男性の「アブラギッシュ」な脂性肌のメカニズムと、化粧水のススメ
男性も美容を意識する時代に突入してから随分と経ちますが、やはり一番多い悩みが「脂性肌」ではないでしょうか。
女性用の口コミを参照しても、自分にあったケア用品が分からない・今やっているケアでなかなか改善しない…という方も多いとのことです。
ここでは化粧水の重要性をキモに据えながら、脂性肌の原因解説とおすすめの化粧水の紹介をさせていただきたいと思います。
男性の脂性肌の原因は
まずはじめに、男性の脂性肌の原因から考察してみましょう。
結論から言えば、脂性肌でお悩みのかたの多くが、男性です。
女性との性差の問題だと、一言で言ってしまえば簡単ですが、ここではもう少し掘り下げていきたいと思います。
男性ホルモンの働き
男性ホルモンには、新陳代謝を活発にさせる良い効果があります。
一方で、発汗とともに皮脂の分泌を促進する面も。
具体的には、
●テストステロン…筋肉の組成が主な働き
●アンドロイゲン…生殖器や体毛の発達促進が主な働き
これらのホルモンが皮脂腺に働きかけ、皮脂の合成や分泌に繋がるのです。
したがって、男性が「アブラギッシュ」になるのは宿命と言えるでしょう。
洗顔料・洗顔の仕方も一因?
男性向けの市販の洗顔料は、洗浄力が強い合成界面活性剤が含まれていることが多々あります。
洗顔後のサッパリ感を促す成分でもありますが、女性が同じものを使うと「つっぱる」という感触を覚えるため忌避する傾向があります。
ところが、男性はもともと肌に含まれる脂質・水分量が女性に比べて多いため、洗顔料が含有する成分ごとの違いを実感するに至りません。
そのため、男性は「洗顔料は何を使っても同じだろう」という結論に達しやすい傾向にあります。
ここでひとつ言えるのは、洗顔料の選び方ひとつをとっても、女性の口コミ・含有成分などを確認しながら…というのは必要不可欠でしょう。
併せて、脂性肌の男性に多い洗顔の仕方が
●ゴシゴシ洗い
●数度に分けて洗顔料を使用する
●洗顔後のケアをおざなりにする
これらでしょう。
ある有名芸能人が「湯シャン」や「洗浄料の使わない入浴法」を提唱したことがあります。
実はこれにはキチンとした根拠が。
そもそも、皮脂には本来「肌の表面を保護する」働きがあります。
美肌とされる人でも一定量の皮脂が分泌されているのが普通であり、これを過剰に落としすぎる・ましてや擦り洗いなどで肌にダメージを与える…ということがあれば、「もっと皮脂を分泌して、肌を守ろう」という防衛システムが働きます。
これが、脂性肌の原因です。
そして、これに対し、洗顔後のケアには十分な意義があります。
そこで必要なのが、外部からのきちんとした保湿…特に重要なのが化粧水。
これによって、肌の過剰な防衛システムの働きを抑制することが出来るのです。
残る問題
化粧水の重要性について触れたところで、残る問題について考えてみましょう。
それはズバリ「加齢臭」の問題。
皮脂には「善玉菌」と「悪玉菌」の両方が含まれています。
●加齢
●食生活の悪化
●乱れた生活リズム
●ストレス
などが原因で、皮脂に含まれる悪玉菌が多くなってしまうことがあります。
これが加齢臭の主な原因です。
とはいえ、現代社会の第一線で活躍する男性の皆さんにとって、これらはなかなか避けがたいモノでしょう。
そこで「きちんと朝晩、化粧水を使ってケアをしている」という皆さんも注意が必要です。
粒子が荒く肌への浸透が遅い化粧水、そもそも化粧水をつけすぎている…こういった場合、残留している化粧水が影響して、悪玉菌を増やすこともあり得ます。
ここでもやはり言えるのが「化粧水を使うのであれば質や使い方にもこだわりたい」ということです。
メンズコスメブランドは?
大手メーカーであれば花王や小林製薬が、東急ハンズ・LOFTなどで取扱のある人気ブランドとしては「アクアモイス」など、多数のメンズコスメブランドが打ち出されています。
ここでは、女性向けのコスメと比べたときのメリットをまず考えてみましょう。
お肌のお手入れと言えば、女性だと朝晩の1日2回ケアが基本。
もちろん、化粧水・美容液・乳液の基本セットは欠かせません。
しかし男性の一般的な生活スタイルを考えると、じっくりとお肌に向き合う時間は、なかなか見繕えないもの。
そういったことを考慮して、「1本で全ての機能が備わっている」という商品の提案が多くなされています。
洗顔とオールインワンコスメの使用で、1回のケアが完結するという寸法です。
また、前述にもあった「化粧水のつけすぎ」という問題にも対応できるよう、肌にのせたときの伸びにこだわった製品が多いようです。
一見して「女性用の化粧品に比べて量が少ない」と感じる商品でも、適切な量を守れば長持ちする…というのがメリットでしょう。
また、量が少なめのボトルは旅行や出張にも気軽に持ち運べますし、どんなライフスタイルの男性でも継続使用に抵抗を感じにくいことと思われます。
デメリット
と、ここまでメンズコスメブランドのメリットを挙げていきましたが、問題として最初に挙げられるのがコストパフォーマンスでしょう。
メンズコスメブランド・メンズ向けと銘打たれた基礎化粧品の多くが、女性用コスメよりも割高となる傾向にあります。
その理由は単純に「女性向けコスメの歴史のほうがはるかに長いから」と言うべきでしょう。
市場ではまだ価格競争する段階にないわけです。
更に言えば、本記事で問題の中心として言いたい化粧水は、基礎化粧品と呼ばれるセットのなかでは最も重要かつ消費量の多いモノです。
長期的に使用することを考えると、一番節約したい部分と言えるでしょう。
そこで、以下では安価かつ高品質の化粧水をご紹介したいと思います。
無印良品の化粧水
無印良品の基礎化粧品セットは、男女問わず根強い支持を集めています。
お近くに店舗がある方はぜひ化粧品コーナーを、通販メインで購入を検討されるかたは「スキンケア用品」でお調べください。
ご覧いただければすぐにわかるのが、あらゆる肌質に対応できるよう4展開の基礎化粧品を販売していることです。
実はこれはとても重要。
基礎化粧品に長く親しんでいると、「これまで使っていたものが合わなくなった」ということが十分に起こり得ます。
そんな時に一番煩雑に感じるのが、現状の肌質に合ったコスメを再度探すこと。
無印良品の化粧品であれば、どんな肌質の人向けか・どんな成分が配合されているかをシンプルに理解することができるので、時間のない男性でも気軽に「コスメの乗り換え」をすることができます。
後になりましたが、最重要と前述した化粧水においては、どのメーカーと比べてもナンバーワンと言えるコストパフォーマンスを誇ります。
具体的に述べると、バランス肌用の400mlボトルで、1800円(税込)。
この後述べますが、もっとお安く手に入る化粧水も存在しますが、品質対値段で考えるとこの値段は破格と言えます。
では、その品質とは?
化粧水に必要な
●シンプルな配合
●浸透しやすいきめ細やかな粒子
●たっぷりと使っても肌の表面に残りにくい
これらの条件を十分に満たしている、との声が多くあります。
これから肌ケアを始めたいとお考えの男性諸兄は、無印良品の化粧水選びから始めてもいいでしょう。
プチプラの代表格「ハトムギ化粧水」
大手ドラッグストアで必ずといっていいほど取扱いがあり、驚異の安価・大容量で好評を得ているのが「ハトムギ化粧水」。
男性の愛用者は非常に多く、特に「家族みんなで使っている」というレビューが多い一品です。
筆者も実際に使ってみましたが、一定の浸透力・さっぱりとした使い心地が最大の特徴と感じました。
成分表を見ても3種類ほどの構成となっており、シンプルゆえに使いすぎを心配せずともよい、安心して使える商品です。
ただし、不安要素としては、口コミを見る限り「使用感の個人差が広い」ことでしょうか。
使用後のテカリを感じる方も少なからずいるようで、脂性肌にお悩みの男性は「お試しのつもりで」買ってみるのが吉でしょう。
それにしても随分と価格が安いので、無印良品の化粧水と並んで、肌ケア導入編としてはおすすめできるものです。
まとめ
間違ったケア・自分に合わない化粧水などが原因で、「いつもテカテカとしてしまう」つらい脂性肌が起こりがちです。
脂性肌にとって一番重要なのは、肌を常に傷つけないよういたわることと、保湿・保護をしっかりとしてあげる事。
これからケアを始めてみようというかたや、現在使っているコスメのコストにお悩みのかた、改善が一向にみられない方向けにいろいろなご紹介をさせていただきました。
ぜひご参考に!