ランニングシューズはどうなったら寿命なのか?買い替えが必要になる5つのポイント
ランニングシューズは、ランニングをサポートしてくれる便利なアイテムですが、長く使っていれば、どうしても劣化してくるものです。
劣化したランニングシューズは、サポートどころか、走行の妨げになったり、怪我の原因になったりするので、早急に買い替えなければなりません。
では、ランニングシューズの買い替えが必要になるのはどんなときなのか、詳しく説明していきましょう。
走行距離
ランニングシューズの寿命は、走行距離で判断する方法があります。
走る距離が長いということは、それだけランニングシューズを使いこんでいるということであり、劣化が激しくなるものです。
一般的には、走行距離が1000kmになると買い替えが必要になることが多いので、注意して使うようにしましょう。
1000kmを超えたランニングシューズは、走るときの衝撃を吸収するクッション性が低下するため、無理に使い続ければ、怪我をしてしまうことがあります
。
また、フィット感も弱まってしまうので、うまく走れなくなることも多いのです。
安全に走るためにも、1000kmを超えたら早めに買い替えてください。
レース用は寿命が短い
レース用のランニングシューズは、とても軽いという特徴がありますが、その分耐久性は低くなっています。
ソールがかなり薄くなっているため、1000kmどころか、300~400kmくらいで劣化してしまうことが多いのです。
スピードを出すためには軽い方が適していますが、レース中に怪我をしないためにも、寿命には十分注意しておきましょう。
形が歪んでいる
ランニングシューズは、置いたときの状態によって寿命を判断することもできます。
劣化が進んだランニングシューズは、床に置いたとき、まっすぐに立たなくなることがありますが、そうなったら買い替えどきです。
ひどく劣化したものは、本来の形が崩れ、歪みが出てくるため、置いたときも変に傾いてしまいます。
そうなると、便利な機能をしっかり発揮することができず、やはり怪我の原因になってしまうのです。
したがって、長く使っているランニングシューズは、置いたときにどうなっているか、ときどきチェックすることをおすすめします。
もし傾いているようなら寿命のサインなので、すぐ買い替えるようにしましょう。
アウトソールのすり減り具合
アウトソールは、ランニングシューズの底の地面に接する部分であり、長く走っていれば、どうしてもすり減ってくるものです。
そのすり減り具合が、ランニングシューズの寿命を判断する目安になります。
アウトソールが削れてなくなってくるということは、グリップ力が低下するということなので、走っているときに滑りやすくなります。
そのため、濡れた道路などの滑りやすい場所を走るときは、バランスを崩す可能性が高く、下手をすると転倒する恐れもあるのです。
また、クッション性も落ちてしまうので、衝撃が足に伝わりやすくなり、膝の関節を痛めてしまう可能性もあります。
そうしたデメリットを避けるには、アウトソールが極端にすり減ったものは履かないようにしましょう。
アウトソールの奥にあるミッドソールが、はっきり見えるようになってくると、かなり劣化しているということです。
そうなったときは、必ず買い替えを行ってください。
ミッドソールも削れる
アウトソールが削れすぎると、ミッドソールがむき出しになってしまいます。
それは、地面に接する部分がミッドソールになっている状態なので、無理に使い続けていると、今度はミッドソールがすり減っていくことになるのです。
ミッドソールには、衝撃を吸収する素材が使われており、ランニングシューズのクッション機能に大きく影響する部分になります。
そのため、激しくすり減るようなことになれば、使い続けることはできません。
クッション性の低下で体を痛めないためには、ミッドソールが削れてしまう前に、少し見えてきた段階で早めに買い替えるようにしましょう。
それなら、体に余計な負担をかけることはなくなります。
ミッドソールのシワ
ミッドソールは、アウトソールとインナーソールに挟まれている部分であり、横から見ると、シワが寄っていることがあります。
そのシワは、ランニングシューズが劣化している証拠であり、ミッドソールが潰れてきているということです。
削れることはもんちろんですが、潰れることも、クッション性が低下する原因になってしまうので、安全なランニングをするためには、この点も見落とす
わけにはいきません。
アウトソールが削れて、ミッドソールにもシワができている状態は、かなり劣化が進んでいるということなので、早く買い替えるようにしましょう。
経年劣化もある
ミッドソールのシワは、必ずしも使い込んだランニングシューズでみられるものとは限りません。
使用頻度が低いものであっても、経年劣化でシワができてしまうことがあるのです。
そのため、「あまり使っていないからまだ大丈夫だろう」という考えは通用しません。
たまにしか使わないものであっても、買ってから長い時間が経過している場合は、シワをしっかりチェックするようにしましょう。
そのとき、もしシワができているようなら、アウトソールがそれほど削れていなかったとしても、きちんと買い替えるべきです。
グリップ力があっても、クッション性が低下していたのでは、うまく走ることができません。
ランニングシューズの寿命を判断するときは、アウトソールのすり減り具合にばかり注目してしまうこともありますが、デメリットを防ぐなら、ミッドソ
ールも必ず確認してください。
インソールのクッション性
インソールとは、要するに中敷きのことであり、足裏を乗せる部分になります。
このインソールは、長く使っているうちにクッション性が低下し、次第にペラペラになってきますが、それは買い替えのサインです。
インソールは、履いたときのフィット感に影響する部分であり、クッション性があるうちは、足が安定しています。
その状態なら、走っているときにずれたりせず、スムーズに足を動かすことができるのです。
しかし、クッション性が低下したペラペラのインソールは、フィット感が著しく低下します。
走るときに安定性がないと、足に余計な負担がかかったり、関節を痛めたりするので、無理に使い続けないようにしましょう。
インソールを交換する
インソールのクッション性が落ちたときは、アウトソールやミッドソールの場合とは違い、ランニングシューズそのものを交換する必要はありません。
劣化したのがインソールだけなのであれば、インソールだけを交換することで、また同じランニングシューズを使えるようになるのです。
新しく買うのがインソールだけなら出費も抑えられるので、慌てて丸ごと買い替える前に、全体をよく確かめてみてください。
その結果、インソール以外の部分が無事であれば、別のシューズを購入する必要はありません。
ただし、アウトソールやミッドソールも劣化していることがわかったときは、すみやかに買い替える必要があります。
丸ごと買い替えればお金はかかりますが、怪我のリスクを防ぐためには、劣化したものをいつまでも使わないようにしましょう。
まとめ
ランニングシューズの寿命は、いろいろな要素で判断することができます。
快適にランニングを続けるためには、それをしっかりチェックしておくようにしましょう。
長く使っているものは、ダメージの蓄積も多くなるので、どこかが変化してくるものです。
それを見逃さないためには、ときどき全体をよく見るようにして、異常がないか確かめる癖をつけてください。
寿命のサインを早めに見つけることができれば、怪我などを防ぐことができます。