マラソンシューズの中でも特に個性の強いシューズと、その特徴とは?

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マラソンを走るにはマラソンシューズが必要です。

マラソンシューズは足を怪我から守ってくれます。

そして走ることをサポートしてくれます。

そんなマラソンシューズには、たくさんの種類があります。

メーカーによっても特徴が違ってきます。

その中でも、今回は特に個性の強いマラソンシューズを紹介します。

足袋のシューズ「無敵」と五本指シューズの「ビブラムファイブフィンガーズ」と、「ニュートンランニングシューズ」を紹介します。





マラソンシューズ「KINEYA無敵」とは

簡単にいうと、足袋のようなシューズです。

天然ゴムを100%使っており、薄さ5mmのソールは手で丁寧に縫っています。

そのため、裸足で走る感じに近くなります。

また、日本を代表する伝統的な靴の足袋は、二つに分かれているつま先が最大の特徴です。

ウォーキングやランニングやマラソンで自然な着地をすることができ、全体の走り方も自然になります。

そのことにより、人間本来の走り方を身につけることができます。

素足感覚で走ることができるため、地面を直に感じることができます。





裸足感覚で走るメリット

それでは、裸足感覚で走るメリットとはなんなのでしょうか?

大昔の人間は裸足で生活をしていました。

そのため、野山を走る時も裸足です。

それが、人間本来の走り方なのです。

裸足で走ることは、人間にとって自然なことでした。

しかし人間はシューズを履くようになり、シューズも進化してきました。

そして、そのシューズの踵のソールは、厚い物が多いです。

そのことにより、強制的な感じで踵から着地をする人が多くなったのです。

でも、踵で着地することは、自然な着地ではありません。

本当は不自然な着地なのです。

その場でジャンプをしてみると分かると思いますが、その場ジャンプをすると、自然とつま先で着地をします。

そして、裸足で走ってみると、自然につま先着地になります。

これは人間が着地の時の衝撃を吸収するために、自然に行っている行動です。

その場ジャンプで、つま先ではなく踵から着地することをイメージしてみるとわかりますが、踵で着地をすると足を痛めてしまいます。

着地の衝撃から足を守るために履くソールの厚いシューズは、踵着地でも怪我をしないという保障はありません。

マラソンシューズを履いていても、踵着地の影響で足を傷めてしまうランナーもいます。

そこで、人間本来の走り方ができるようなシューズが求められるようになりました。

マラソンの強い国は、ケニアやエチオピアなどのアフリカ系の国です。

その国のマラソンランナーが速いのは、小さい頃から裸足で走りまわっていたことだといわれています。

アフリカ系のランナーのほとんどは、フォアフットかフラット走法をしています。

フォアフットというのはつま先着地のことで、フラット走法というのは、地面に平行にフラットに着地をすることをいいます。

アフリカ系のランナーに踵着地をする人はあまりいません。

フォアフットやフラット走法をすることにより、ふくらはぎのバネを十分に使うことができます。

ふくらはぎのバネが使えると、走るのも速くなります。

これらのことから、裸足の感覚で走れるシューズ「KINEYA無敵」は、理想的なシューズといえます。

しかし、現代の人はソールの厚いシューズに慣れてしまっています。

そのため、ソールの薄い足袋のようなシューズには違和感を感じるかもしれません。

慣れていないことによって、足を傷めることもありますので、無理をしないで少しずつ体に慣らしていくことが大切です。

足袋のシューズに慣れた時、どのくらいの実力が出せるのか楽しみなることでしょう。

それでは、次は五本指シューズについて解説していきます。

五本指マラソンシューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」とは

このシューズがでた時は、ランナーやランニング関係者の間で話題になりました。

他のマラソンシューズとは全く異なる五本指シューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」。

このシューズは、イタリアの登山家ヴィターレ・ブラマーニ氏が創ったメーカー「ビブラム社」で生み出されました。

このメーカーは、仕事の作業用ブーツや登山靴のゴム底を初めて作っりました。

その靴の滑りにくいソールは「ビブラムソール」といわれています。

この技術は五本指シューズにも活かされています。

五本指シューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」は、見た通りつま先が指ごとに分かれているのが大きな特徴です。

分かりやすく説明すると、五本指ソックスが靴になった感じです。

フィット感が抜群なので、シューズを履いているのに裸足に感じることができます。

この感覚で走ることを「ベアフット」と呼びます。

他のメーカーからもこのタイプのシューズは販売されていますが、ファイブフィンガーズはその先駆者といえるシューズです。

ビブラムファイブフィンガーズの魅力

それでは、五本指シューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」の魅力について話します。

足の故障を防ぐ

足首や指が動きやすいので、シューズを履いていないかのように、足の動きが柔軟になります。

足の動きがあまり制限されないので、人間本来の走りかたができます。

そのため、今まで踵で着地をしていた人は、つま先着地に変わります。

そのことにより、ランニング時の着地の衝撃が軽減され、足の故障を予防してくれます。

そして、地面の感じも分かりやすいので、バランスがよくなることにより、つまづいて転んだりする可能性が低くなります。

フォームが良くなる

ほとんどのマラソンシューズは、踵のソールが厚めになっています。

その影響で、走り方の悪い人は重心の位置が悪くなりがちです。

しかし五本指シューズは踵のソールが厚くないため、足の裏全体でフラットに着地することができるので、そのことにより重心も分散されます。

重心が分散されることにより、ランニング時に使用する本来の筋肉を使用することができるのです。

そうすると、バランスの悪いフォームは改善され、背筋の伸びた良いフォームが身に付きます。

このことにより、血行も良くなるので、体の調子も良くなります。

足の悩みの改善

良いランニングフォームが身につくことにより、足の悩みを改善することができます。

外反母趾や偏平足やO脚などの足の不具合を治すことができるのです。

外反母趾の多くの原因は、靴の足先が細いものを履くことにより、指が圧力を受けて変形してしまいます。

その改善策としては、つま先を圧迫しない幅が余裕のある靴を選ぶことと、足の指を動かして運動することです。

五本指シューズはそれぞれの指が独立していますので、指を圧迫することなく自由に動かしやすくなります。

そのことにより、変形してしまった指などは完全に戻すことは難しいかもしれませんが、外反母趾による痛みを和らげて改善する効果があります。

履き始めは痛いかもしれませんが、それは動きにくくなった指が、動くようになったことによる痛みです。

最初は無理をしないように使用することが大切です。

すでに他の国では、医療で使用されています。

また五本指シューズは柔らかい素材でできていて、指や足全体のフィット感が良いので、酷い外反母趾の人にも履くことができて、そのことにより外反母趾が改善されます。

脳の活性化

ソールが柔らかく薄いので、普通のマラソンシューズには感じられない、地面の感じを繊細に感じることができます。

そのため、小石などがあると、それを直に感じることができます。

そのことによって、足裏に刺激が加わり血流がよくなり健康効果も発揮します。

また、そのことにより脳が活性化され、バランス感覚が良くなります。

そうすると、ランニングフォームも良くなります。

五本指シューズの種類

五本指シューズは、ランニング用だけではありません。

山道などの不整地を歩く物や雪道用、ウォータースポーツ用や日常生活で履く用など、様々な種類の五本指シューズが販売されています。

全てのことに優れているバランスの良い五本指シューズや、中敷きが入っている五本指シューズなどがあります。

中敷きが入っているシューズは、日常で履いているシューズに一番近い感じです。

そのため、初めて五本指シューズを履いた方でも、楽に歩くことができます。

そしえ、クッション性が他のシューズよりも優れている物は、ランニングするのにおすすめです。

クッション性に優れているといっても、ソールは薄くなっています。

また、簡単に履いたり脱いだりすることのできるタイプもありますので、その場に応じて使い分けると良いでしょう。

それでは、今度はニュートンシューズについて解説します。

ニュートンランニングシューズとは

ニュートンは、フォアフットやフラット走法を勧めているので、そのような走り方がしやすいマラソンシューズに力を注いでいます。

独特なマラソンシューズを販売しているニュートン。

マラソン以外にも、トライアスロンをしている人からも使用されることが多く、ニュートンのシューズを履いたら速くなったという人も多いです。

そんなニュートンランニングシューズの魅力について解説していきます。

ニュートンランニングシューズの魅力

ニュートンランニングシューズの大きな特徴は、ソールの前方にあるラグ(突起)です。

このラグは他のマラソンシューズにはないので、初めてこのシューズを見た人は驚くことが多いです。

その出っ張ったようなラグは、バネのような役割もあり、着地から蹴り出しまでをスムーズにすることができます。

ふくらはぎのバネも使いやすくなりため、トランポリンのような感覚がするという人もいます。

また、このシューズは、他のシューズと比べて傾斜が少なくなっています。

そのことにより、スピードが落ちる原因や、足の故障の原因となる踵着地をしなくなる自然なフォームになります。

そのフォームになることにより、加速しやすく足にかかる負担も少なくなるので、マラソンでは大活躍をしてくれます。

自然とフォアフットやフラット走法になる

ニュートンランニングシューズの特徴であるラグや傾斜が少ないことにより、無理なくフォアフットやフラットで走ることができます。

このナチュラルランニングに特化していることがニュートンの最大の魅力です。

ナチュラルランニングというのは、踵で着地をするのではなく、つま先や足裏全体で着地をすることをいいます。

裸足で走ると自然につま先着地になるので、そのようにして走ることをナチュラルランニングというのです。

この走り方をすることにより柔らかい着地になり、体にかかる負担を少なくするだけでなく、エネルギーのロスも少なくなるので効率的に走ることができます。

そのため、人間としての能力を最大限に発揮できるのです。

フォアフットやフラットで走るランナーは怪我をしにくいといわれています。

そこに注目をしたニュートンは、人間のポテンシャルを最大限に引き出すのに効果的なナチュラルランニングのサポートをしてくれるのが、ニュートンランニングシューズなのです。

踵着地をしていた人でも、ニュートンランニングシューズを履くことにより、自然とフォアフットやフラット走法になります。

そのことによりナチュラルランニングが身についていき、スピードを出して走る感覚がつかめます。

姿勢の高い良いフォームになる

ニュートンランニングシューズは、傾斜が少なく特徴的なラグがあるので、ランニングフォームが良くなります。

背筋は伸びて姿勢が高くなり、のびやかなフォームとなるのです。

そのフォームをすることにより、ストライドは伸び、バネのある大きな走りになります。

効率よく速く走るには、ランニングフォームはとても重要です。

姿勢の良いランニングフォームは疲労が蓄積しにくくなり、マラソン後半でも力を出すことができます。

分かりやすくいうと、スタートからゴールまで、自分の実力を十分に発揮することができるのです。

また、ニュートンランニングシューズの製品試験は、納得がいくまでされており、ニュートンはシューズに対して自信を持っています。

そのため、ランナーはこのシューズを安心して履くことができます。

このシューズの魅力は、足を怪我から守る硬いクッション、優れたフィット感、蒸れにくい作り、そして、ソールの前方にラグ(突起)があり、踵からつま先の傾斜が非常少ないところが魅力となっています。

まとめ

以上、長々と説明してきましたが、これらのマラソンシューズは他のシューズと比べると、特に個性の強いマラソンシューズとなっています。

この3種類のシューズの共通点は、フォアフットやフラット走法がしやすいという点です。

人間本来の走り方をするために開発されたシューズで、これらのシューズを履くことによりランニングフォームを改善してくれます。

興味のある方はぜひ試してみてください。