ショアからの太刀魚釣りとエギングロッド

エギングロッド

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夏から冬にかけて全国の堤防で多くの人が楽しむ太刀魚釣りですが、今回は磯竿や万能竿ではなくエギングロッドを使った太刀魚釣りについて記載してみようと思います。

エギングロッドのどのような特徴が、太刀魚釣りには向いているのか、複数ある釣り方の中でどれがエギングロッドにマッチするのかということに関しても簡単にですが書きたいと思います。



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太刀魚とは

敵を知り己を知れば百選危うからずという名言がありますが、釣りにおいても相手(対象魚)について知るということは必要になります。

太刀魚は、スズキ目サバ亜目タチウオ科に属する魚類です。

名前の由来は、立って泳ぐからという説と見た目が太刀のように見えるからという説があります。

最大全長は2,5メートルほどにもなり、体の表面は鱗が無くて銀色のグアニン質の層で覆われています。

このグアニンは模造真珠のラメの原料としても使われているそうです。

食性は完全な肉食で、稚魚や幼魚のときは甲殻類や小魚を食べて、成長すると小魚やイカなどを捕食するようになります。

また、時には共食いをするなど非常に獰猛な性格と言えます。

昼間の明るい時間帯は、沖合の深場に身を潜めていて、夕暮れ時など夜が近づくにしたがって浅瀬に近寄って捕食活動をします。

ですから、身近な堤防から狙うのであれば基本的には夜釣りとなります。

群れで行動している為に、釣りをする場合はアタリが集中する時間と散発的になる時間があります。

アタリが集中しているときにどれだけ釣れるかがポイントになります。



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太刀魚を狙う方法

太刀魚を堤防から狙うには大きく分けて以下のような方法があります。

①ウキ釣り、②探り釣り、③引き釣り、④メタルジグやソフトルアーを使ったルアー釣り、⑤ワインド釣法などです。

引き釣りやワインド釣法などは各メーカーから専用ロッドが発売されていますが、そうしたものを買わなくてもエギングロッドでも十分に流用できます。

メーカー物のエギングロッドを買うべきか

結論から言えば、無名メーカーが販売している5000円以下のものでも全く問題ありません。

特に有名メーカーのものでないと釣りが成立しないということも全くありませんので、自分が本当に使いやすいと思うロッドを選べば良いと思います。

ただ、後述しますがかなり太刀魚のパワーは強烈なのであまり頑丈さが期待できないものは止めておいた方が無難です。

いくら格安だったとしても数回使って終わりということになると逆に高くつきます。

どういうタイプのエギングロッドが良いのか

太刀魚の口周りは他の魚に比べても非常に固く、針に掛ける際はしっかりとフッキングしないと針がなかなか貫通しません。

そういった事情を考えると、ある程度反発力があって力が伝わりやすい胴周りが固めのロッドの方が良いと思います。

胴周りが柔らかい場合は衝撃を吸収してしまうので、瞬間的には針掛かりをしても寄せてくる途中でバラす可能性がどうしても高くなります。

また、ロッドが柔らかいと大型の太刀魚を掛けたときにそのパワーに力負けする恐れもあります。

太刀魚は体をくねらせてバックすることができるので、細身の体からは想像もできない程の強烈な引きの持ち主です。

しっかりとそのパワーを受け止めて制することのできるロッドが不可欠です。

そして穂先に関しても少々こだわって下さい。

というのも太刀魚はもともと捕食が上手い魚では決して無くて、一気にエサを飲み込むこともありません。

エサに噛みついて齧りながら少しずつ飲み込むというパターンが非常に多いので、「食い込みの良さ」という点を考える必要が出てきます。

となると、胴の部分だけでなく穂先までも固いとなるとエサを齧るタイミングで太刀魚が違和感を覚えてエサを離してしまうことが多くなります。

よって、先調子のエギングロッドが向いていると思います。

先調子であれば、不明瞭なアタリもしっかりと取ることができて、針に掛けた後はそのパワーでどんどん寄せることができますし、大型の太刀魚でも抜き上げることが可能になります。

エギングロッド以外だとどういうロッドが使えるの

選択肢としては、シーバスロッドか磯竿になります。

この2つのうち、汎用性なども考慮するとおすすめなのは圧倒的にシーバスロッドです。

その理由としては、シーバスロッドは十分なパワーがあり、感度も良好で長さも色々なタイプのものが発売されていて、それぞれの釣り人に一番あったものを選ぶことができるからです。

ちなみに磯竿は、短めのものはあまり売られていないので、長時間の釣りになると持ち重りがあって疲労感がかなりのものになるのでウキ釣りなどあまり動作を必要としないけれども遠投する必要はあるという釣りに使うのが良いと思います。

エギングロッドを太刀魚釣りに使う場合、どういう釣法に向いているのか

単刀直入に言ってしまうと、そこそこ軽い仕掛けを遠投して尚且つ着水後にそれなりにロッドでアクションを加える必要がある釣りには非常に向いています。

太刀魚釣りの場合は、ウキ釣り以外はどの釣り方でもエギングロッドが向いていると思います。

ウキ釣りにも使えなくはないですが、釣りの特性上、エギングロッドを使用する必要性はそれほど感じません。

特に引き釣りなどを重たくて長い磯竿を使って長時間やると本当に疲れるので、軽いエギングロッドを使用することをおすすめします。

釣り方のコツ

太刀魚釣りのコツはどの釣り方であっても、しっかりと太刀魚のタナを取ることに限ります。

太刀魚は泳いでいる層がそれほどばらけないので、その日にアタリが集中する層を重点的に攻めることが、好釣果につながります。

また、太刀魚は捕食がそれほど上手くないのでルアー釣りエサ釣り問わずあまり激しいアクションは不要です。

また、アタリが遠のいた場合はそれまでと同じタナを探るのではなくて、他のタナなども探るようにしてください。

太刀魚はどのタナで釣れるか予測しづらく、神出鬼没な側面があるので常に幅広いタナを探ることを意識して下さい。

また、エサ釣りの場合は食いが悪い場合はキビナゴなどの柔らかく光沢があってアピール力のあるものを使って下さい。

あると便利な小物

太刀魚の口は鋭い犬歯がびっしりと生えているので、少し触れただけでもスパッと切れます。

指5本以上の大型のものに噛まれると指ごとなくなる恐れも十分あるので針を外す際などは細心の注意を払ってください。

そこで事故を防ぐためにも必需品とも言えるのが、針を外すプライヤーと太刀魚バサミです。

太刀魚バサミがあると十分な距離を取って暴れる太刀魚をしっかりと固定できるので非常に便利です。

太刀魚バサミで固定してプライヤーを使って外せば安全に対処できます。

また、テンヤ釣りなどでプライヤーなどでは力が足りず上手く外せないという場合は、タオルで直接首を掴んで固定して針を外すことになるので、タオルはどんな場合でも必ず持参してください。

夜釣りは昼間に比べて足元などが見えにくく思わぬ事故の元になるので、ヘッドライトなどは忘れずに持参してください。

まとめ

太刀魚釣りは手持ちの磯竿などで楽しまれている方もそれなりに多いと思うが、より機能的に手軽に楽しむのであればエギングロッドを利用しない手は無いと思います。

軽くて持ち運びも簡単で汎用性も高いので、導入することで釣果もこれまでとは変わったものになるかもしれません。

ぜひともシーズン真っ最中の太刀魚釣りを楽しまれて下さい。







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