あなたの腰痛は敷き布団を替えることで改善できるかも
パソコンやスマートフォンの操作など、悪い姿勢で長時間過ごす事の多い昨今、腰痛や肩こりなどの体の不調はまさに現代病と言えるのではないのでしょうか。
私自身もまた、その現代病に陥った一人です。
毎日のデスクワークで腰痛になり、特にベッドから起き上がる時、腰の痛みでまっすぐには起き上がれず、横に転がってまず足を下ろす毎日。
そこで私は敷き布団を替えてみることにしました。
しかし、一体どんな寝具が腰に負担のかかりにくい寝具と言えるのでしょうか。
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腰痛が起こる主な原因
腰に痛みを感じる原因は主に骨格の変化、筋肉の衰え、急激な負荷、骨の老化、椎間板ヘルニアなどが挙げられます。
この中で日頃の生活によって慢性的に引き起こされる腰痛は骨格と筋肉が原因であることが多いです。
そこから考えると、腰痛に悩まされる多くの方が寝具を変更し寝姿勢を正すことで腰痛の改善が見込めるのです。
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腰痛を悪化させる恐れのある寝具とは
柔らかすぎる敷布団
睡眠時の腰には体重の約45%、つまり体のほとんど半分に相当する重みが乗っている状態なのだそうです。
柔らかすぎる敷き布団で眠るとその重みで腰の部分が沈み、腰痛をさらに悪化させる原因になってしまいます。
硬すぎる敷布団
私たち人間の体は腰部分がS字にカーブを描いています。
硬すぎる敷き布団で眠ると、そのカーブに体重がかかることで直線に近くなります。
それに加えて反発力を受け、これまた腰痛が悪化する原因になってしまうのです。
低反発の寝具
低反発の寝具はよく出回っていることもあり、体のラインに沿ってゆっくりと沈んで反発が少ないことから一見良さそうに思いますよね。
しかし、反発しないので体の重い部分が沈み込んでしまい寝姿勢が悪くなり、腰や背中周りの骨や筋肉の不調を起こすことがあります。
その上体にフィットし固定されてしまうことで私たちが一晩に平均約20回〜30回行なっているとされる本来必要な寝返りが大幅に減り、血流やリンパの流れが滞り、腰痛が悪化する原因になってしまいます。
じゃあどんな敷布団が理想なの
腰痛になった原因やそれぞれの体型によって異なりますが、一番大切なのは体圧分散性の高いものを選ぶということ。
そして、薄すぎるものを選んではいけないということ。
あとは低反発のものを選ばないこと。
最後に、自分の体に合わない硬さを選ばないこと。
適度な硬さの布団で眠る人は硬すぎる布団や柔らかすぎる布団で眠る人よりも、睡眠時の腰の痛みや起きる時の痛み、日中の生活の中でも腰痛が少なくなったという研究結果があるそうです。
睡眠中の腰への負担を軽くするには体圧分散性に優れたマットレスが良いとのことです。
しかし、表面は体重を全体にうまく分散してくれる体圧分散性が必要ですが、それだけでは不十分で、体が沈み込みすぎないよう適度に跳ね返す反発弾性が合わせて必要となります。
反発弾性によって自然に体を押し返す反発力が働くため、寝姿勢が崩れにくく寝返りもしやすくなります。
体圧分散性がなく反発弾性もない寝具の例えとしては硬すぎるせんべい布団です。
朝起きた時に体が痛くて起き上がれない典型的なものですよね。
体圧分散性はないけれど反発弾性のある寝具とは空気がいっぱいに入ったエアーベッドのようなもの。
体にうまく馴染まないので寝にくいですね。
体圧分散性はあるけれど反発弾性のない寝具は例えるなら安物の低反発マットレス。
体が沈み込みすぎて寝返りを打つことすら困難です。
体圧分散性があって反発弾性もある寝具は体への負担が少なく寝返りもしやすい理想的な寝具と言えます。
体圧分散と寝具の関係
敷き布団は睡眠時常に体の重みを支えてくれています。
しかしそれは均一というわけではなく、まっすぐな棒状にはできていない私たちの体の部位によって強く荷重がかかる場所があります。
そのため体圧分散性が低い敷き布団だと強く荷重が掛かる部位に著しく負担が生じ、それが体の不具合へとつながります。
体圧分散性が低い寝具で眠ると荷重によって生じた圧力を身体が受けてしまうことで不快感を感じるのです。
強く荷重がかかる場所の圧をうまく分散してくれるのが腰痛で悩んでいる人たちにおすすめな体圧分散性に優れた敷き布団ということになります。
体圧分散性は寝具を製造する際に使われる素材の性質や組み合わせも影響してくるので、ウレタンフォーム又は高反発ファイバーを使ったマットレスに直に横になって眠るのが理想的と言われています。
しかし、長年敷布団で眠ることに慣れている人はマットレス1枚では眠りにくいと感じることもあるでしょう。
そんな方には見た目は敷き布団で特殊素材により高い体圧分散性がプラスされている製品がおすすめです。
表面の寝心地は敷き布団と同じなのですが、内側にウレタン素材などが挟んであることで体圧分散性を高める仕組みになっています。
理想としては表面はフラットなものよりも凹凸のあるタイプの方が体圧分散性に優れていますが、内部の構造に関しては体圧分散の性能だけでいうと極端な違いはありません。
最良の選択はウレタンとコイルを使用した体圧分散マットレスになるようですが、どうしても価格が高くなってしまうので手を出しにくいのが現状と言えそうです。
しかし、ウレタンと一言で言ってもいろいろなタイプがあるので、ウレタンのみの寝具でもさまざまなタイプのウレタンを使うことで理想の体圧分散性を実現しているものあります。
そのため、素材についてはそれぞれの好みで選ぶべきなのかもしれません。
自分にとって寝心地が良いのはどれくらいの硬さのものなのか、どのような寝心地のものなのか、自分に合うものをしっかり把握することが大切になってきます。
低反発の寝具は体圧分散性は高いものの、柔らかすぎて体が沈み込み、寝返りが打ちづらく、腰に負担がかかってしまいますが、体圧分散性の優れた寝具は硬さを選ぶことが可能です。
体を点で支えるとか雲の上に乗っているようなどという例えがCMなどでよく使われているように、ふわふわした柔らかい寝心地の物もありますし、硬めのものもあるので、体型や好みの寝心地によって選ぶのがベストだと思います。
体型で選ぶ目安としては、小柄で筋肉量の少ない女性は柔らかめのもので、筋肉質でがっしりした体格ほ男性は硬めのものを選ぶのが一般的にはいいとされています。
実際に寝る人が負荷にどれだけ耐えられる体なのかということが寝具を選ぶことに左右してくるということですね。
体圧分散の寝具の種類
介護用など、専門的に使われるものではなく一般的な寝具としては2種類に分けられ、高反発の体圧分散のものと低反発の体圧分散のものが販売されています。
2種類は反発力の差によって違いますが、どちらの寝具も体の1部分に集中していた荷重を全身にまんべんなく分散させる役割を持ったものです。
ふわふわとした柔らかい寝具で包まれるように寝たいという方はほどよく低反発の寝具を、腰痛や肩こりに悩んでいる方や体の歪みが気になる方は睡眠時の寝返りもしやすい高反発の寝具を選ぶといいと思います。
寝具を買う時に確認すべきこと
商品の公式HPに載せられているデータを見て、信頼できるかどうかを見極めてください。
あいまいな表現でしか評価されていない商品には要注意です。
第三者機関による検証結果のデータが記載されていればなお良いと思います。
自分が購入しようとしている商品がどんなものなのか、しっかり奥深く知ることが大切です。
まとめ
腰痛を持った方におすすめの敷き布団を考えると、体圧分散性が高く、寝返りの打ちやすい高反発の寝具にたどり着きます。
寝ている間の寝姿勢による体への圧力などで腰痛が悪化してしまうことがありますが、体圧分散性の高い寝具なら身体にかかる圧力がうまく分散されるので、部分的な負荷を最小限にとどめることができます。
さらに寝返りのうちやすさも外せないポイントです。
体圧分散性が高く高反発の寝具は腰痛持ちを救う最高のアイテムになるかもしれません。