ホホバオイルがどのオイルよりも人気のワケは?おすすめの使い方も
ベビーオイルをはじめとして、ココナッツオイルやアボガドオイルなど天然由来のオイルが大人気です。
中でも注目されている「ホホバオイル」。
ドラッグストアなどで気軽に手に入れられることもあって、ホホバオイルは特に人気があります。
なぜ他のオイルよりもホホバオイルがこんなにブームになっているのか、徹底的にご説明します!
人気の秘密はホホバオイルの主成分
ホホバは乾燥地帯に生える常緑低木で、樹齢が数年経ってようやく種子を実らせます。
ホホバオイルは、長い歳月をかけて生育されたホホバの種子から抽出されたオイルです。
そんなホホバオイルは「ワックスエステル」と呼ばれる成分がなんと全体の97%を占めているといわれています。
あまり聞き馴染みのないワックスエステルという言葉ですが、実はこの成分は、人間の肌を作る油脂成分のうちの一つ。
肌の角質層に存在するワックスエステルは、肌のうるおいを守り、ハリを保ってくれる成分です。
ワックスエステルはクジラや深海魚にも多く含まれている成分ですが、植物ではホホバだけが持つ成分なのです。
健康的で若い肌に欠かせないワックスエステルという成分は、年齢とともに減少してしまいます。
結果として、乾燥肌や年齢肌を加速させてお肌の調子が悪くなってしまうことも…。
ホホバオイルはお肌に塗ることで角質層に浸透します。
ワックスエステルを補給することで、お肌の調子をしっかりサポートすると同時に、人の肌と似た成分だからこそ優しくスキンケアすることができるんですね。
ホホバオイルはどんな場合に効果的?
肌が乾燥すると痒みが我慢できず、つい掻き傷を作ってしまうことはありませんか?
傷になってしまうと保湿クリームを塗るのもはばかられ、かといって放っておくと乾燥がエスカレートしてしまうこともあり得ます。
そんな時には迷わずホホバオイルを使用してみてください。
ホホバオイルは医療の現場でも使用されるほど安全な成分でできています。
ホホバオイルが持つ殺菌作用は、バクテリアをも殺菌することが近年あきらかになりました。
保湿だけではなく、傷あとにも効力を発揮してくれるので、乾燥が気になるお肌にフィットします。
”しっかり治療するまでもないけど、少し痛む”という切り傷や擦り傷には、ホホバオイルを軽く塗っておくだけで治るスピードが早まります。
空気に触れた時のピリピリとした特有の痛みも消えるので、あかぎれにもぴったりです。
日焼けに
そんなワックスエステルのバリア機能は保湿だけではなく、紫外線にも効果的。
日焼けで肌がヒリヒリしている状態は、皮脂細胞が炎症を起こしている状態です。
放置しておくと、傷ついた部分からシミが生まれる可能性があり、特に女性はケアが欠かせませんよね。
そんな時はお肌を清潔にしてホホバオイルを塗布しておくと、傷ついた皮脂細胞を保湿してくれます。
ヒリヒリした状態の時は乾燥してしまいがちになるので、水分をしっかり閉じ込めておくことが大切です。
日焼けしたあとの火照りや痛みを和らげ、その後の吹き出物や炎症にもホホバオイルが持つ殺菌作用が期待できます。
ニキビや吹き出物に
人の肌が持っていて、年齢とともに減少していくワックスエステルを9割以上含んでいるホホバオイルですが、残りの成分はビタミンEやAといったニキビケアに欠かせない成分を含んでいるため、ニキビにも効果があります!
ホホバオイルはクレンジングオイルとしても使用されます。
その理由は皮脂汚れをしっかり浮かせて、お肌を傷つけず除去してくれるため。
皮脂汚れを落とすとお肌が清潔な状態に戻るので、乾燥などの肌トラブルの原因も取り除けます。
使い方はさまざまで、化粧水をたっぷり染み込ませたお肌に乳液代わりにホホバオイルを使うのもいいですし、ベタつきが気になるのであれば、化粧水に数滴ホホバオイルを混ぜておくのもおすすめです。
さっぱりした化粧水にしっとり感がプラスされるので、特に乾燥肌の方におすすめです。
アトピーにホホバオイルを使ってもいい?
アトピーのお肌はカサカサとしていて、常に乾燥した状態です。
もし保湿に困っているなら、ホホバオイルを一度試してみてください。
アトピーのお肌は敏感で、傷の状態になっていることも多く、保湿剤を塗るのもつらいという方も多いのではないでしょうか?
乾燥したままだとさらにかゆみが増して、アトピーが悪化してしまうのでアトピーのお肌は常に保湿することが大切です。
ホホバオイルに含まれるワックスエステルは、私たちの肌にもすでにある成分ですし、アトピーのお肌にも使用できます。
ホホバオイルは固形ではなく液状なので、こすらず塗れて、なるべく刺激を減らせるのも利点です。
注意点としては、一般的にアトピーには有効とされているホホバオイルでも、まれに使用して悪化する場合があります。
植物由来のホホバオイルは、植物にアレルギーを持っていると反応してしまうことがあると言われています。
アトピーにホホバオイルを使う場合は、必ずパッチテストを行いましょう。
安全と言われるホホバオイルでも、皮膚につける以上、どんなものでもかぶれたり、反応してしまうことがあるかもしれません。
特にアトピーはお肌が非常に敏感になっている状態なので、いきなり患部に塗布せず、炎症を起こしていない正常な皮膚に塗ってみて、経過を見てから使用しましょう。
お肌に塗る以外のホホバオイルの使い道
直接、肌に塗る保湿だけではなく、色々な使い道があるのがホホバオイルの魅力です。
年齢、性別にかかわらず、より保湿力をアップさせてくれる使い方をご紹介します!
バスオイルとして使う
入浴剤の効果を高めたい時や、乾燥が気になる時期にホホバオイルをバスオイルとして使うのがおすすめです。
使い方はお風呂に数滴ホホバオイルを入れて、かき混ぜるだけ。
お風呂上がりの温度が上がって水分が抜けやすい状態のお肌をしっかり保湿してくれます。
その際に、ホホバオイルを塗り込むように体をマッサージすると、血行が良くなりお風呂上がりがいつもよりポカポカになるので試してみてください。
誰もが知っているバスクリンの入浴剤にはホホバオイルが配合されています。
他にも保湿効果のある市販の入浴剤にはホホバオイルが含まれていることが多いのです。
どんな層でも安心して使えるからこそですね。
ヘアトリートメントとして使う
乾燥する時期は、髪のパサつきが気になりますよね。
うるおいの少ない髪はセットしにくく、元気のない印象を受けることも…。
そんな時はお風呂上がりにタオルドライした髪に、1~3滴ほどのホホバオイルを髪全体になじませてみましょう。
ホホバオイルはサラサラとしているので、髪につけてもベタつかないのが特徴です。
洗い流さないヘアトリートメントは、顔につくと荒れやすいと悩んでいる方も、ホホバオイルなら問題なく使用できます。
また、お風呂に入る前の頭皮ケアとして、ホホバオイルで頭皮をマッサージする方法もあります。
この場合は、ホホバオイルをたっぷり使って頭皮全体をマッサージし、数分~20分放置したのち、いつも通りにシャンプーで洗い流してみてください。
まとめ
人間の肌と成分が似ているため、刺激が少なく、高い保湿力があるホホバオイル。
とにかくお肌への浸透力が高いので、乾燥が気になる季節の必需品になりつつあります!
今はさまざまなオイルが手に入りますが、中でもホホバオイルは手頃な価格で、サラサラと使い心地がいいのが魅力です。
オイル保湿が気になる方は、まずホホバオイルを使ってみると、その使いやすさにきっと驚くはず。
ホホバオイル1本であらゆるケアが可能になり、アイテムを減らせることもおすすめする理由のひとつ。
本記事を参考に、ホホバオイルの色々な使い方を探してみてくださいね。