折りたたみ自転車を使うときの注意点はある?気をつけたい4つのポイント
折りたたみ自転車は、小さくたたんで持ち運んだり、狭い場所に収納したりできる便利なアイテムです。
普通の自転車では難しいことを、折りたたむことで可能にしており、幅広い使い方ができるようになっています。
ただし、メリットだけでなく、気をつけたいデメリットもあるので、使うときは注意しなければなりません。
ここでは、折りたたみ自転車の4つの注意点を紹介していきます。
ペダルの漕ぎ方
折りたたみ自転車についているペダルは、普通の自転車についているものとは違い、折りたたみ式のペダルになっていることがあります。
これは、折りたたんだときのサイズを、よりコンパクトにするための重要なパーツです。
普通のペダルだと、中心に軸が通っているため、本体は折りたためても、ペダルだけはそのままになってしまいます。
そうなると、狭い場所に収納したいときなどに、「ペダルが邪魔だな」と感じてしまうことがあるのです。
この問題を解消するためには、折りたたみ式のものが役立ちます。
折りたたみ式のペダルは、軸が半分くらいしか通っていないので、しっかりとたたんでコンパクトにできるのです。
それなら、場所をとるようなことはありません。
ただし、軸が半分しかない折りたたみ式ペダルは、漕ぐときにデメリットが発生してしまいます。
それは、ペダルが折れやすくなってしまうことです。
正しい漕ぎ方
折りたたみ式ペダルを漕ぐときは、ペダルがぽっきりと折れてしまう可能性があります。
そうしたトラブルは、ペダルの漕ぎ方が間違っているときに起こりがちです。
折りたたみ式のペダルは、足をしっかりと真ん中に乗せて漕ぐのが、ベストな漕ぎ方になります。
そうしておけば、余計な負担がかからないため、折れたりする心配はありません。
しかし、足が真ん中からずれており、外側に寄っているような場合は、通常の漕ぎ方よりも負担が大きくなってしまいます。
すると、軸が半分しかなく、端まで通っていない折りたたみ式は、耐えられずに折れてしまうのです。
壊れたのがペダルだけなら、交換することでまた使えるようにはなりますが、頻繁に折れるようでは、何度も買い替えが必要になり、出費が増えていきます。
そんなことにならないように、正しい漕ぎ方で使うようにしましょう。
段差のある道の走行
折り畳み式自転車は、普通の自転車よりも小さいタイヤがついているものです。
これも、折りたた式のペダルと同じく、よりコンパクトにまとめるためには、欠かせないポイントになります。
普通の自転車のような大きいタイヤだと、いくら本体をたたんでも、それほどコンパクトにはなりませんが、サイズの小さいタイヤなら、邪魔になったりはしないのです。
しかし、タイヤのサイズが小さすぎた場合は、よくないこともあります。
それが、段差のある道を走行するときのバランスです。
段差があったときは、普通なら前輪を少し上げて乗り越えることになりますが、小さいタイヤでそれを行った場合、バランスを崩して転倒してしまう恐れがあります。
あまりにサイズが小さいタイヤは、普通のタイヤと比べて、とてもバランスがとりにくいのです。
そのため、平らでない道を走行するときは、少し慎重になる必要があります。
降りて押すことも大切
折りたたみ自転車を安全に使うなら、気になる段差があったときは、いったん降りるのがおすすめです。
「いちいち降りなくても」と考えてしまうこともありますが、そうした油断が、事故を招いてしまうこともあります。
特に、他の折りたたみ自転車と比べても、かなり小さいサイズのタイヤを使っているときは要注意です。
その場合、ほんの些細な段差にもつまずいてしまい、転倒しそうになることがあります。
ちょっとした油断が怪我につながることもあるので、「面倒臭い」などと思わず、安全第一で使っていきましょう。
電車への持ち込み
折りたたみ自転車は、コンパクトにすることで、携帯したまま電車に乗せることも可能になります。
それなら、遠くまで自転車を運び、到着した先で乗るという使い方ができるのです。
また、電車で移動したあと、さらに長い距離を歩かなければならないときも、折りたたみ自転車を一緒に持って行けば、困ることはありません。
このように、自転車を他の乗り物に持ち込んで移動することを「輪行」と呼びますが、電車でそれを行うときは、少し注意したいことがあります。
それは、混む時間帯を避けることです。
折りたたみ自転車の輪行の基本は、他の人に迷惑をかけないことなので、混んでいるときの持ち込みはマナー違反になります。
いくらコンパクトにたたんでいても、混んでいるときに十分なスペースを確保するのは難しいのです。
したがって、通勤や帰宅でラッシュになる時間帯は避けてください。
また、すいているときでも、できるだけスペースの広いところを探すようにしましょう。
袋に入れよう
輪行をするときは、たとえ混む時間帯を避けたとしても、むき出しのまま持ち込んだりしてはいけません。
折りたたみ自転車を電車に乗せるなら、必ず袋に入れるということを忘れないでください。
袋を使わず、むき出しのまま持ち込んでしまうと、いくらたたんでいても、どこかが他の人の服に引っかかってしまう可能性があります。
また、チェーンなどに付着した汚れを擦りつけてしまうこともあるのです。
そうしたトラブルを避けるためには、袋に入れるのが、最も適切な方法になります。
メーカーの専用の袋があればベストですが、少し高いので、予算が厳しいときは普通のナイロンバッグでもかまいません。
とにかく、折りたたみ自転車をすっぽりと覆う袋を用意して、それに入れることが大切です。
鍵はできるだけ頑丈に
折りたたみ自転車は、コンパクトで軽く、持ち運びしやすいことがメリットです。
そのため、無駄に労力を使わなくても、楽に移動させることができます。
しかし、運びやすいということは、裏を返せば、「誰でも簡単に持ち去ることができる」ということです。
つまり、折りたたみ自転車は、泥棒にとっても扱いやすいものであり、苦労せずにサクサクと運搬できることになってしまいます。
折りたたみ自転車は室内で保管することが多いので、その点では安心してもよさそうですが、万が一侵入された場合は、簡単に盗まれてしまう可能性があるのです。
そのため、鍵の選び方には注意してください。
すぐに解除できるものではなく、がっちりと保護してくれる頑丈なものを選ぶべきです。
ワイヤーはすぐ切られる
折りたたみ自転車の鍵として、あまりおすすめできないのは、ワイヤーキーです。
ワイヤーだと、ニッパーですぐに断ち切られてしまいます。
切れないことをアピールしている商品もありますが、まとまっている場合ならともかく、単体ではやはり不安が残るものです。
確実に盗難を防ぐのであれば、リング状のシリンダーキーのように、簡単には壊れないものを使ってください。
切断するのが難しいタイプの鍵なら、あっさり盗まれるようなことはありません。
折りたたみ自転車を使うときは、実際に乗るときの注意点だけでなく、こうした保管の際の注意点も忘れずにチェックしておきましょう。
まとめ
折りたたみ自転車は、普通の自転車とは違った使い方ができる便利な商品ですが、ここで紹介したような注意点は、常に意識しておいてください。
何も知らずに使っていると、思わぬ失敗をすることもあるのです。
他の人に迷惑をかけず、安全に、そして快適に使うためには、注意点をしっかり守り、適切な使い方をしていきましょう。