CCクリームの正しい認識
化粧品売り場に行くと必ずと言っていいほど見かける、CCクリームやBBクリームという名前に困惑する事はないでしょうか。
どちらも特性を理解していないと大失敗してしまいます。
一つ一つを理解したうえで正しく使用する事で、メイクの仕上がりがより一層美しくなります。
今回はCCクリームについて詳しくご紹介していきます。
CCとは何の略称か
そもそもCCクリームの“CC”とは何なのかをご説明します。
CCには定義がなく、“ColorControl(カラー・コントロール)”だったり“ColorCondition(カラー・コンディション)”だったり“CompleteControl(コンプリート・カラー)”“CompleteCorrection(コンプリート・コレクション)”などと、メーカーによって呼び方が変わります。
ベースメイクに用いられ、色の補正によって欠点をカバーしお肌自体のトーンアップにつながります。
間違った認識として、ビタミンCのCと思っている人がいますがメーカーがあえて成分を加えない限り、CCクリームにビタミンCは含まれていません。
BBとは何の略称か
BBクリームの“BB”とは、CCクリームとは違い定義があります。
“BlemishBalm(ブレミッシュ・バーム)”といい、Blemishiには“欠点・欠陥・傷”という意味を持ち“欠点に塗る軟膏”という意味です。
シミや肌の色ムラをBBクリーム一本でカバーし保湿成分が多い為保湿力に長け、伸びもいいのでよれにくいです。
一本でカバーできると聞くと疑いたくなるかもしれませんが、軽いつけ心地でカバー力がありお肌への負担が少ないのが特徴です。
ちょっとそこまで出かけたいけれど素肌ではちょっとな、という時にも重宝するアイテムです。
CCクリームとは
色補正の力によって整ったキメ細やかな肌に見せてくれます。
光の反射を利用し目の錯覚によって肌を綺麗に見せる力を持っています。
ナチュラルメイクに適しています。
BBクリームの進化系として開発されたCCクリームは、初めからメイクに使用することを前提として作られている為、塗り心地の良さや肌への負担を考えて作られています。
BBクリームのようなベタっと塗った感覚はなく、カラーは数種類あり下地として使われることがポピュラーです。
CCクリームの考え方としては、下地+コントロールカラーという認識が分かりやすいでしょう。
ですから、一本でメイクが完成するものではありません。
ナチュラル感や透明感、お肌のトーンアップを出したい方に最適です。
カバー力を主としたい場合は、BBクリームをおすすめします。
BBクリームに抵抗がある方は、CCクリームとコンシーラーの併用をおすすめします。
BBクリームとは
CCクリームはBBクリームを参考に作られたものです。
BBクリームを作ったのはドイツの皮膚科だと言われており、余分な角質を除去(ピーリング)した後の弱った肌が紫外線や外気にふれ、お肌へダメージを与えてしまうのを防ぐために皮膚を保護する目的で開発されました。
お肌の保護とお肌の再生を促す多機能のファンデーションというのがBBクリームです。
なんと、BBクリームは医療用として開発されたクリームだったのです。
そしてこれにいち早く飛びついた国が、美容整形大国として名高い韓国です。
韓国では美容整形が一般家庭にまで浸透しており、レーザー治療による腫れや赤みを隠すために何かいい物は無いかとたどり着いたのが、カバー力が高く美容成分や紫外線にも強いBBクリームだったというわけです。
医療用として作られていたBBクリームは、メイク用としてどんどん成分を改良し韓国だけではなく各国に浸透していったのです。
BBクリームの考え方としては、日焼け止め+下地+ファンデーション(+美容成分)という認識が分かりやすいでしょう。
重めのテクスチャーの為、顔全体に塗ると厚塗り感が出てしまう場合がありますが、その分カバー力には長けていて隠したい部分をしっかりと隠してくれます。
CCクリームのカラー
コントロール・カラーとして使用する時に、色選びが重要になってきます。
ピンク、イエロー、ブルー、グリーン、パープルがありカバー力を意識している商品になると、ファンデーションのようなベージュの色がつけられた物も存在します。
CCクリームの色選び
肌トラブルに合わせて色を選ぶ必要があります。
ピンク
肌が白く血色が悪いといった、元気なのに顔色が悪く見られがちなんて人に最適です。
顔全体に使えます。
イエロー
お肌自体がイエローベースで顔のくすみやシミ、そばかすが気になる方におすすめです。
こちらは部分使いでもOKです。
使いやすい色で失敗が少なく肌の悩みがよく分からないなんて方でも使用可能です。
ブルー
肌に透明感を求める人におすすめですが、もともと色が白い人が塗ると白浮きしてしまうのでご注意ください。
グリーン
赤みやニキビ跡が気になる人におすすめ。
弱い赤みにはイエローベースでもOKです。
ただ、注意しなければならないのは顔全体には塗ってはいけない事!
赤み部分だけに塗らないと白浮きしてしまい大変なことになります。
パープル
透明感のある肌と血色感も出したいという人におすすめです。
顔全体への使用OKです。
CCクリームの塗り方
スキンケア・日焼け止め・CCクリーム・ファンデーションの順に塗ります。
特にスキンケアは重要で、CCクリームに限らずベースメイクを綺麗に仕上げるためには土台作りが大切です。
適切な油分がカギとなり、潤い不足でも潤い過ぎていても化粧崩れや化粧ノリの悪さへと繋がります。
適度にしっかりと保湿した後CCクリームとスキンケア用品が混じり合わないようにきっちり浸透させたらいよいよCCクリームを塗っていきます。
用意するものはCCクリームと清潔なスポンジです。
まず手の甲に大粒パール程のCCクリームを出します。
手の甲で人肌に温まるとお肌に馴染みやすくなります。
次に額、頬、鼻、顎にCCクリームを点で起きます。
鼻や顎、口周りは油が出たり顔の中でもよく動く部分でよれやすいので、薄くのばしていきます。
この時フェイスラインに沿って、フェイスラインより上のみ塗ってしまうと白浮きの原因になるのでフェイスラインを少し超えて首の方までうっすらと伸ばしましょう。
同様に額もぴったり生え際手前で塗るのをやめてしまうと面をつけたようになってしまうので薄く生え際部分にも伸ばしましょう。
瞼と目の際は、一番薄くつけたいので、最後に指に残ったCCクリームをつけるだけで十分です。
最後に全体をスポンジを使って馴染ませます。
そうする事でスポンジが余分なCCクリームを吸い取ってくれると共に肌への密着度を高め、メイク崩れを防ぐ効果があります。
特に小鼻周りは皮脂浮きしやすく崩れやすいので、丁寧に細かく押さえましょう。
これでCCクリームは完成です。
その上にファンデーションを重ねましょう。
季節によって使い分け
季節で使い分けるの?
なんて思う人もいるのではないでしょうか。
季節によって肌トラブルが違います。
寒くなってこれば血色が悪くなり夏にブルー系を使っていた人もピンク系に変えなければ、なんて事もあります。
大切なのは自分の肌をよく観察し、その都度合った物を選ぶ事で美しい肌を作ってあげる事です。
まとめ
CCクリームは、肌をナチュラルに見せ軽い付け心地で自分の肌トラブルを把握さえしていれば、とても強い味方になってくれます。
カラーが豊富な為、サンプルを使用してみたり自分の肌に合うかを試したうえで購入する事をおすすめします。
普段スキンケア後ファンデーションという方は、是非CCクリームで一味違った肌を演出してみて下さい。