個人輸入のグラフィックボードの魅力と問題は?

グラフィックボード(グラボ)

輸入

デスクトップパソコンで、ネットゲームやネット動画の視聴をする際に重要なものと言えばグラフィックボードです。

しかし、高性能なグラフィックボードほど高価ですが、インターネット通販やオークションなどで高性能なGPUが搭載されたグラフィックボードが販売されています。

これらのグラフィクボードは個人輸入品であり問題もあります。



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個人輸入品を購入するメリット

やはり、グラフィクボードの個人輸入品を購入するメリットは、価格が非常に安いことです。

例えば、日本国内で14万円程する正規品を購入仕様とした場合、製造メーカーのある国では、市場価格が半額近かったりします。

もし、高性能なグラフィクボードが半額で購入出来るのなら、間違いなく個人輸入品に魅力を感じるはずです。

正規輸入品の場合、輸送コストや正規輸入業者の利益や販売店の利益が上乗せされ、高額になります。

特に、精密機器の海外輸出は非常に手続きが複雑なため、人件費も掛かります。

工業製品の輸入や輸出は日常的に行われていますが、実際のところ非常に手間が掛かているということになります。

さらに、精密機器の場合は軍事技術への転用が予想される可能性もあり、審査が厳しくなります。



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個人輸入を行う側のメリットとは?

輸入が難しいグラフィックボードが何故、個人輸入されるかという点について疑問が生じると思います。

基本的に海外旅行先で購入したお土産品や友人からの頼まれ物と同じ扱いになります。

個人消費であれば、購入した国から持ち出すことも容易であり、複雑な手続きも不要です。

また、一定の数量であれば簡単に税関を通過することも可能であり、個人輸入では渡航費用や購入費用に自分の利益だけの上乗せで済みます。

また、海外赴任している友人などがいる場合も国際郵便で少量ずつ日本国内に持ち込むことが可能です。

この場合は、グラフィックボードの購入費と郵送費用そして利益の上乗せで済むので、大幅に買い付け費用をダウンすることが出来ます。

しかし、グラフィクボードなどの精密機器を個人輸入者から購入するのは問題も多いです。

個人輸入品で生じる問題とは何か?

個人輸入のグラフィックボードの購入で一番多いのが故障の問題です。

国際郵便の場合、空輸または海上輸送に限られます。

その双方で問題があり、空輸の場合は飛行機の貨物室内の環境が問題になります。

特に高度10,000m以上に達する際に貨物室内の気密性が確保されていなければ、精密機器の破損が生じます。

気密性が低い場合、急速冷凍と解凍がされるのと同じでグラフィックボードなどはヒートショックで破損します。

一方、海上輸送ではコンテナ内の気密性が低い場合、潮風が入り込み精密機械を破損することがあります。

個人輸入品のグラフィックボードの中で一番問題なのが、バルク品扱いで帯電防止用パッケージに入ったものです。

この場合は、輸送時に破損する可能性が高いです。

また、個人輸入品は、保証対象外になるので販売者と購入者間で問題が生じます。

基本的に初期動作不良時の対応のみであり、それ以降の保証はありません。

実は個人輸入は非正規品と同等!

実際、個人輸入品のグラフィックボードは非正規品と同じ扱いを受けます。

グラフィックボード自体の所有権は購入者にあり、メーカー保証を受けられるのは購入者のみです。

個人輸入の場合、転売行為となり所有者に対しメーカーが保証する必要はありません。

そのため、初期動作不良の場合は個人輸入した人がメーカーへ返品するだけなので負担は少なくて済みます。

また、海外販売品の場合、正規取扱店を経由しなければメーカーは保証する必要がなくなります。

もし、個人輸入品のグラフィックボードを購入する際は、全て自己責任とメーカー保証が受けられないことを受け入れらる方だけにはおすすめします。

問題と考える方は、正規輸入品の購入が一番おすすめです。

まとめ

筆者自身、過去の個人輸入品のグラフィックボードを購入したことがありますが、結果として直ぐに壊れました。

その際は、販売者に対しクレームを行いましたが徒労に終わっています。

本業において製品の品質保証業務に携わり、個人輸入の危険性や問題について理解する機会を得ましたが、現在は正規販売品が値下がりしたころを狙っています。

特に個人輸入のグラフィックボードが増えると価格が落ちるのである意味メリットはあると考えます。