腰痛持ちの自分が椅子をゲーミングチェアに換えてみて感じた6つの事
腰痛持ちで、座り作業をしているとどうしても腰が痛くなってしまい作業が中断せざるを得ない、という人は多いかと思います。
筆者もその一人です。
先日、元々使っていた椅子が壊れた事を期に、初めて「ゲーミングチェア」と呼ばれるジャンルの椅子に換えてみた所、思っていたよりもずっと良かったため、その時に感じたメリット・デメリットについてまとめました。
参考にしていただければ幸いです。
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目次
購入したのは「DXRACER DXR-BKN」です
最初に、筆者が新しい椅子として買ったのはDXRACERのDXR-BKNです。
価格は実売価格でおよそ30,000円前後と本格的なワーキングチェアやゲーミングチェアと比べるとかなり安く、仕上げが多少チープな所があるものの、全体的な出来や使い心地は価格よりも出来はいいかなという感じがしました。
外見はごく普通のゲーミングチェアという感じで、バケットシートにメッシュ生地になっています。
機能としてはリクライニングとロッキング機能が付いている他、左右のハンドレストの高さ調整機能などが搭載されています。
カラーリングは赤+黒や青+黒など派手めな製品が多いですが、グレー系のパターンもあるため、色が気になる人はそちらを選ぶのがおすすめです。
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ゲーミングチェアに換えて感じた3つのメリット
自分がいつも使っている椅子をゲーミングチェアに換えて感じてメリットに感じた点は主に3つです。
- 見た目以上に座りやすい
- 付属のクッションで自分の体型に合わせやすい
- 長時間座っていても疲れにくい
この3点が特に「換えてよかった」と思える点です。
特に3つめの長時間座っていても疲れにくい、という点は平日・休日を問わず数時間~半日近く座りっぱなしで作業してしまいやすい自分にとっては非常に助かるポイントでした。
また、この3点以外にもリクライニングやロッキングといった機能が付いていたため、本を読んだりする際に使いやすい点なども、椅子を換えてから役に立っている機能です。
最初はそういった機能は必要ないかな?
と感じていましたが、実際に使ってみると自分が考えていた以上に使いやすかったのが印象に残っています。
座りやすい
椅子を換えてからまず一番に感じたのはとても座りやすい、という事でした。
言葉にするのは難しい感覚ですが、身体を椅子に座った状態で保持する上で余計な力を入れなくてもいい、といった感じです。
余計な力を入れなくていい分、作業に集中し易い点は換える前に使っていた普通のオフィスチェアにはないメリットだと思います。
また、座面や背もたれの形が人の座った時の姿勢に合わせて作られている、という触れ込みの通り、椅子に座った時に「ちょうどいい位置」にスッと収まります。
作業中に座りが悪くなってお尻をあちらこちらへ動かしたりしなくてもいい点も、作業を中断されずに座っていられるため、集中力を維持し易く便利です。
各種クッションで自分の体型に合わせやすい
ゲーミングチェアの中には、いくつかのクッションが付属しているものがあります。
自分が購入した椅子にもヘッドレストとランバーサポートが付属していて、それらを自分の体型にあった位置にセットする事が出来るようになっています。
腰痛の原因の1つとして考えられているものに、椅子に座っている時などに本来保たれるべき背骨の緩やかなS字カーブ(これを「脊柱の生理的湾曲」と呼びます)が失われてしまう事があるため、それを防ぐ意味でも助かっています。
また、座っていて違和を感じる場合には取り外すこともできるため、ランバーサポートがあると変な感じがして嫌だ、という場合でも対応することが出来ます。
筆者の場合には作業中など身体を起こす時のみランバーサポートを使用し、リクライニングして本を読む時などは邪魔なので使わない、という方法を取っています。
長時間座っていても疲れにくい
1つ目のメリットでも少し触れましたが、ゲーミングチェアに換えてから座っていても疲れにくくなりました。
というのも、先にも書いた通り、座っている時に余計な力を入れずにいい塩梅に座れるため、長時間座った時の疲れ具合が大きく変わってきます。
ただし、注意したいのがあくまでも「疲れにくい」というだけで限度があるという点です。
いくら腰痛になりづらい体型を長時間楽に維持できるからと言って、座り続けると腰痛になる事があります。
実際、筆者もつい油断してしまい6時間ほど座り続けて動かなかった所、翌日腰痛がぶり返して起き上がる事が出来なりました。
疲れにくいからと言って座り続けるのではなく、適度に休憩を取って立ち上がったり、ストレッチをするのがおすすめです。
ゲーミングチェアに換えて感じた3つのデメリット
逆にゲーミングチェアに換えて以降デメリットを感じた事もあります。
特に強く感じたのは次の3つです。
- サイズが大きく場所の確保が難しい
- 椅子自体が重いため、床への負担が気になる
- 座り心地に個人差が出やすい
この3点は特に気になるポイントです。
いずれも致命的なレベルではないものの、特に3つめの座り心地に関しては、個人差のある事なので、出来る限り実際の店舗などで試すことをおすすめします。
仮に全く同じ製品がない場合でも、似たような構成の椅子(ハイバック、バケットシート、エルゴノミクスデザイン等がキーワード)の実際に座ってみて自分の座り方に合うかどうかだけでも体験しておくのがおすすめです。
サイズが大きいため場所の確保が難しい
このタイプの椅子に共通している事ですが、サイズが大きめなため、椅子を置くスペースを確保するのが難しいです。
椅子の座面サイズそのものは小さ目な事が多いですが、背もたれが大きくリクライニング機能などが付いている事が珍しく事、キャスターが付いた脚部分が大きめになっている事が多いため、見た目よりもずっと場所を取りやすく、仮に置ける場合でも余剰スペースが少なくて動かせないという事が起きやすいです。
そのため、寝室兼デスクスペースといった面積の狭い部屋で使う場合には予め、椅子を置くスペースを作っておく必要があります。
また、通販などで購入する場合には搬送用の箱も大きいため、玄関にスペースを確保しておくのがおすすめです。
重いため床への負担が気になる
サイズが大きい事に繋がって、単純に重さも普通の椅子よりも重くなっています。
筆者が購入した椅子の場合には20㎏と少し、他社製のゲーミングチェアの場合も同様に大抵は20㎏オーバー、重い物では25㎏近くなります。
そのため、フローリングの床を使用している場合には、床に傷や跡が付きやすくなるため注意が必要です。
勿論、負荷を軽減するために普通のオフィスチェアよりも大きなキャスターを使用したりといった対策が講じられていますが、それでも負担がかかるため、机の下に厚めのチェアマットなどを敷くのがおすすめです。
人によっては窮屈を感じるかもしれない
ゲーミングチェアによく利用されるバケットシートは、身体がすっぽりと収まる形になっているシートで、普通に座るだけでも身体にフィットする事で、悪い姿勢になったり、変な姿勢になってしまうのを防いでくれる効果があります。
自然と正しい姿勢になるため、座り癖が悪く、ついおかしな姿勢で座ってしまうという人にとっては腰痛防止の意味でも便利なのですが、同時に窮屈に感じやすいというデメリットがあります。
特に慣れないうちはお行儀よく座る形になってしまうため、違和を感じやすいです。
そういった意味でも、先にも書いた通り一度自分の身体で試すことをおすすめします。
まとめ
ゲーミングチェアは、有名どころの高価な椅子と比べるとチープさやオタクっぽさが強く出ている事は否めない、というのが正直な意見です。
ですが、座り作業から来る腰痛の防止という意味ではそれなりに効果があるため、自宅で使う椅子という場合やコストを抑えつつ腰痛を防止する効果を重視する場合では十分な実用性があるため、選択肢の1つとしてはアリだと思います。