ライトショアジギングロッドで狙う堤防からの五目釣り
ライトショアジギングロッドで堤防から釣る事ができる魚は多種多様ですが、小型テンヤを使えばエサを変えるだけでそのターゲットの種類はさらに広がりを見せます。
そこで今回は、オキアミをエサにして小型テンヤとライトショアジギングロッドの組み合わせで身近な堤防から狙う五目釣りについて、タックル面も含めて簡単に紹介したいと思います。
目次
対象魚はエサによって無限大
一般的に釣りは対象魚によってその仕掛けを変えるのが普通ですが、この釣りは全く同じ仕掛けで非常に多魚種を狙うことができます。
アジやイワシ、サバ、マダイ、チヌ、カサゴ、メバルなどの代表的なターゲットを始めとして、その他にも「こんな魚も釣れるのか!」とこちらが驚かされるような魚も場所やタイミングによってはヒットするので、大いに楽しめます。
釣り場について
釣り場は身近な防波堤で問題ありません。
できれば足元に捨石などが入っていて、魚が集まりやすい環境が整っている場所がおすすめです。
ただ、パッと見では海中の詳しい状況までは知る事ができないので、少しでも気になる場所があればとりあえず仕掛けを投げてみるというのがおすすめです。
予想もしていなかったような場所で、大物がヒットするかもしれません。
特に堤防の根本付近にテトラポッドが入っているような場所では、カサゴやアイナメなど根魚が多く潜んでいる可能性が高いので、仕掛けを入れると高い確率でヒットします。
使用するロッドについて
この釣りは仕掛けが軽いのであまり大掛かりなロッドを使うと飛距離が出ず、アタリも取りにくくなるので、ライトショアジギングロッドがおすすめです。
ジギングロッドというと胴回りがしっかりとして大物を狙うイメージがありますが、ライトタックルになると穂先も細くて感度も良いので小型の魚相手でも十分に使えます。
最近では格安ロッドも多く販売されているので5000円も出せば十分なものが手に入ります。
ちなみに、手頃なライトショアジギングロッドが無いという場合は、小型のコンパクトロッドでも十分に楽しめます。
大型の魚がヒットすると少し不安がありますが、それでも強引にやり取りしなければ十分に取り込めます。
使用するリールについて
使用するリールは遠投が必要となる釣り場であればスピニングリールを、堤防際でも十分に釣れるもしくはソイやアイナメなど大型の根魚のヒットが予想されるのであれば巻き取り力の強いベイトリールをおすすめします。
ベイトリールは慣れていない人はバックラッシュなどのトラブルが付き物なので、初心者の人はスピニングリールの方が良いです。
身近な堤防で釣る程度なら、釣具店の安売りセールで売られている1000円前後のリールで十分です。
ただ、長期的に別の釣りにも流用して使いたいというのであれば、やはりある程度値段がする有名メーカーのモデルをおすすめします。
使用するラインについて
この釣りは仕掛けが軽いので遠投性能に優れているPEラインをメインラインとして使用して下さい。
号数としては0.8号から1号の細いラインで十分です。
最近のPEラインは昔に比べて強度もアップしており、このくらいの細さでも見た目以上に強度があります。
リーダーはナイロンラインかフロロカーボンラインの3号前後があれば良いです。
テンヤにPEラインを直結にしてしまうと、海底付近を攻めたときに根に擦れて切れてしまう恐れがあるので避けた方が無難です。
また、PEラインのデメリットとして、強風時の扱いが難しくなることは否めません。
一度絡むとほどくのにとても苦労しますので、強風時は後述のようにナイロンラインに切り替えた方がストレスなく釣りが出来ます。
PEラインの使用に慣れていないという人は、ナイロンラインをメインに使用したのでも問題ありませんが、どうしても遠投は難しくなってしまいます。
ただ、堤防際や数メートル沖を攻めるのであれば特に問題はありません。
使用するテンヤについて
テンヤはマダイ釣りに使うようなオモリと針が一体となってものを選んで下さい。
大きさや重さも多種多様ですが、色々な種類のターゲットを狙うのであればあまりテンヤを大きくし過ぎない方が良いです。
特にメバルなどを釣るとなるとテンヤが大きいと沈下速度も自然と上がる為に、神経質なメバルが警戒して釣れなくなってしまいます。
他にも浅場を攻めるのであれば軽いテンヤの方が有利です。
釣り場の水深がよく分からないという場合には、小型のテンヤから中型のテンヤまである程度種類を揃えておくと、様々な状況に対応できます。
使用するエサについて
使用するエサは釣具店で売られているオキアミで構いません。
オキアミは冬場のような水温が低く魚の活性も下がっている時期はオキアミ生を使い、夏場のようなエサ取りの多い高水温期はオキアミボイルを使用して下さい。
他にもカサゴやソイを狙うのであればキビナゴやイワシを使ったり、カワハギを狙うのであれば海エビを使用することもできます。
状況に応じてもある程度使い分けていくのが良いです。
釣り方について
釣り方は足元から水深がある釣り場の場合は、まずは足元から探って下さい。
仕掛けを海底まで下してから、上下に跳ね上げるように誘いをかけて下さい。
アタリがあれば竿先まで伝わってくるのでしっかりとアワセを入れます。
この釣りはそれほどエサ持ちの良い釣りではありませんので、大きなアタリがあって掛け損なった場合は一度回収してからエサがあるかどうかを確認した方が良いです。
また、遠投する場合も基本的な釣り方は同じで、着底後に時折跳ね上げるようにして手前まで誘って下さい。
アタリがあればしっかりとアワセを入れますが、海底付近でヒットした場合は特に相手が大型であればあるほど根に走られる恐れがあるのですぐに巻き上げて下さい。
ラインが出されるほどの大型でなければ多少強引にやり取りしてもラインが切れることはありません。
ある程度、海底から引き離すことができればあとはゆっくりとやり取りをしたので構いません。
小物類について
この釣りは多魚種が狙える分、毒のある魚もヒットしてくるのでトングと針外しは必須と言えます。
また、タオルと水汲みバケツも必ず持参して下さい。
外道は必ずリリースを
時折堤防の上にスズメダイやフグなどの外道をそのまま放置している人がいますが、これは重大なマナー違反です。
必ず外道や不要な魚であっても放置せずにリリースをして下さい。
こうしたマナーの問題で多くの釣り場が毎年釣り禁止になっているので釣り人1人1人がしっかりと気を付けていく必要があります。
先行者がいれば必ず挨拶をする
基本的に先行者がいる周辺で釣りをしたいという場合は、一言で良いので挨拶をして許可を得て下さい。
場所取りの問題で釣り人の間でのトラブルに発展してしまうケースも多いので、ある程度通い慣れているという人も再度マナーを徹底したい所です。
挨拶をすることで釣れているかどうかの情報なども教えてくれる場合があるので、気持ちの良い挨拶を意識したいところです。
まとめ
今回は堤防周りで気軽に楽しむ小型テンヤを使った五目釣りを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
この釣りは本当に初心者からベテランまで誰にでも楽しめるので非常におすすめです。
ジギングロッドが1本あれば始められるので、興味がある人は身近な堤防などで挑戦してみて下さい。
季節に応じて色々な魚が反応してくれるはずです。