ポケットコイルとボンネルコイルで迷ったらどうする?自分に合ったマットレスを選ぶための6つのポイント
スプリングが入ったマットレスには、ボンネルコイルタイプとポケットコイルタイプがあり、始めて購入するときは、どちらを選べばよいかわからず、迷ったりするものです。
しかし、迷ったからといって、適当に決めてはいけません。
どちらのタイプが自分に合っているか、ポイントをチェックしながら、じっくり見極めることが大切です。
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硬さ
マットレスの硬さは、快適に眠るための重要なポイントです。
自分に合った硬さでないと、体を乗せたときに違和感があり、眠りを妨げてしまう可能性があります。
ぐっすりと眠るためには、必ず硬さをチェックして、気持ちよく使えるものを見つけることが大切です。
硬めと柔らかめのどちらが合っているかは、人によって違ってくるので、慎重に選ぶようにしてください。
少し硬めの方が寝やすい場合は、ボンネルコイルタイプをおすすめします。
ボンネルコイルは、中のスプリングがすべて連結されているため、体を面で支えてくれます。
そのことが適度な硬さになってくれるので、沈む感覚が苦手な人は、ストレスなく使うことができるのです。
一方、柔らかめの方が寝やすく感じる人は、ポケットコイルの方が適しています。
ポケットコイルは、それぞれ独立したスプリングを敷き詰めたものであり、点で体を支えてくれます。
そのため、体の形に沿って沈むようになっており、柔らかく受け止めてくれるのです。
優しく体にフィットするので、硬めの感触に抵抗がある人は、ぜひチェックしてください。
体格に合っているか
マットレスの硬さと柔らかさは、あくまで適度なレベルであることが重要なので、あまり極端なものを選ぶのはNGです。
硬すぎるものは、体が圧迫されることで血流が悪くなり、体の痛みを感じやすくなります。
それでは、気持ちよく眠ることができません。
また、ほとんど沈まないために、体とマットレスの間の隙間が多くなることも問題です。
寝ているにもかかわらず、少し浮いたような不自然な姿勢になるため、体への負担が大きくなります。
余計な負担をかけないためには、適度に沈むくらいの柔らかさが必要になるのです。
とはいえ、柔らかさばかり重視すると、それはそれで失敗する可能性が高くなります。
柔らかすぎるマットレスは、必要以上に深く沈むため、おかしな姿勢になることが多いのです。
深く埋もれた状態だと、寝返りの回数も無意識のうちに減らしてしまうため、同じ姿勢を長く続けることで、やはり体が痛くなってきます。
このような「硬すぎる」「柔らかすぎる」といった問題を考えるときは、自分の体格との相性に注目してみましょう。
例えば、小柄な人が硬めのボンネルコイルを使うと、体重が軽いために、やたらと硬く感じてしまう場合があります。
ほとんど体が沈まないため、硬い床に寝たときに近い状態になることもあり、相性はよくありません。
小柄で軽い人は、柔らかめのポケットコイルがおすすめです。
逆に、大柄で重い人は、硬めのボンネルコイルが適しています。
重い人がポケットコイルを使うと、柔らかすぎるものに寝たときと同じように、沈みすぎてしまう可能性があるのです。
自分の体格と製品の特徴をよく考えて、最もデメリットの少ないものを選択してください。
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耐久性
ボンネルコイルとポケットコイルでは耐久性に違いがあるため、長く使いたいときは、気をつけて選ばなければなりません。
耐久性には、スプリングの構造が大きく影響しています。
スプリングがひとつひとつ独立しているポケットコイルは、点で体を支えるために、負荷が集中しやすくなります。
よく体重をかける部分だけ、スプリングの劣化が早くなってしまうのです。
そのため、できるだけ長く使いたいなら、扱いに注意が必要です。
ボンネルコイルの方は、すべてのスプリングがつながっているため、ポケットコイルのようなデメリットはありません。
がっしりと面で体重を受け止めるので、簡単にはへたらないようになっています。
耐久性重視で選ぶなら、なるべくボンネルコイルにしておきましょう。
裏表が使えるものを
ポケットコイルの劣化をできるだけ遅らせるためには、裏と表が両方使えるタイプを選び、使う面をローテーションさせる方法がおすすめです。
同じ部分にだけ体重をかけていると、どうしてもスプリングのダメージは大きくなりますが、ときどき使う面を変えて負荷を分散させれば、すぐにへたることはありません。
ポケットコイルを選択するときは、こうした工夫をしっかり行い、耐久性の低さをカバーしていきましょう。
通気性
ボンネルコイルとポケットコイルは、スプリングの構造が違うため、通気性も変わってきます。
通気性は、湿気の蓄積にかかわるポイントなので、カビや臭いなどを防ぐなら、見落とさないようにしましょう。
そこで注意しておきたいのが、ポケットコイルの構造です。
ポケットコイルは、スプリングが独立しているだけでなく、ひとつひとつ袋に入っています。
そのため、風通しはあまりよくない状態であり、湿気対策を確実に行う必要があるのです。
ウレタンよりは高い通気性になっていますが、袋に入ったスプリングはどうしても風通しが悪くなるので、油断してはいけません。
立てかけて陰干しにしたり、除湿シートを使ったりして、しっかり湿気を取り除くようにしてください。
湿気がたまりにくいことを優先するのであれば、スプリングが隠れていないボンネルコイルの製品がおすすめです。
揺れ
ボンネルコイルとポケットコイルで迷ったときは、使用する人数を考えることも重要になります。
ひとりだけで使うのではなく、誰かと一緒に寝るのであれば、揺れの少ない方を選ぶべきです。
使用中の揺れが目立つようだと、隣の人の動きで眠りを妨げられる可能性が高いので、きちんと休めなくなってしまいます。
揺れが少ないのはポケットコイルの方なので、選ぶときはよく考えて決めるようにしましょう。
スプリングが独立しているポケットコイルは、動いたときの振動が伝わりにくいため、隣の人が寝返りをうっても、あまり気になりません。
しかし、連結されたタイプであるボンネルコイルは、かなりはっきりと揺れが伝わってしまうことも多いのです。
自分だけが使うなら重要度は低くなりますが、誰かと共有するときは、こうしたポイントもしっかり押さえておいてください。
音
快適さを重視して選ぶのであれば、使うときの音にも注意してください。
スプリングが連結されたボンネルコイルは、長く使っていると、体を動かすたびにギシギシときしむ音を出すことがあります。
あまりひどいと睡眠の邪魔になってしまうので、そうした音を軽視してはいけません。
できるだけ音の小さいものが欲しいときは、スプリング同士が離れており、なおかつ個別に袋で覆われているポケットコイルにしておきましょう。
それなら、多少動いても大きな音は出ないため、快適に眠ることができます。
値段
ボンネルコイルとポケットコイルで悩むようなら、値段もよく見比べてください。
ポケットコイルは部品が多いため、ボンネルコイルよりも高いものが多くなっています。
そのため、なるべく出費を抑えたいときは、あまり向いていません。
安さを重視するときは、ボンネルコイルの方から選ぶようにしましょう。
ただし、安さだけで決めたりせず、寝心地や体への負担なども、しっかり考慮しておくことが大切です。
どこか一点だけを見比べるより、多くの要素を含めて考えるようにすると、失敗が少なくなります。
まとめ
ボンネルコイルとポケットコイルを選ぶときは、ここで紹介したポイントをチェックして、どちらが自分に合っているか、よく考えてから決めるようにしてください。
硬さや耐久性などを適当に考えていると、デメリットの多いものを購入してしまい、ぐっすり眠れなくなる可能性があります。
じっくり見比べて、快適に使えるマットレスを購入しましょう。