ヘアオイルで美しい髪へ!椿油の魅力と使い方について
髪は生活環境や生活習慣が影響して、傷んでしまいます。
寒い空気の乾燥した時期は髪が乾燥しやすく、紫外線の多い暑い時期は、紫外線により髪が傷んでしまいます。
そして、食生活が乱れることも、髪の傷みに関係しています。
そのような髪の傷みに効果的なものがヘアオイルになり、ここでは椿油について紹介していきます。
日本では馴染みの深い椿油ですが、どのような油なのか、どのような効果が望めるのでしょうか。
では、さっそく見ていきましょう。
椿油とは
椿油とは、基本的に赤く綺麗な花を咲かせるツバキ科ツバキ属である「ヤブツバキ」の種子を抽出した植物性オイルになります。
そして、ツバキ属の種子を抽出した油のことは「カメリア油」といい、椿油とは分けられています。
椿油に多く含まれているオレイン酸は酸化しにくいので、他の種類の食用油よりも酸化されにくい性質があります。
また、固まりにくいのも椿油の特徴となっています。
日本では古くから親しまれており、食用や灯り、肌や髪のケアなどに使用されてきました。
そのように、日本では馴染みの深い油となっています。
椿油は比較的サラッとしており、肌や髪に馴染みやすいため、スキンケアやヘアケアに使いやすいオイルとなっています。
椿油の魅力
健康や美容効果のある椿油にはどのような魅力があるのでしょうか。
そのことを、詳細に見ていきましょう。
オレイン酸を多く含んでいること
椿油の最も大きな魅力は、オレイン酸の含有量になります。
椿油以外のヘアオイルにもオレイン酸が豊富に含まれていますが、椿油は成分の8、9割はオレイン酸が占めています。
万能オイルの一つであるオリーブオイルは7割ほどなので、椿油に含まれているオレイン酸の割合が飛びぬけて高いことが分かります。
そのオレイン酸は、人間の皮脂腺から分泌される皮脂にも含まれており、皮脂の4割はオレイン酸となっています。
要するに、椿油は皮膚から出る成分に近いため、肌が椿油を受け入れやすくなっています。
そのため、肌や髪に馴染みやすいのです。
これらのことから椿油は、肌に与える刺激が少ないということになり、敏感肌のような方でも安心して使用することができます。
しかし、肌質によってはアレルギーを起こすこともあるので、使用する前にパッチテストをすることをおすすめします。
優れた保湿力
椿油の主な成分となっているオレイン酸は、空気中に置いても酸化しにくく、固まりにくい性質があります。
このように椿油は不乾性油なため肌や髪に馴染みやすく、油が髪の毛を覆いコーティングするので、水分の蒸発や外からの刺激を防ぐことができます。
髪の水分の蒸発を防ぐことにより、潤いを維持することができます。
そして、ドライヤーの熱や紫外線など、外からの刺激を防ぐことにより、髪が傷むのを防止します。
椿油は、このように保湿力に優れている点が魅力の一つとなっています。
優れた殺菌効果
椿油には殺菌作用があります。
それは、椿油に含まれているサポニンという成分の働きによります。
そのため、ニキビを改善するためや、昔はシラミやダニなどの害虫を駆除するために使われたこともあります。
椿油に含まれているサポニンには、そのような殺菌作用があるため、家で飼っている犬や猫の毛に椿油を塗ると、ダニは付きません。
サポニンには、このような優れた殺菌作用があるため、ニキビを予防、改善する効果を期待することができます。
しかし、肌質によって逆にニキビができてしまうことがあります。
乾燥肌の方には適したスキンケア用品になりますが、皮脂が足りている方にとっては、ニキビの原因になるアクネ菌の餌を増やしてしまいます。
これらのことから、椿油はニキビに効果あるのか、逆効果となるのかは肌質によって変わってくるので、実際に使用してみないと分かりません。
椿油を使用して、ニキビが改善した人もいれば、悪化してしまう人もいます。
有名な椿油の商品は「大島椿」
数ある椿油商品の中で有名なのは、「大島椿」という商品です。
この大島椿は、ツバキの種子から抽出した天然由来の成分100%の椿油となっています。
この商品一つで、髪や頭皮や肌のケアに使用することができます。
髪に使用すると、髪に潤いを与え、健康的で美しいツヤのある髪にする効果が期待できます。
そして、頭皮に使用すると、潤いのある清潔な頭皮になり、頭皮独特の臭いやベタつき、痒みやフケを抑える効果を期待することができます。
髪や頭皮以外にも、肌の使用にも適しており、スキンケアとして使用すると、すんなり肌に馴染み、肌の乾燥を防ぎ、潤いのある肌にする効果を期待することができます。
この商品は有名なことから信頼性が高いので、椿油初心者にはおすすめの商品となります。
椿油でヘアケアする方法
髪をシャンプーで洗う前の頭皮マッサージ
椿油は、シャンプー前の頭皮マッサージに使用すると効果的です。
まずは、髪を洗う前の乾いた髪を優しくブラッシングします。
そして、頭皮に椿油を塗って、指の腹を使って優しくマッサージを行います。
頭頂部や側面、後頭部など隈なくマッサージを行いましょう。
このように椿油で頭皮マッサージをすることによって、毛穴に詰まった汚れが浮き、汚れを除去しやすくなります。
また、マッサージ効果により、血液やリンパの流れが良くなります。
これらの働きによって、美しい髪の毛を育てる基礎を作ることができるのです。
そして、最後にぬるま湯で洗い流し、シャンプーで頭皮と髪を洗い終了となります。
髪をシャンプーで洗う前のヘアパック
髪の傷みが気になる場合は、頭皮マッサージだけでなくヘアパックも行うと良いでしょう。
まずは頭皮マッサージと同じように、髪を洗う前の乾いた髪を優しくブラッシングします。
その後、椿油を手の平で伸ばし、髪の毛先や内側に馴染ませていきます。
そして、最後に髪の表面に馴染ませ、蒸しタオルで頭を覆い、15分~20分置きます。
その間、湯船に浸かったり、肌のケアを行ったりして時間を使うと良いでしょう。
時間が経過したら、ぬるま湯で洗い流し、いつものようにシャンプーをして終了となります。
ドライヤーで乾かす前に使用する
椿油には、熱や紫外線などから髪を守る働きもあるため、ドライヤーで髪を乾かす前に使うのもおすすめです。
その方法は、まずタオルドライをしてから椿油を髪に隈なく馴染ませていきます。
その際、付け過ぎるとベタッとしてしまうので、少量使用しましょう。
また、椿油を手に取ってから、手の平だけでなく指にも伸ばしておくと、手櫛で髪に馴染ませる際、髪全体に塗りやすくなります。
このようにすることによって、髪に潤いを与えるだけでなく、ドライヤーの熱から髪を守ることができます。
ヘアスタイリング前に使用する
ヘアスタイリング前に椿油を髪に馴染ませることにより、髪を整えやすくなります。
ヘアスタイリング前に使用する時は、椿油を軽く付けることが大切なので、少しだけ付けましょう。
付け過ぎるとベタッとしてしまい、見た目が悪くなるので注意しましょう。
このように、椿油をスタイリング前に使用することにより、パサついてボサボサした髪がまとまりやすくなり、髪を整えやすくなります。
まとめ
以上のようにヘアオイルとしておすすめな椿油ですが、ヘアパックのやり過ぎや付け過ぎには注意しましょう。
ヘアパックのやり過ぎや付け過ぎは逆効果となります。
ヘアパックは週に1回で十分なため、そのことは理解しておきましょう。
また、椿油は髪だけでなくスキンケアとしても効果的なので、肌に手入れに取り入れることもおすすめします。