脂性肌はどの程度のケアが必要? 化粧水選びで気を付けることは?

脂性肌

肌が何気にテカテカして、ファンデーションのノリも悪いしべとつく感じがする。

所謂脂性肌、オイリー肌の症状です。

場合によってはそれだけでなく、ニキビや吹き出物まで引き起こされてくるのが、脂性肌の困ったところです。

こういったタイプの肌には、どういうケアが必要なのでしょう。

そしてスキンケアのベースとも言うべき化粧水は、どういったタイプの物を選ぶのが正解なのでしょうか。




まず最初に10代の脂性肌はあまり気にしないほうが

この脂性肌最初に自覚なさるのが、10代の思春期の頃でしょう。

ニキビなどが出来て困ってしまった経験は、殆どの方が持っていらっしゃると思われます。

この時期は代謝も盛んですし、またホルモンもバランスも女性ホルモンの働きが盛んになってくる頃で、どうしても乱れがちになるものです。

実際には男性ホルモンが皮脂分泌を促進させるわけですが、どの道バランスが崩れることには変わりまりません。

この思春期は、何しろホルモン自体の動きが活発ですので、この手の肌トラブルも起こしやすいのです。

この時期は、もうこれは当たり前だと開き直って、嵐の過ぎるのを待つのが一番です。

と言いますのも、この時期にニキビや詰まった角栓を無理に押し出したりして、肌自体を傷つけると後々、クレーター毛穴の原因になったりもするからです。

この時期はターンオーバーの周期も短いので、回復力も高くなっていますので、心配のあまりストレスで悪化させないようにだけ注意しましょう。




本来なら日本人の肌は20代過ぎても安心だった

思春期も終わり、20代を過ぎていきますとターンオーバーの周期も長くなり、回復力も衰えていきます。

ここで注意をしておくことが、肌の老化も抑えられる事に繋がりますので、しっかりと自覚しておきましょう。

しかし昔の日本の女性の場合は、綺麗な肌の人が多かったのも事実です。

これを比べてみると、脂性肌の原因が見えてきますね。

遺伝的に見た場合日本人の肌は

元々日本人の肌質は、遺伝的にもきめ細かくバランスのとれた肌質です。

肌と言うもの自体が乾燥に弱いことは、勿論度ならでもご存知のことと思います。

東北の女性は、色白できめ細かな肌の人が多い、と言われますがこれは湿度も大きく関係しています。

冬の乾燥時期に、大雪の土地柄ですので湿度も高く、肌にいい影響を与えてくれているわけです。

日照時間も短いので、紫外線のダメージもかなり低いことになります。

実際には日本と言う国土自体、欧米に比べると湿度は高い国柄です。

それもあって、本来なら乾燥肌や脂性肌ともあまり縁の無い風土のはずだったのです。

現在では残念ながら風土の恩恵が激減

昔でも勿論、関東以西の冬の時期は乾燥していました。

しかし暖房はまだ、灯油ストーブや薪ストーブなどで、室内の乾燥は今よりも少なかったのです。

今ではエアコンの普及で、室内の乾燥はかなりの物になりましたし、加えて空気中の埃なども昔とは比べ物にならないほど増えています。

紫外線についても、一昔前より強烈になっていることは間違いありません。

肌にとって、かなり悪い状況になっているわけです。

しかも食生活の欧米化や、仕事によるストレスなどで生活習慣は乱れることになります。

これが大人の女性の、脂性肌の原因になっていく事は、悲しいけれど事実なのです。

喫煙や睡眠不足なども勿論、この原因に加わりますし、また思春期とは逆のホルモンバランスの乱れ、更年期もこれに拍車をかけてきます。

こう見てきますと現代の女性の肌は、常に危険にさらされていると言っても過言ではないと言う事になりますね。

そもそも脂性肌とはどういう現象なのか

脂性肌と言うのは肌に悪い、では肌の脂分は必要が無いのか。

いえいえ、肌に油分が無ければ肌を守ることが出来ません。

肌から分泌された皮脂と、汗などが混じって皮脂膜を作り、これがクリームのような効果を生んでくれて、皮膚を保護してくれるのです。

ファンデーションに対する、化粧下地のようなものですね。

この皮脂膜が、肌を外部の刺激から守ってくれたり、角質が剥がれてしまうのを防いでくれたりするわけです。

つまり自然が作ってくれる、バリアとも言うべきものです。

肌を守ると言う点で、皮脂は必要不可欠なものだと言う事は、お解りいただけると思います。

これを忘れて、脂性肌だからと皮膚の油分を取り過ぎた場合、今度はカサカサの肌質になってしまいますので、ここにも注意が必要です。

問題は、この皮脂の分泌が適正量を越えてしまった時です。

適正量を越えて分泌された皮脂は、様々なトラブルを引き起こしていくと言うわけです。

脂性肌の方のためのベーシックなスキンケアの注意点

先にも書きましたが、脂性肌だからと言って脂分を取り去るようなケアは、逆効果になります。

洗顔は優しく丁寧に

脂性肌の方の悩みの一つに、毛穴が目立つしそこに皮脂が入り込んで黒ずみ毛穴になってしまう、と言う事が上げられます。

これを何とかしたいと、スクラブ入りの洗顔料を使用する方もいますが、これは大人の女性の場合は肌を傷つけますので、止めた方が無難です。

また洗浄力の強すぎる洗顔料も、皮脂を取り過ぎてしまう危険性がありますので、こちらも避けましょう。

油を綺麗に流すにはお湯を、とも考えがちですが、こちらも同じ意味で皮脂を取り過ぎてしまう原因になります。

勿論洗顔後、タオルでゴシゴシこすったりするもの、避けた方が賢明ですね。

下手をすると角質層まで傷つけてしまいますので、1日に何度も洗顔するのも控えたほうがいいでしょう。

刺激の出来るだけ少ない洗顔料で、ぬるま湯などを使用して優しく洗顔、後水分を吸わせる感じでのタオル使用がおすすめになります。

洗顔後の化粧水について

洗顔後に化粧水などで保湿すると、せっかく脂分を綺麗にした肌がまたベトベトする。

脂性肌の方が陥る、これも罠の一つです。

実際には、どんなに丁寧に優しく洗顔しても、天然の皮脂膜は流れ落ち、バリア機能は低下してしまいます。

つまりここで保湿して上げないと、肌は潤いを求めてまた自己防衛するために、皮脂を過剰に分泌させてしまうことになります。

これでは主客転倒になってしまいますので、皮脂肌の人こそ保湿成分を含んだ化粧水で、しっかりと洗顔後のスキンケアをすることが必要なのです。

皮脂肌と言うのは潤い過ぎている肌と言う意味では無く、バランスの崩れている敏感な肌と考えてみることが、スキンケアのコツかもしれません。

化粧水を使うにあたって他に注意すべき点は

乾燥肌にしろ脂性肌にしろ、体調や加齢によって刻々と変化していくものです。

現在のご自分に合った化粧水を選ぶことが、脂性肌のひいてはアンチエイジング系のケアに繋がっていきます。

特に脂性肌の方の場合、生活習慣やストレスが原因で肌のトラブルを起こしていることが多いわけですので、スキンケアでリラックスタイムも兼用してみてはいかがでしょう。

保湿するのに適しているフェイスマスクなどを使用して、肌の保湿をしつつ心のケアと身体のケアも同時に行う。

心も身体も潤う時間が、過ごせることと思います。

たっぷりの化粧水と、お気に入りの音楽などでリラックスタイムを過ごせば、翌朝のお肌の調子も一味違う事でしょう。

化粧水を選ぶにあたっての注意点

保湿用の化粧水が一番望ましいのですが、それ以外にも注意したほうがいいことが幾つかあります。

まず最低、アルコールフリーの物を選ぶことです。

アルコールが入っているとスーッとして気持ちいいのですが、残念ながらアルコールは水分を蒸発させてしまいます。

せっかくの保湿が、残念なことになってしまいますので、こちらは注意しましょう。

また肌のことを考えると、鉱物類も無添加の物がおすすめです。

好きな香りでリラックスと言うのも大事ですが、人工香料についてはちょっと気を付けたほうがよろしいでしょう。

こちらは人によっては、アレルギーの原因にもなりますので、注意が必要です。

何と言っても、脂性肌は単なる皮脂過剰だけのことでは無く、お肌自体のトラブルだと言う事をお忘れなく、化粧水の成分も選んでください。

まとめ

お肌は幾つになっても綺麗でありたいと言うのが、全ての女性の望みでもあります。

それでもどうしても、気がつけば油でてかった脂性肌が鏡の中に発見されてしまった、ファンデーションで隠すにも限度が。

焦って洗顔の回数を増やしたり、強い洗顔料で皮脂を流そうとする前に、ちょっと考えてみてください。

睡眠不足ではありませんか?

食事は偏っていませんか?

勿論生活習慣から治していくのが一番ですが、それに加えてちょっとした注意と化粧水やスキンケアのやり方で、肌は元気を取り戻してくれることでしょう。






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