髪の乾燥に効果的！ ヘアオイル「あんず油」の成分と効果とは？
「最近、髪の傷みが気なる」という方や、「髪のパサつきをなんとかしたい」という方におすすめなヘアオイルが「あんず油」になります。
あんず油は、パサパサになった髪に効果的といわれており、ドラッグストアや薬局などで手軽に購入することができます。
それでは、あんず油の特徴や髪への効果を解説していくので、あんず油でのヘアケアに興味のある方は、ぜひ最後まで読んでください。
あんず油ってどのような油？
多くの方は「あんず」という果物があるのはご存知だと思います。
あんず油とは、そのあんずの種子から抽出された油脂になります。
その種子は、「杏仁」ともいわれており、杏仁に油脂が含まれている量は40～50%になり、果実の種子から抽出されるモモ油やアーモンド油と性質が似ています。
そして、その性質は、皮膚を柔軟にすることから、あんず油やアーモンド油は化粧品などに利用されています。
あんず油は、中華のデザートで有名な杏仁豆腐に近い感じの甘い香りが、薄っすらとするのが特徴となっています。
植物性オイルには多くの種類がありますが、その中でもあんず油はベタベタした感じが少なく伸びやすいため、ヘアオイル初心者の方にもおすすめです。
あんず油に含まれている成分
オレイン酸やリノール酸
あんず油には、脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸が含まれています。
オレイン酸は、人間の皮脂にも含まれている成分なため、オレイン酸が含まれていることにより肌や髪に馴染みやすくなります。
皮脂が不足したり、過剰分泌したりすると肌トラブルを招きますが、皮脂には皮膚を守る役割があり、肌の乾燥を防ぐ働きもあるため、健康的に生きるには必要な物質になります。
その皮脂の40%くらいはオレイン酸が含まれており、オレイン酸は保湿力のある成分になります。
そして、リノール酸は、人間が生命を保つのに必要な必須脂肪酸で、美容効果のある成分でもあります。
肌の保湿や肌のバリア機能を高めたり、抗炎症作用や老化防止作用などの効果があります。
また、コレステロール値を下げる働きもあり、生活習慣病である動脈硬化の予防にも期待できる成分です。
しかし、リノール酸を摂り過ぎると、善玉（HDL）コレステロールまで減らしてしまい、逆に動脈硬化を悪化させてしまう可能性があります。
ビタミンAとBとE
あんず油には、美容に効果的なビタミンが含まれています。
そのビタミンは、ビタミンA・ビタミンB・ビタミンEになります。
ビタミンAは眼の働きや皮膚の粘膜を正常にしたり、皮膚が乾燥するのを防止する働きがあります。
次にビタミンBは、糖質やタンパク質や脂肪の代謝に関係しており、それらの成分をエネルギーに変換する働きがあります。
次にビタミンEは、強い抗酸化作用のある成分で、老化の原因となる活性酸素の発生を抑制する働きがあります。
そのため、ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれており、いつまでも若々しくいたい方から注目を浴びているビタミンになります。
このようにあんず油には、様々な良い成分が含まれているため、頭皮環境を整え、髪を美しくする効果を期待することができます。
あんず油の髪や頭皮への期待できる効果とは？
痒みやフケを改善する効果
どのような方にでも頭に痒みやフケが起こる可能性があり、頭皮環境に気を付ける必要があります。
質の良いヘアオイルで手入れを行えば、頭皮環境を整えることが可能となります。
頭皮のトラブルがなくなれば、皮膚炎が治り、痒みやフケの改善に繋がります。
あんず油は天然由来の油脂なため、低刺激で肌に優しくなっています。
そのため、肌の弱い方でも安心して使用することができます。
しかし、アレルギーをお持ちの方は注意しましょう。
刺激の強いシャンプーやリンスなどを使用していると、頭皮にダメージを与えてしまうことがあり、頭皮環境は悪化してしまいます。
しかし、あんず油を使用することによって、頭皮環境を整え、痒みやフケを改善できる効果が期待できます。
髪に潤いを与えまとまりやすくなる効果
ヘアオイルには、髪の毛をコーテイングする効果があり、あんず油にももちろんあります。
髪の毛をヘアオイルでコーティングすることによって、パサついた髪を修復し、潤いのある髪にしてくれます。
また、乾燥してパサパサした髪は、髪が広がったりくせ毛になったりして、まとまりにくくなりますが、あんず油を髪に馴染ませることにより髪が潤い、まとまりやすくなります。
そのようになると、スタイリングもしやすくなるため、あんず油は髪が傷んでまとまりにくい女性にとって最適なヘアケア用品になります。
そして、髪の広がりも抑えるため、モサモサしたような髪をスッキリとさせることができます。
健康的な髪の毛を育てる効果
頭皮は髪の毛を育てる基礎の部分になり、頭皮環境が悪いと健康的で美しい髪の毛を育てることができません。
そのため、頭皮環境を整えることが大切になりますが、その頭皮環境を整えるのに最適なものがあんず油になります。
加齢が原因で薄毛に悩む方が多くいますが、そのような薄毛対策にも効果的になります。
あんず油に含まれているオレイン酸やリノール酸には高い保湿力があり、肌に馴染みやすく、抜け毛や細毛を防ぎ、育毛や発毛を促進させる効果が期待できます。
頭皮環境を整えるには、あんず油を頭皮マッサージで使用すると良いでしょう。
パチパチする嫌な静電気を防ぐ効果
空気の乾燥しやすい時期は、髪も乾燥しやすくなります。
髪が乾燥すると、髪に電気が帯びやすくなります。
そのような状態になると、髪と髪の摩擦で静電気が発生し、強い時はパチパチすることもあります。
そして、静電気が起こると髪のキューティクルにダメージを与え、傷んでしまいます。
このような静電気対策に効果的なものがヘアオイルであり、あんず油になります。
あんず油には、保湿する働きがあることから、静電気を予防することができます。
髪を美しくし、静電気を予防したいという女性にはピッタリのヘアオイルとなります。
あんず油がおすすめな方
あんず油は、ヘアオイルとしての効果があるため、どのような髪の質にも使用することができます。
ですが、あんず油の特徴により、特におすすめしたい方を紹介していきます。
まずは、髪の毛の量が多い方や、髪が太い方になります。
髪の毛の量が多いと、髪を整えるのが難しくなります。
髪の毛を結い上げず下ろす髪型にするにしても、髪が広がったりうねってたりしてしまいます。
そのような場合に最適なものがあんず油になり、髪にあんず油を適量馴染ませることによって、整えやすくなります。
これらのことから、スタイリングのしにくい髪質をしている方にもあんず油は最適ということになります。
また、ヘアカラーやパーマなどで髪を傷めてしまった方にもおすすめです。
ヘアカラーやパーマは、当然髪にダメージを与えてしまう行為になり、髪を傷めてしまいます。
ですが、あんず油を髪に馴染ませることのよって、傷んだ髪の毛を補修し、健康的で美しい髪に導いてくれます。
あんず油は、様々な髪のトラブルに対応できる、素晴らしいヘアオイルになります。
まとめ
あんず油は、髪の乾燥や痛みに悩んでいる方にピッタリのヘアオイルになります。
使い方としては、頭皮マッサージやドライヤーを使う前に使用したり、ヘアパックで使用するのがおすすめになります。
頭皮マッサージで使うことにより頭皮環境を整え、ドライヤーを使用する前に使用することにより、ドライヤーの熱から髪を守ります。
そして、ヘアパックで使うことにより、髪を保湿して痛みを修復し、美髪効果を期待することができます。
髪の傷みや乾燥が気になる方は、ぜひ試してみましょう。