椅子に座る仕事と立ち仕事、腰痛に悪いのはどっちになる?
仕事には大きく分けて、椅子に座るデスクワークのような座り仕事と、営業や工場での仕事のように立って行う立ち仕事があります。
慢性的に腰痛に悩まされている人は、できれば少しでも腰に負担のかからない環境で仕事をしたいと思うものですよね。
では、立ち仕事と座り仕事、実際はどちらの方が腰に負担がかからないのでしょうか?
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椅子に座る仕事の方が負担は大きい
一見すると、はるかに座り仕事の方が楽に思えるものです。
でも実は、座り仕事の方が腰に与える負担は大きい。
なので、腰痛を予防したり改善したりしたいのであれば、立ち仕事へ仕事を変えるというのも一つの選択肢としてはありです。
でも、どうして座り仕事の方が負担が大きいのでしょうか?
体重をきちんと支えられなくなるから
その理由として大きいのは、骨盤が寝てしまうからです。
人は本来、座っている生き物ではありませんでした。
それは今でもあまり変わりはありません。
基本的には自分の足で立って行動をする生き物です。
でもそこで一つ疑問が生じてきますよね。
だいたい男性であれば60キロから80キロくらいあるのに、それを足腰だけで支えていられるものなのか。
足腰だけでそれだけの重さを支えるのは正直厳しいです。
人によってはできる人もいるでしょうが、基本的には無理なのです。
でも実際にはそれが出来ている。
それはなぜなのかというと、骨盤などの体のパーツがうまく体重を支えてくれているから。
それが体重を支えるようにできているからこそ、立っている時にはきちんと体重を分散できて、そこまで腰への負担が大きくなくなるんです。
でも、座っているとそれが寝てしまい、うまく逃がせなくなる時がある。
そうして体への負担が増していくんです。
きちんと座ればある程度はカバーできる
ただし、座っている時には必ずしも骨盤が寝てしまうのかというと、そういうわけでもありません。
座っているときであっても、多少骨盤をたたせることが出来ることはあるんです。
それにはどうすればいいのかというと、椅子にしっかりと奥深くまで座り、背もたれを活用する。
椅子に浅く座っているとどうしても骨盤は寝がちになりますが、奥深くまで座れば、背もたれによって自然と立ち気味になるんです。
だから、腰痛の人が椅子に座る際には、まずは椅子に深く座ることを意識することをおすすめします。
それでも腰痛がなかなか改善しない場合には、やはり立ち仕事へのシフトチェンジを考えるのが良いです。
身体がすべての資本であることは間違いありませんから。
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立ち仕事でも腰痛になることはある
立ち仕事と座り仕事ならば、立ち仕事の方が腰痛になりづらくはあります。
それだけ椅子に座る姿勢というのは体の構造にあっていないのですが、では立ち仕事ならば絶対に腰痛にならないかというと、そういうわけではありません。
立ち仕事でも、腰痛になってしまう、腰痛が悪化してしまうことはあるんです。
では、どうして立ち仕事でも腰痛になってしまう、腰痛が悪化してしまうんでしょうか?
疲れて姿勢が崩れてしまうから
その理由はすごく単純です。
足が疲れてしまうから。
立っている姿勢は、確かに腰への負担は少ないですが、でも足は必然的に疲れます。
腰にかかる体重は骨盤が支えてくれますが、足は特に何も支えてくれませんから。
では足が疲れてくると人はどうなるでしょうか?
足が疲れた時、多くの人は足を組みます。
そしてそれが、腰痛の原因になるんです。
足を組むとはいっても、立っているわけですから座っている時ほど大胆に組むことは難しい。
適度にクロスするくらいになるものです。
でも、そうしてクロスするだけでも、骨盤は傾いてしまうんです。
そうして骨盤が傾いてしまえば、当然骨盤で体重を支えることが難しくなってくる。
結果、腰への負担は増していってしまい、腰痛になるんです。
だから、立ち仕事だからと言って腰痛にならないのかというと、全然そうではない。
立ち仕事だって、する際には工夫をしないといけないんです。
立ち仕事で腰痛にならないためのポイント
座り仕事の場合には、椅子に深く腰掛けるのが腰痛にならないためのポイントでした。
では、立ち仕事の場合はどうでしょうか?
立ち仕事の場合には、どうすれば腰痛にならないようのできるでしょうか?
立ち仕事で腰痛にならないためのポイントは、一つです。
適度にストレッチをする
それは、適度にストレッチをするということ。
疲れがたまってきてしまうから、どんどん姿勢が悪くなる。
なので、立ち仕事で腰痛にならないようにするためには、疲れを逃がしてあげるしかありません。
疲れを逃がすにはどうすればいいのか、それはできればどこかで座って休憩をするのが良いですが、立ち仕事の場合はそれが出来ないこともある。
だからそうではなく、ストレッチでほぐしてあげるんです。
特に疲れやすいのはふくらはぎですから、体操のように片方の足を前に出して、前に体重をかけながら後ろの足を伸ばしてあげてください。
あるいは、普段ではうごかさないような角度に足を動かしてあげる。
そうするだけでもだいぶ足の疲れは逃げていきます。
そして、実際に休憩できるタイミングが来たら、しっかりと座りながらもみほぐしてあげる。
こんな風に足をいたわってあげれば、立ち仕事でも腰痛になるような悪い姿勢をとってしまう時間は短くなるものです。
全くそういう悪い姿勢を取らないようにすることが出来るのであれば、もちろんそれが理想です。
でも、全くそういう悪い姿勢を取らないようにするということは、そうそうできないものです。
ついつい時折とってしまうこともあるんです。
しかし、こうして適度に伸ばしていたわってあげていればその時間は最小限にはできる。
そうして、腰痛を防いでいくのが現実的です。
理想は二つを織り交ぜること
ここまで見てきたわかったかもしれませんが、立ち仕事と座り仕事、腰痛対策のための理想は、二つを織り交ぜるということです。
ずっと座っていると、たとえ奥まで座ることを心掛けていても、どうしても姿勢は崩れてきがちになる。
だから自然と骨盤が寝てきてしまい、腰痛になる。
立ち仕事をずっとしていると、たとえ適度に足をいたわってあげていても、時折腰に悪い姿勢になってしまう。
足はどうしても疲れますから。
でも、座り仕事と立ち仕事を織り交ぜることが出来ればどうでしょうか。
座り姿勢が崩れそうになったら立ち仕事でまた負担を変えることができますし、立ち仕事で足が疲れてきても、次に座り仕事でリカバリーさせてあげることが出来る。
腰痛の人にとっては、こうした座り仕事と立ち仕事を折り交ぜることが出来る仕事環境は、間違いなく理想です。
なので、腰痛から解放されたい人には、そういう仕事を探すことがおすすめになります。
比較的に近いのは営業職
そういう環境に近いのは営業職ですね。
外では立ち仕事ですが、会社に帰ってからはデスクワークもあります。
そしてデスクワークののちにまた会社を出ることもある。
なので営業職というのは、腰痛に悩む人におすすめできる仕事になります。
まとめ
基本的に腰への負担が少ないのは、座り仕事ではなく立ち仕事になります。
だからデスクワークなどの椅子に座っての仕事をしている人は、それが原因で腰痛になっていることも多いのです。
それを改善したいのであれば、やはり立ち仕事を織り交ぜられる仕事を選ぶのが一番。
人は、働いている時間がすごく長いので、職場環境が体に与える影響はすごく大きいものですから。