折りたたみ自転車で輪行するときの注意点は? 守りたい4つのポイント
折りたたみ自転車は、小さくたたんで持ち運ぶことができる便利な自転車です。
電車や飛行機に乗せ、遠い場所まで運搬することも可能なので、旅行のときなどは、とても役立ちます。
そうした輪行の際は、ただ乗せるのではなく、きちんと正しい方法で行うことが大切です。
では、折りたたみ自転車の輪行で注意すべき点について、詳しく説明していきましょう。
軽いものを使う
折りたたみ自転車乗の輪行では、できるだけ軽い自転車を使うようにしないと、いざ実行するとき、困ることになってしまいます。
この点は、見落としてしまうことも多いので、注意しなければなりません。
というのも、「乗り物で運ぶなら重くても大丈夫」と考えてしまうからです。
確かに、常に自分の手で持ち運ぶ場合と違い、公共交通機関で運ぶのであれば、ほとんど労力は使いません。
普通に乗っているだけで、楽に目的地まで運ぶことができるのです。
しかし、乗せるための移動や、降りたあとの移動は、基本的に自力で行うことになります。
そうなると、あまり重いものを使うべきではありません。
重い折りたたみ自転車だと、乗せるときや降ろしたあとの移動で、とても苦労することになってしまいます。
電車や飛行機に乗せるとなれば、折りたたみ自転車を持って、駅や空港の中を歩かなければなりません。
降りたあとも同様であり、重いものを持ったままで階段の昇り降りをすることもあります。
そのため、重いものを使っていると、すっかり汗だくになってしまうこともあるのです。
素材をチェック
輪行のための軽い折りたたみ自転車を選ぶなら、フレームの素材のチェックは重要です。
軽いものは、だいたいスチールかアルミになっていますが、それでも約10kgの重量があります。
これは、通常の自転車の半分であり、かなり軽くなっているように思えますが、ペットボトルで考えると、2リットル5本分にもなるので、注意が必要です。
通常よりも軽くなっていることは確かですが、それをもって駅の中を歩き回るとなれば、かなり疲れてしまうこともあります。
そんなときは、カーボンのフレームに注目してください。
カーボン製のものは、約6kgまで重さが抑えられているため、「できるだけ軽いものが欲しい」というときはぴったりな商品です。
安すぎないものを
折りたたみ自転車は、基本的に安いものほど重くなっています。
これは、スチールやアルミ、カーボンといった軽い素材の使用を控えることで、コストを削減しているためです。
中には、20kgくらいする重い商品もあります。
そのため、輪行のための折りたたみ自転車選びでは、安さばかりを優先しないようにしましょう。
安いということは、とても魅力的なポイントですが、その代わりに重くなってしまうのでは、便利に使うことはできません。
輪行のためには、値段だけでなく、「軽くて使いやすいか」という点も、しっかりチェックしておきましょう。
袋に入れる
電車やバスを利用して輪行するときは、折りたたみ自転車をそのまま持ち込んだりしてはいけません。
そのまま持ち込んだ場合、タイヤやチェーンの汚れが、誰かの服についてしまうことがあるのです。
また、ハンドルにぶつかったり、引っかかったりすることもあるため、転倒させてしまう可能性もあります。
そうしたトラブルを防ぐためには、むき出しで持ち込むのではなく、きちんと袋に入れることが大切です。
袋に入った状態であれば、汚れがついたり、とび出したハンドルが当たったりする心配はありません。
輪行の基本的な注意点は、他の人に迷惑をかけないことなので、この点にはくれぐれも注意してください。
何に入れるか
折りたたみ自転車を袋に入れるときは、「どんな袋に入れるか」という問題が出てきますが、それほど悩む必要はありません。
ホームセンターなどで普通に売られているナイロンのバッグでも、むき出しのまま持ち込むより、ずっと安全なのです。
ただし、確実に折りたたみ自転車が入るサイズにしてください。
せっかく入れても、サイズが合わず、ハンドルがとび出したりするようでは、デメリットを解消できません。
折りたたみ自転車がどれくらいコンパクトになるかは、商品によって違いがありますが、「すっぽりと納まる」というポイントは外さないようにしましょう。
すべて覆い隠すことができれば、他の人に迷惑をかけず、安全に輪行ができます。
運ぶときも便利
輪行のための袋は、あまりお金をかけたくないなら、普通のナイロンバッグがおすすめですが、値段をそこまで気にしないのであれば、メーカーが出している専用の輪行袋を使う方法もあります。
専用のものは少し高いですが、持ち運ぶときには、とても便利です。
手に持つだけでなく、肩に掛けることもできるので、より楽に運ぶことができます。
また、折りたたみ自転車のサイズにもよりますが、スーツケースに入れるのも、運びやすくする方法のひとつです。
スーツケースであれば、他の袋と違ってキャスターがついているため、引いて歩くことが可能になります。
それなら、大きな労力を使うことはありません。
他の人に迷惑をかけないことも大事ですが、無駄に疲れないためにも、むき出しでの持ち込みは避けるようにしましょう。
時間帯を選ぶ
折りたたみ自転車を電車やバスに持ち込むときは、きちんと袋に入れていたとしても、持ち込みを控えなければならないときがあります。
それは、通勤や帰宅の時間帯で、電車の中が混んでいるときです。
あまり混んでいるときに折りたたみ自転車を持ち込むと、他の人の体に当たってしまうことが多くなるので、いくら袋に入れていても、不快な思いをさせてしまいます。
それがトラブルに発展してしまう可能性もあるので、混む時間は避けてください。
また、あまり混んでいないときでも、折りたたみ自転車を持っているときは、できるだけ広いスペースを探すようにしましょう。
そして、必ず自分が横に立ち、揺れで倒れそうになっても、すぐに支えられるようにすることも大切です。
とにかく人混みを避けて、常に近くに置き、他の人への被害を確実に防ぐようにしましょう。
事前に確認しよう
公共交通機関を利用して輪行を行うのであれば、それぞれのルールをきちんと確認しておくようにしましょう。
何を利用するかによって、注意点が変わってくるのです。
例えば、電車への持ち込みはだいたい無料ですが、飛行機の場合は重量の制限があります。
飛行機は、20kgまでなら無料になっているところが多いので、使用する折りたたみ自転車の重量を、しっかりチェックしておいてください。
折りたたみ自転車は、持ち運びが可能なことから、どれを選んでも軽いようなイメージを抱くこともありますが、電動アシストなどは、普通に20kg以上の重量があったりします。
そのため、あまりお金をかけたくない場合は、きちんと事前の確認を行うべきです。
また、会社によっては、輪行ができなかったり、別途料金が発生したりすることもあります。
当日になってから、「やっぱりできなかった」という失敗をしないためにも、よく調べておくようにしましょう。
まとめ
折りたたみ自転車は便利ですが、輪行を行うときは、ここで紹介したように、さまざまな注意点があります。
それらを把握せず、マナー違反になる方法で持ち込んでしまうと、他の乗客に迷惑をかけてしまいます。
また、重くて扱いづらいものを購入した場合は、自分自身が困ることになってしまうのです。
そうしたデメリットを避けるためにも、守るべき注意点を頭に入れ、正しい輪行を心がけていきましょう。