。

ビンディングシューズの正しい取り付け方について

さて、停止時のビンディングシューズの取り外し方について書きましたが、今度は取り外したビンディングシューズを固定して、走行を再開する手順を書いていきます。

まず、⓵固定している方の足をペダルの上支点に持っていき、ゆっくり漕ぎ出します。

②漕ぎ出して進んでいる間に、反対の足を取り付けます。

取り付けに関しては、これだけですが、意外とこれをスムーズにやるためには慣れが必要です。

安全に使用するためにしなければならないこと

ビンディングシューズの使い方について書きましたが、これを読めば安全かといえばそうではありません。

やはり、これを理解したうえで、練習を行い、これらの一連の動作をスムーズに行えるようになって初めて安全であるということができます。

なので、最初のうちは、人通りや車通りの少ない道で必ず練習をした方がいいです。

練習している間に、何が危険で、どうすれば回避できるかについての感覚をつかむ必要があります。

たとえ、練習中にこけたとしても経験のうちで、むしろ今のうちにこけることを経験しておいてよかったと思えるでしょう。

なので、ビンディングシューズをはじめて使用する初心者の方は空いたところで練習することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ビンディングシューズを使用する際に潜む危険性と、安全に使用するための心得について書いたのですが、誤解しないでほしいのはビンディングシューズは確かに危険が潜んでいる物なのですが、安全に使えばこんなに楽しいものもないということです。

より速く、より楽に自転車で走ることができる爽快感はこの上ないものだと思います。

ですので、しっかりと注意点を理解したうえで、積極的にチャレンジしたほしいと思います。