僕にとって「バッシュ」はコンバース・オールスター
高校生の時ですから、今からもう40年くらい前の話になります。
当時はアメリカから、いわゆる「本物」のカジュアルウエアが日本に入り始めた頃です。
アイビーファッションの華やかな頃に、「バッシュ」と言えばコンバース・オールスターのハイカットが憧れでした。
当時みんなが履いていたのはオニツカタイガー(現アシックス)のバッシュでした。
メイド・イン・USA
約40年も前のことです。
ジーンズと靴の「本場もの」は日本に入り始めました。
ジーンズはリーバイス501。
バッシュはコンバース・オールスター。
このコンバースはバッシュとしてよりも、「スニーカー」としてカジュアルな扱いが強かったのですが、実際には大ヒットしたバッシュです。
当時、みんなが履いていたオニツカタイガーのバッシュは、日本人の足形に合わせて作られていたからだと思いますが、幅が広くて、靴先が丸かったのです。
それに対してコンバース・オールスターは細身で先がとがった感じでした。
それが、とにかくかっこ良かったのです。
今思うと高かった
日本に入り始めた頃のコンバース・オールスターのハイカットは、確か6800円でした。
40年前にもかかわらず、今よりも高い値段ですね。
当時としては、なかなか高嶺の花的なバッシュでした。
同じアメリカのリーバイス501もリー・ライダースも同じく6800円くらいだったような気がします。
おしゃれさんは高い服を買っていたんだなと思います。
当時のドルが高かったということでしょうか。
アメリカンヒーロー
当時のアメリカの青春映画でも、出演者が多く履いていました。
誰もが知っている所で言うと、シルベスター・スタローンの「ロッキー」です。
早朝にランニングに出かけるときに履いているのはコンバース・オールスターの黒のハイカットです。
これは、とてもかっこ良かったです。
当時はスウェットの上下にバッシュ、これは、みんなが真似していました。
黒でも白でも、アメリカンカジュアルのおしゃれであれば、どちらの色もおすすめです。
奇抜な色でなければ、このバッシュはすんなりと決まります。
歴史を少しだけ
もともとコンバースはゴム底の靴のメーカーだったそうです。
で、プロバスケットボール選手のチャック・テイラーにコンバースが靴を提供したところ、これが大好評を得て、今も大きくデザイン変更されること無く、作り続けられているそうです。
ハイカットモデルの内側に丸い星と一緒にローマ字でチャック・テイラーのサインがあるのは、そういう歴史があるからなのだそうです。
ですから、コンバース・オールスターは立派なバッシュな訳です。
最近のバッシュ
最近では、革製のバッシュがほとんどです。
実際に布の靴では、強度が足りないのでしょうね。
そういうことから、コンバース・オールスターはカジュアルウエアとして扱われているのでしょう。
最近のバッシュは、とにかく頑丈に作られています。
過激な動きに耐えるように、強く作られているのでしょう。
また、その頑丈そうな雰囲気も、なかなかかっこいいものだとは思います。
現行のモデルとオールスターあたりの中間が、アディダス・スーパースターといったところでしょうか。
スーパースターはローカットですが、ハイカットの「プロモデル」というバッシュは、今見ても、頑丈なバッシュの先駆けのような雰囲気を持っています。
まとめ
コンバース・オールスターのハイカットは、今ではカジュアルな靴として扱われていますが、実際には、バッシュの原点です。
あのデザインがあって、現行の靴が作られていると言っても過言ではないような気がします。
ナイキなど、ファッションのアイテムとしても有名ですが、バッシュの原点は、コンバース・オールスターのハイカットなのだと、僕は思っています。