ジギングロッドと電動リールで遊漁船から狙うアヤメカサゴ釣り

ジギングロッド

シマノ ロッド コルトスナイパー BB S1000MH

皆さんはカサゴ釣りというとどういった場所での釣りを想像されるでしょうか。

恐らく磯や堤防といった身近な場所での釣りを思い浮かべる方が多いのでは無いでしょうか。

しかし、実は沖に目を向ければ水深100メートルを超える深場でもカサゴは釣れるのです。

今回はそんな少し変わったカサゴ釣りをジギングロッドを使って行う方法について紹介したいと思います。



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ジギングロッドと電動リールの組み合せで挑むオフショアのアヤメカサゴ釣り

突然ですが皆さんはアヤメカサゴという種類をご存知でしょうか?

普段、私たちが身近な堤防などから釣れるカサゴとは姿形は似ていますが、全くの別種です。

ショアから釣れる一般的なカサゴと比較して、アヤメカサゴは沖合を中心に生息している為に堤防などから釣れることは基本的にありません。

よって、狙う際は遊漁船やプレジャーボートからの釣りとなります。

特に産卵期は30センチ級の大型を中心に入れ食いのように釣れることも珍しくありません。

そこで、今回は特攻エサであるキビナゴを使ったアヤメカサゴの胴付き釣りをタックル面なども含めて簡単に紹介します。



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シーズンについて

アヤメカサゴは釣ろうと思えば1年を通して釣ることが出来ます。

この辺りは一般的なカサゴと何も変わりません。

しかし、大型に的を絞って釣ろうと思えば冬場から春先にかけてが圧倒的におすすめです。

特に産卵前の1月から3月は、荒食いの季節となるので比較的簡単に誰にでも釣る事が出来ます。

釣り場について

基本的にアヤメカサゴは沖磯の周辺や沖合の瀬周りに居着いているので、その辺りをピンポイントで探って下さい。

カサゴは基本的に単独行動を取ることはありませんが、生息条件の整っているポイントの周辺には何匹も居着いていることは珍しくありません。

なので、数を釣ろうと思えばそうしたポイントをいち早く見つけ出すことが重要になります。

ちなみにアヤメカサゴはかなり水深の深いポイントに居着く傾向があり、水深90メートルから120メートルといった場所に多く集まります。

遊漁船などに乗る場合は、船長がポイントまで連れて行ってくれるので心配いりませんが、プレジャーボートで釣る場合は、あらかじめ釣れそうなポイントをコツコツ調査しておく方が効率良く釣れます。

使用するロッドについて

この釣りは先述の通り、水深が深くて仕掛けの重さと魚の重さを加えるとかなりの負荷が掛かってくるので、ジギングロッドの使用が前提となります。

鯛ラバロッドのような竿では電動リールなどと組み合わせてマックススピードで巻き上げると最悪の場合、破損などに繋がりかねません。

ジギングロッドを使用する場合は、200g前後のジグを楽に扱える程度の胴回りがしっかりとしたロッドを選ぶことをおすすめします。

また、ロッドの側面やパッケージに表示されている適合ラインの号数を見て、PEラインの3号前後までが使用範囲に含まれているものが理想です。

使用するリールについて

この釣りはよほど水深が浅いエリア(水深60メートル前後)を除いて、電動リールの使用がおすすめです。

というのも、エサにキビナゴを使用するのでカサゴやエサ取りの活性が高い日はすぐにエサを取られたりするケースが増える為に、仕掛けの回収と投入を繰り返すことが多くなります。

水深100メートルを超えるようなエリアで手巻きタックルでその繰り返しをするのは、体力的に大きな負担となります。

その点、電動リールであればレバー1つで手軽に巻き上げが出来るので1日を通して非常に楽に釣りが出来ます。

電動リールはダイワやシマノといった大手メーカーの2000番~3000番クラスのものが長期的にも使用できるので良いです。

あまり大型過ぎるものは手持ちで狙う場合に、持ち重りが気になるので避けた方が無難です。

使用するラインについて

オフショアフィッシングの場合、メインラインはPEラインが主流となります。

号数としては2号から3号を使用して下さい。

外道でハタの大型が出るポイントでは、4号辺りを使っても構いません。

糸巻量としては攻めるポイントの水深にもよりますが、250~300メートルは欲しい所です。

また、海底の根回りを攻める釣りになるので、ショックリーダーはナイロンラインかフロロカーボンラインの10号から12号を接続して下さい。

接続方法は摩擦系ノットのFGノットなどを使用して下さい。

使用する仕掛けについて

この釣りは1本針仕掛けか3本~4本針の胴付き仕掛けのどちらかになりますが、手返しを重視するのであれば、胴付き仕掛けが圧倒的におすすめです。

自作しても良いですが、面倒であれば落とし込み釣りサビキを利用すると良いです。

ハリスの号数としては、12号前後のものを使って下さい。

そのくらいの号数であれば少々根に擦られても持ち応えることが出来ます。

また、仕掛けは根掛かりに備えて複数用意しておいて下さい。

使用するエサについて

使用するエサはキビナゴですが、大型のカサゴは大きなエサにヒットします。

なので、釣具店で購入する際は出来る限り大きなものを選んで購入して下さい。

釣具店によっては、イワシなどを売っている所もあるのでそれらを使ってみるのも面白いかもしれません。

基本的にはエサが大きければ大きいほど、小型の根魚やエサ取りはヒットしなくなるので、効率よく大型のみを釣る事が可能です。

アヤメカサゴの具体的な釣り方について

まずは仕掛けを着底させて下さい。

仕掛けが付いたらすぐに2~3メートルは巻き上げて仕掛けを底から浮かせて下さい。

実はアヤメカサゴ釣りでは、この動作が釣果を得る上で最も重要です。

カサゴは根魚なので海底付近に潜んでいると思われる人も多いかもしれませんがそれはある意味正解である意味間違いです。

カサゴなどの根魚は常に上を向いてエサを探しているので、エサの存在をアピールしようと思えば上記のように海底から浮かせることが必要です。

また、大型になればなるほど遊泳力も優れてくるので、1メートル浮かせるよりも3メートル浮かせる方が結果的に平均的サイズは大きくなります。

アタリは一気に竿先を引っ張り込むような明確なものなので、見逃すことはありません。

ただ、キビナゴ1尾を丸々エサとして使用している場合は、そうした派手なアタリに反射的にアワセを入れてしまうと針がすっぽ抜けたり、一旦針掛かりしても巻き上げる途中でバレたりすることが多くなるので注意して下さい。

アワセを入れる際は「小さく鋭く」というのを基本として下さい。

やり取りについて

基本的には電動リールの巻き取りに任せたので問題ありませんが、大型のカサゴがヒットした場合は海底への突っ込みが激しいので、ヒット直後はポンピング動作を取り入れて必ず海底から浮かせて下さい。

水圧の関係で海底から10メートルも浮かせれば、抵抗が弱まるので安心です。

海面まで浮いて来ればあとはそのまま抜き上げて取り込んで下さい。

仮に取り込む前に針が外れたとしても、浮き袋が口から出ているような場合は海中に潜れずにそのまま水面を漂うので玉網などで掬って下さい。

まとめ

今回は電動リールとジギングロッドを組み合わせて狙う深場のアヤメカサゴ釣りを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

この釣りは水温が低下して釣り物が少なくなる冬~春の時期に安定して釣果を出せる数少ない釣りであることから大変おすすめの釣りです。

生息している場所が近くにある人は是非とも気軽に挑戦してみて下さい。







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