腰痛は敷き布団から?いえいえ敷き布団は腰痛を回避することも可能なら、改善することも可能な寝具
腰痛持ちの人は時に、寝ること自体が怖くなってくるものです。
寝て起きた時に疲れが取れて、腰もスッキリ軽くなっていたと言うなら、これは最高の寝方ですね。
しかし結構あるのが、起きた時に疲れが残っていた、逆に腰が痛くなっていたなどです。
この原因は、もしかしたら自分の身体に合わない敷き布団で寝ているせいかも知れません。
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目次
腰痛と言っても人それぞれです
腰痛とまとめて言ってしまいますが、その原因も痛みの種類も人によって大きく違います。
単に疲れていて、腰回りに炎症を起こしていた程度の腰痛から、ヘルニアや腰椎の損傷などで起きる腰痛まで、本当に様々です。
なのでそれを楽にする方法も、腰痛によって違ってくるものなのです。
例えば単に筋肉痛などが原因の腰痛だった場合、これは筋肉に休息を与えれば改善できます。
何かの医学的な問題で痛む場合は、医師の診療や投薬もしくは手術などで改善を目指します。
また慢性の腰痛で、原因がはっきりしない人の場合、湿布を貼るなりして対処している人もいます。
加えてこの腰、という言葉です。
身体のどの部分を指して腰というかも、人によって違いますね。
ウエストの辺り、腰椎の部分を腰と呼ぶ場合もあります。
その下の部分、仙骨のあたりも勿論腰と呼ばれます。
ざっと見ただけで、これほど色々な違いのあるものなのです。
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疲れは寝ればある程度改善されます
しかしどの手の腰痛にしても、疲労が大きく関わってくることは間違いありません。
しっかりと休息を取ることによって、ある程度改善されることが多いのです。
腰回りというのは、立っていても寝ていても酷使される部分です。
ここの筋肉を休めてあげること、関節部にも休息を与えることは、腰痛から脱出できるメインの方法でもあります。
なので、寝具選びは重要な腰痛改善の元とも言えますね。
特に敷き布団やマットレスは、この腰痛の緩和や回避に関わってきますので、慎重にしたいものです。
腰痛の問題点を筆者の体験から
敷き布団の選択に入る前に、腰痛の種類を把握することが必要です。
筆者の場合普段は硬めのウレタンマットレスを使用しています。
低反発でも高反発でもない、普通のウレタンマットレスです。
寝返りの問題も無く、充分に休息のために働いてくれていました。
しかしいきなりのヘルニア発症で、ひどい腰痛と脚のしびれに襲われたのです。
あれこれ試してみた結果、腰椎のあたりを曲げずにいれば痛みが少し楽になるというのを発見しました。
つまり腰椎のS字カーブを崩さずにいることですね。
寝ている時も同じく、寝返りなども身体を丸めずにすると少し楽だったのです。
でもしかし、この姿勢キープは結構疲れるのも事実です。
しかし背に腹は変えられませんので、ヘルニア真っ盛りの時は高反発の敷き布団に変えました。
現在の敷き布団やマットレスの素材は
現在敷き布団などの寝具の素材は、低反発ウレタンと高反発ウレタンが主流です。
どちらの素材も、体重分散にも優れていますので寝具としてはおすすめの素材です。
ただどちらもメリット・デメリットがありますし、それが腰痛に関わってもきますので選択には注意してください。
低反発ウレタンの素材の場合
身体の線に沿って、ゆっくりと沈んでくれるのが低反発ウレタンを使った敷き布団の素材の特徴です。
寝返りを打って横向きになった時にも、肩の部分が沈んでいくので、起きた時に肩が痛いなどということもありません。
包み込むような感じで身体を受け止めてくれますので、筋肉を休めたい人には大変に効果的です。
入眠には効果的だという声も、あります。
一方で、身体が沈んでいくので寝返りが打ちづらいと言ったデメリットもあります。
なので起きた時にちょっと身体が痛い、という人も結構いるようです。
耐久性については、高反発素材に一歩譲ることになるのも残念なところです。
高反発ウレタンの素材の場合
優しく体重を跳ね返してくれる感じの、高反発ウレタンです。
身体を、姿勢を崩さずに支えてくれますので、姿勢の悪さから起きた時に身体の痛みを感じる人には、おすすめの素材です。
また低反発に比べて耐久性も高いので、長く使用することが出来ます。
寝返りも打ちやすいので、寝返りの回数が少なくて熟睡できない人には、こちらは効果的ですね。
寝返りの数が少ないと、腰痛にもなりやすいのです。
筆者のように、姿勢を崩すと痛むという腰痛の場合、こちらは効果的でした。
ただちょっと硬いので寝心地が良くないのと、姿勢を崩さずに要るので疲れてしまうというのが、ちょっと困りものでした。
ヘルニアの腰痛が緩和されるまでは、本当におせわになりました高反発です。
いいとこ取りの敷き布団もでています
こう書いてくると、一体どちらが良いのだ、という声も聞こえてきますね。
本当にどちらも良いところも、ちょっと問題なところもあります。
なかなか決めづらいところですが、幸いにもいいとこ取りした敷き布団も出ています。
高反発と低反発の二重構造で作られた敷き布団です。
高反発素材の上に低反発素材を載せた状態なので、身体が完全に沈み込むこともなく、かと言って敷き布団が固く感じられることもありません。
寝返りのしやすさも程々ですし、自然な身体の形に沿ってサポートしてくれるので、腰痛や肩こりの人にはかなりおすすめの敷き布団です。
本当に2つの素材のいいとこ取りした製品なので、試してみてください。
なかなかの優れものです。
マットレスや敷き布団を選ぶ時の注意点
さてどんな素材にしようかと、でも本当にそれが自分に合うかわからないので困る、という人に敷き布団選択のコツをご紹介します。
できるだけ実店舗などで、これらをチェックしてみてください。
仰向けで寝てみた結果
仰向けで寝た時に、身体が立っているときと同じS字カーブを描いているかを、まずチェックしてください。
これは本当に人によるので、低反発でちょうど腰椎のカーブがキープできる人もいれば、沈みすぎてしまう人もいます。
お尻の部分が沈み込みすぎないかのチェックを、まず仰向けに寝て行ってください。
高反発のほうがラインを維持しやすいのですが、人によっては体重がお尻にかかりすぎて痛む、ということもあります。
次は横向きで寝てチェック
寝ている間に身体は寝返りを打ちます。
寝返りを打てば、横向きになるのが普通です。
なので横向きにも寝て、チェックしてみます。
この時に背骨が出来るだけ真っ直ぐになっているのが理想的です。
加えて下側になっている肩や腰の部分が、痛まないかどうかもチェックしてください。
これがきちんとしていないと、肩こりや腰痛につながってしまいます。
次に寝返りを打ってみる
仰向け横向きになった後、寝返りする気分でちょっとゴロゴロ動いてみましょう。
動きやすいかどうかのチェック、つまりは寝返りがしやすいかどうかのチェックです。
寝返りの少ない睡眠は、熟睡できないのです。
またこれも筆者の経験ですが、手術などの後傷の痛みで寝返りができなくて、一晩中仰向けで寝ていると身体が固まり、起きた時に腰痛を感じることが多々ありました。
すでに腰痛持ちの人の場合、二重遭難にもなりますので注意してチェックしてください。
まとめ
敷き布団が合わないと腰痛になると言われますし、すでに腰痛を持っている人の場合熟睡できないことにもなります。
低反発の素材がいい、いや高反発の素材のほうが、と世間では結構かしましいですが、腰痛の状態やその人の身体によって違いも生まれてきます。
なので寝て試すことの出来るお店で、あれこれ試してみて寝やすい敷き布団を選ぶのがベストです。
ちょっとしたチェックで身体に合った敷き布団が見つかりますので、どうぞ試してみてください。