ランニングシューズを履くときによくあるミスは?やってはいけない5つのNGのポイント
ランニングシューズは、走ることをサポートしてくれる便利なアイテムですが、その効果を得るためには、正しく履くことが大切です。
普段使っているスニーカーなどは、雑な履き方をしてしまうことも多いですが、ランニングシューズを適当に履いてしまうと、衝撃吸収などの効果がうまく発揮されません。
そうした失敗を避けるためには、NGな履き方を知っておくようにしましょう。
紐をほどかない
普段スニーカーを使うとき、いちいち紐をほどいてから結び直すことは、あまりないものです。
紐がゆるくなったときや、いつの間にかほどけていたときには結び直しますが、特に問題がない場合は、紐をそのままにして足を入れます。
しかし、この方法は、あまりよい履き方ではありません。
紐を結んだまま履く方法だと、ある程度ゆるくなっていないと足を入れづらいので、うまくフィットしない可能性があります。
また、フィット感を優先してきつめに紐を締めていると、強引に足を捻じ込むとき、かかとを潰してしまうこともあります。
とはいえ、普段使っているスニーカーだと、それでもあまり不便には感じないものです。
正しく履いた方がよいことは確かですが、日常的に使うものは、手早く履くことの方が重要になる場面も多いので、そのまま履いてしまう人も多いのです。
ところが、ランニングシューズになると話は違ってきます。
ランニングシューズを履いて走るときは、ゆるくなっていると、足を痛める恐れがあるのです。
怪我を防ぐには、きちんとフィットさせることが大切ですが、かかとを踏んで形が崩れているようだと、それも難しくなってしまいます。
近所を歩くだけなら適当に履いたスニーカーでも用は足りますが、ランニングシューズを履いて走るなら、面倒でもきっちり履かなければならないのです。
したがって、紐は毎回ほどくようにしましょう。
いったん紐をほどいた方がフィットさせやすいので、怪我を防ぐことができます。
上の数列だけほどく
ランニングシューズを履くときに紐をほどくといっても、毎回毎回すべて取り払っていたのでは、さすがに面倒になってきます。
そのため、上の2~3列だけをほどくようにしましょう。
すべてほどかなくても、乱暴に足を入れたりしない限り、かかとを潰すようなことにはなりません。
また、時間の短縮にもなります。
すべてほどいて結び直すには、それなりの時間が必要になりますが、上の数列だけなら手早く済ませることができるのです。
ランニングシューズを正しく履くときは、ただ手間と時間をかければよいわけではないので、省略してもよい部分は省略していきましょう。
脱ぐときも
紐を緩めて足を入れ、ぴったりとフィットさせるように履いたときは、脱ぎ方にも注意しなければなりません。
足にフィットしたランニングシューズを強引に脱いだりすると、劣化を早めてしまう可能性があります。
それを避けるためには、脱ぐときも紐をほどくようにしてください。
紐をほどいてランニングシューズをゆるめ、無理なく足が抜ける状態にしておけば、傷める心配はありません。
走って疲れたときは、適当に脱いで放り出してしまいたくなることもありますが、長持ちさせるためには、大切に扱うようにしましょう。
紐を一気に引っ張る
ランニングシューズの紐をゆるめたら、最後にまた締め直すことになりますが、その方法には注意しなければなりません。
紐の先を持ち、一気に引っ張って締めるようなやり方はNGです。
手間を省くためには、ついやりたくなってしまいますが、そんな雑な締め方では、ランニングシューズと足をしっかりフィットさせることができません。
紐を締めるなら、つま先の方から少しずつ、足に合わせながら締めるのがおすすめです。
なるべく隙間ができないように、指で押しながら確実に締めていきましょう。
その方法なら、ぴったり足に合わせることができるのです。
つま先をトントンする
足を入れたあと、つま先をトントンと地面に当てる行為は、一見すると正しいことのようですが、実はNGです。
つま先をトントンする方法は、靴を足に合わせる目的で行うものですが、それではきちんと合わせることができません。
本当に足を合わせたいなら、つま先ではなく、かかとをトントンと当てるべきです。
かかとにぴったりと合うようなら、ランニングシューズ全体が足にフィットすることになります。
これは、ランニングシューズの性能をしっかり引き出すためには、とても重要なことです。
足に合わない履き方では、いくら優れたランニングシューズでも、その性能を100%発揮することはできません。
しかし、足が正しい位置に固定されていれば、本来の力を余すことなく引き出せるのです。
効果のないランニングシューズでは、普通のスニーカーと変わらなくなってしまうので、必ずかかとを合わせるようにしてください。
足を地面につけて紐を結ぶ
ランニングシューズの紐を結ぶときは、足をぺったりと地面につけてしまうことがありますが、これもNGな方法になります。
ここで問題になるのは、強く締めすぎてしまうことです。
足を地面につけた状態だと、重心が前に偏ってしまうため、必要以上に強く絞めつけてしまうことがあります。
ゆるく履くのも危険ですが、そのようにきつく締めた場合もデメリットが発生してしまうので、注意しなければなりません。
あまりきつくしていると、足の血行が悪くなり、だんだん痺れてくることがあるのです。
そんな状態では、快適に走ることはできません。
また、血行が悪くなると、足がむくみやすくなる点にも要注意です。
そうしたデメリットを回避するためにも、足をつけずに締めるようにしましょう。
つま先を上げる
ランニングシューズの締めすぎを防ぐのであれば、何か台になるものを探して、足を乗せる方法がおすすめです。
つま先が浮いた状態になっていれば、ギリギリと絞めつけてしまう心配はありません。
足が安定しないほどゆるくはなく、血行を悪くするほどきつくもない、ベストな締め具合にすることができるのです。
ランニングシューズを使うなら、足の固定は大切なことですが、やりすぎはよくないので、この対策はしっかり行うようにしましょう。
残った紐を垂らす
ランニングシューズを履くときは、紐を締めたところで油断してはいけません。
余ってしまった紐をそのまま垂らしていたりすると、ほどけてしまうことがあるのです。
これは、単に見た目がだらしがないということが問題なわけではありせん。
ただほどけるだけでなく、それが原因で転倒してしまったり、怪我をしたりすることもあるのです。
ほどけた紐に足を取られてバランスを崩すというのは、よくあることです。
また、紐が緩んでしまうと、きちんとフィットしなくなるので、余計に転びやすくなってしまいます。
そのため、紐が余ったときは、そのままにしておくのではなく、紐の間に差し込んで、邪魔にならないようにしておきましょう。
ブラブラさせず、きちんとしまっておけば、簡単にほどけることはありません。
それなら、引っかかって転んだりせず、フィット感を損なうこともないのです。
ランニングシューズには、走るときの衝撃を吸収して怪我の防ぐ機能があるので、それを無駄にしないように、常に適切な使い方を心がけてください。
まとめ
ランニングシューズは、ランニングをする時は欠かせないアイテムになりますが、ここで紹介したNGポイントはしっかり頭に入れておいてください。
せっかくランニングシューズを使っても、正しい履き方ができなければ、よい効果を得ることはできません。
それどころか、足を痛めてしまう可能性もあるのです。
いつも正しい履き方をして、ランニングシューズのメリットを最大限に引き出すようにしましょう。