肌の奥から保湿する!うわさの幹細胞美容液とは?効く仕組み解説
美容整形クリニックでしか体験できなかった保湿・エイジングケアを、自宅でもできるなら…とてもうれしいのではないでしょうか。
そこで今注目を浴びているのが、「幹細胞美容液」です。
幹細胞とは何なのか・どんな効果があるのか?
ここでは、保湿に効く仕組みや美容液の選び方、ヒト幹細胞を使ったコスメの考察などをしていきます。
ヒト幹細胞とは
美容液に配合されるまでの歩み
従来は美容整形クリニックでしか取り扱うことの許されなかった、肌再生技術の最新医療とされたものです。
月に1~2回程度の注射で、しわ・ほうれい線・乾燥肌が治るまで経過観察するのが常でした。
もちろん注射毎に費用もかかりますし、痛みも伴います。
しかし時代が下って、注射用の幹細胞を美容液に配合できるよう研究が進み、今に至ります。
保湿に効く理由
保湿に効く理由として、まずは肌のターンオーバーから見てみましょう。
一説によると「乾燥・加齢肌の原因は、クレンジングや洗顔の繰り返しの結果である」とのことですが、それは多くの医師に否定されています。
肌のしっとり感と最も深くかかわっているのは、真皮層と呼ばれる、毛穴よりもさらに深い部分。
ここにコラーゲンを含む細胞がたっぷりと詰まっており、弾力と水分感を保っています。
しかし、この「真皮層幹細胞」ですが、比較的早期からターンオーバー周期が落ちていきます。
お肌の曲がり角と言われている「25歳」くらいが、ちょうど目安になるでしょう。
古い・死ぬ直前の真皮層幹細胞が取り残されたままになると、次第に肌の弾力が失われ、表皮乾燥・そして毛穴が開いたままとなります。
ここから生活習慣に応じて、ニキビ肌・乾燥肌へと分岐していくのです。
これを改善するには、ターンオーバー周期を取り戻してなおかつ保湿するほかありません。
こうした「加齢による肌質の変化」には、幹細胞の元気を取り戻すほかありません。
そこで最初に構想・開発されたのが、最初に述べた「幹細胞の直接注射」。
ハードルの高さが問題でしたが、その後は幹細胞のさらなる研究が進み、今では「常用することで十分に浸透する」有効成分の開発に成功しています。
つまり、継続によって美容整形クリニックにひっ迫する効果も期待できるということです。
副作用はないのか
気になるのが、「もともと医療用だったということは、副作用はないのか」という点ですね。
確かに、設備・医薬品ともに粗悪なものを使っているクリニックでは、被害報告もされていました。
しかしご安心ください。
現在国内で流通している「幹細胞美容液」には、国の厳しい基準をクリアしたものしか配合されていません。
由来成分をチェックしよう
それでも心配なかたは、幹細胞の由来をチェックしてみましょう。
国内で主流なのは「植物由来」のもので、効き目はソフトながらもアレルギー反応の起こしにくい性質を持っています。
安全と即効性を両立して期待するなら「ヒト由来」がよいと思われますが、こちらは少し気になることも。
この手の製品はどれも高価で、効果が出るまで継続するには、それなりの費用がかかります。
美容の本場・韓国でも「ヒト由来幹細胞を使った美容液」は存在し、国内よりも安く買えますが、効果を意識するあまり安全に疑問符のつく商品も少なくありません。
まとめると、美容液だけで安全かつ根本的に肌質を変えたいなら、国内製・植物由来幹細胞使用の商品がおすすめできます。
合わせて取り込みたい成分
幹細胞によりターンオーバー周期が回復しつつあると、合わせて取り込みたい成分があります。
いずれも真皮層の弾力・水分量を保つものになります。
聞いた覚えのある名前がたくさんありますが、
- コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン
これらが挙げられるでしょう。
従来から、こういった成分を含む美容液は存在しました。
しかし医学界の指摘によると「表皮層に塗るだけでは効果が薄い」とのことです。
そこで、これら有効成分の粒子をより細かく・浸透しやすくする…という工夫が施されたのですが、それでも肌質の一時的改善にとどまり「変化」は感じられない人が多くいたのが実情。
幹細胞美容液とともに使えば、これら肌保湿成分の取り込み効率が非常に良くなるのだとか。
多くの製品には、幹細胞と一緒に配合されています。
化粧水や乳液の種類を特に選ばず、ともすると単体で肌の基礎ケアが完結するのも魅了的。
こうした成分にも注目して、商品を選んでみるのをおすすめします。
ヒト幹細胞配合の化粧品には、こんなものも?
もっとも効果が高いとされているのは、化粧水前後に使用するタイプの「美容液」ですが、こんなものもあります。
オールインワンクリーム
忙しい朝のケアや、男性にも使えるのが魅力的。
いささか高価になりすぎる傾向にありますが、幹細胞を含むオールインワンクリームには優位性があります。
一般的に「基礎化粧品は、化粧水→乳液というように段階を踏んだほうがよい」と言われています。
オールインワンタイプは美容業界だとおすすめされないカテゴリーのものですが、幹細胞を含むものはちょっと事情が違います。
水溶性・脂溶性の成分配合が絶妙で、保湿成分の浸透後にお肌のフタをするよう工夫が施されています。
化粧水をなじませる→乳液というステップの省略に十分役立ち、かつ同じような効果が期待できます。
基礎化粧量を頻繁に買い替えてコストがかさみがちな方には特におすすめ。
じっくりと腰を据えて、3か月~半年くらいのスパンで様子見をするのがベスト。
初めて幹細胞美容に取り組む方なら、ナイトケアにのみ導入をして、これまでの基礎ケアはデイケアに回すのもおすすめです。
メイク用品
驚くべきことに、化粧下地やファンデーションにも「幹細胞」が使われたものが登場しています。
多くがUVカット成分も含んでおり、さらなる外部ダメージから肌を守りながら、弱った真皮層の活性化をうながそう…とする試みになります。
気になる効果のほどですが、こちらには賛否両論あります。
まず化粧下地については、セオリー通り化粧水→乳液→下地の順番でつけると、すでにお肌に「フタ」をしてあるため浸透しないのではないか?
という指摘。
実際のレビューでも、幹細胞を含む化粧下地で肌質が変わる・メイクのノリがよくなるといった報告は、あまり見かけません。
ブームに乗った一商品と考えて、余裕のあるときに試してみよう…という程度の気持ちでいることをおすすめします。
次にファンデーションですが、こちらはあらゆる角度からみておすすめできないものになります。
幹細胞は直射日光に弱く・劣化が早いという特徴を持ちます。
塗布した瞬間から浸透が始まりますが、ファンデーションに含まれる鉱物性成分や人口添加物が邪魔をして、うまく肌に働きかけない可能性があります。
そうなると、日中にはごく普通のファンデーションに変化しているわけで、美容効果を期待することは難しそうです。
幹細胞美容を始めるなら、セオリー通りの美容液・コストがかさむならオールインワンクリーム。
デイケアに別のアイテムを併用してもオーケーで、メイク用品までを幹細胞グッズで固める必要性は低い。
ここで言えるのは、そういったことではないでしょうか。
まとめ
エイジングケアに人気の「ヒト幹細胞」ですが、20~40代まで、乾燥肌はもちろんのこと脂性肌・ニキビ肌にも「根本的な治療を目指す」かたにぴったりの成分です。
肌の奥の保湿力をぐっと高めて、表皮のトラブルを減らしてくれます。
幹細胞含有をうたう商品で最も好ましいのは、美容液。
基礎ケアに初めて美容液を導入するという方も、これを機にぜひ検討してみてください。