脂性肌のみなさんと、各種ファンデーションの種類を考える

脂性肌

脂性肌における一番の悩みは、日中のお化粧崩れ。

「ファンデーションを色々変えてみたけれど、自分に合っているのがどれか分からない」…というかたが多いと聞きます。

そこで、各ファンデーションの一長一短である部分のことや、ファンデーション以外に使えるテクニック・アイテムについて、ずばり考察していきたいと思います。




パウダー?リキッド?

脂性肌のかたでまずお悩みになるのが、ファンデーションの種類。

まずはそれぞれの性質の考察から、皆さんへの向き・不向きを探っていこうと思います。

パウダーファンデーションについて

パウダーファンデーションの利点は、何といっても、それそのものが皮脂を吸収してくれることにあるのではないでしょうか。

脂性肌のかたは得てしてお化粧が崩れやすい傾向にあるようなので、日中にサラッと直せるのも魅力的です。

パウダーファンデーションにもいくつかの種類があって、後述しますが、ミネラルファンデーションと呼ばれるものがあります。

脂性肌のかたは「できるだけシンプルにお化粧をしたほうがいい」という通説もありますが、そういった意味では、非常に向いているのではないでしょうか。

ただし、その利点を最大まで引き出すには、ブラシにもこだわる必要があります。

リキッドと違ってカバー力が薄い分、薄付け・厚塗りのコントロールが効きやすいという利点を生かすためです。

ブラシひとつで、皮脂の分泌量がかなり変わったという声もあります。

初期コストの面では、リキッドファンデーションに劣るかもしれませんね。

リキッドファンデーションについて

プロメイクの現場でも愛用されていますし、しっかりとお化粧したいのであればまずコレです。

カバー力が非常に高く、脂性肌の人であればますます馴染んでしっかりとお肌をつつんでくれるのが魅力的ではないでしょうか。

ただし、お化粧直しの手軽さにおいては、パウダータイプには劣る点があります。

リキッドファンデーションは、肌タイプによって向き・不向きが大きいのが難点でもあります。

毛穴に汚れが詰まりやすい方は、クレンジングの際にかなり手間取ってしまうため、リキッドは避けた方がいいのではないでしょうか。

あとは、脂性肌とともにおこりがちなトラブル・ニキビ肌のかたも要注意ですね。

人工添加物やミネラルに反応してニキビがひどくなった…という意見も耳にします。

しかし、よりよいものを選べば、肌をダメージから守ってくれる場合もあります。

加齢による脂性肌の場合、ほとんどが水分量減少が原因ですので、肌ケアにもなるようなリキッドファンデーションを選べば間違いないのでしょうか。

扱いはむつかしいぶん、クオリティの高いお化粧・お肌への影響を与えてくれるのがリキッドファンデーションのいいところです。




レイチェルワイン・オンリーミネラル

ミネラルファンデーションというのがあります。

オンリーミネラルが先駆けで、主にパウダータイプのファンデーションとして販売されており、続いて人気なのがレイチェルワインです。

筆者は、両方とも愛用しています。

特徴としては、・化粧下地が不要(下地代わりになってくれる)・厚塗りでもナチュラルに見える・お肌に優しいミネラルや栄養分を含んでおり、それそのものが肌によい・皮脂吸収率が高く、お化粧崩れがしにくいこういったポイントにあります。

時間がないなかで崩れにくいお化粧をしたい、というかたにはぴったりではないでしょうか。

ここから先は筆者の体験や感想なります。

まず、「つけたままでも眠れる」というのは、過信は禁物。

筆者も実践したことがありますが、やはりニキビなどのトラブルは完全に避けられませんでした…そして一番気に入ったのは、保湿タイプの基礎化粧品をたっぷりと塗ったあとでも、しっかりお化粧がまんべんなく乗ってくれたことでしょうか。

もっともブラシの効果もあると思いますが、こういったところを見ると、やはり油分の吸収率はかなり優れていると思います。

きになるお化粧崩れのポイントですが、かなりしっかりめにメイクをしないと、粉ふきに悩ませることになります。

化粧下地が必要ない…というのが名目ですから、厚塗りが前提になっているのでしょう。

ただし、薄付けをなんども繰り返して乗せていくと、テカリや崩れのほとんどないお肌が一日中続きました。

脂性肌のみなさんに、是非おすすめしたいです。

ルースパウダーでテカリを抑える

ここから先は、ちょっとしたお化粧のテクニックのお話をします。

まずはルースパウダーの使い方。

基本的には肌の艶出しとして使われるこれですが、実は脂性肌のコントロールにも役立つことをご存じですか?

詳しく解説していきます。

ハイライトを兼ねて

プロメイクだと、ルースパウダーをTゾーンに仕上げとして乗せる場合が多いです。

そう、皮脂が一番分泌しやすい場所です。

肌にツヤをもたらすという性質上、皮脂によるテカリから逃れられない運命であるTゾーンに逆に利用してやれば、お化粧直ししなくても目立たないようにできる…というのが考え方の基本のようです。

それでは、お化粧のいつ・どの段階で仕上げていけばいいのでしょうか?

そもそも論になりますが、シャドウやハイライトは、アイメイクなどが終わった後に施すのが本来は一番良いようです。

アイメイクにより顔の立体感がある程度出てきているし、仕上げとして見る分にはちょうどいいという事ですね。

ルースパウダーも同様に、お化粧の最終工程で乗せるプロがほとんど。

脂性肌のかたは、お化粧中もやはりしっとりとする部分が分かりますから、それに合わせてのせていくのが丁度良いのでしょう。

ちなみに、ルースパウダーの選び方ですが、基本的にはどれでもよいそうです。

無印のものなどが手に入りやすく、たっぷりとつかっても罪悪感が少ないでしょう。

あとは、リキッドファンデーションをお使いのかたも、お肌のカラーのムラを気にせずにどんどんつかってしまうのがおすすめです。

粒子が細かく馴染みがよいので、案外キレイに仕上がってしまいます。

あぶら取り紙はNG?

あぶら取り紙について、日中は手放せないかたが多いのではないでしょうか。

京都に大手のメーカーもありますし、かなり浸透しているといってまず間違いないでしょう。

しかし、使い方には少し注意が必要。

お化粧直しを頻繁にされるかたは必見です。

皮脂のとりすぎについて

結論から言ってしまうと、皮脂をとりすぎると余計に出てくる…というのが通説です。

そのため、あぶら取り紙・メイクの上からでも使えるシートの類は、最小限の使用にとどめるのがベストでしょう。

おすすめは、パウダーファンデーションなどを思い切って乗せて、皮脂を吸わせてしまうことです。

そうすれば、お肌は「肌の保護の必要はない」と思って分泌を止めます。

それでも出てくる発汗によるものは、どうすればいいのでしょうか?

これについては、柔らかいティッシュなどを使えば、とる量を適切に抑えることができます。

取り扱いになやむあぶら取り紙ですが、上手に付き合っていきましょう。

まとめ

脂性肌にも、年齢・体質などによって様々なタイプがあります。

ファンデーションの選び方は、ご自身のお肌の奥の原因から探っていくのがベストでしょう。

また、当座のしのぎという意味では、ファンデーション以外にも様々なアイテムがあり、有効活用に値するものです。

デパートの地下の化粧品コーナーなどに行くと、より詳細なアドバイスがもらえるので、おすすめしたいです。






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