ランニングタイツは是が非でも必要なものなのか。経験をもとに考えてみる
身体を引き締めるために始めたジョギング。
始めてから10年以上経ち、フルマラソンの挑戦はまだありませんが、ハーフマラソンの大会などにも参加しています。
すでに10kmくらいの距離では物足りなく感じてきており、常にそれ以上の距離を走っています。
マラソンには必要なアイテムがいくつかあります。
普通の運動靴にTシャツ短パンでも走れなくもありません。
しかし、きちんとした装備を行うことで驚くほどタイムが伸びていきます。
速乾性のある軽いTシャツ、薄手の短パン、ランニング用のシューズ。
そして、ランニングタイツ。
ランニングタイツ以外の効用は触ってみるとすぐわかります。
明らかに重さが違います。
特にシューズに関しては、全くの別物と言っていいかしれないほどです。
長い距離を走れば走るほど、靴の重みというものが足に効いてきます。
ほかはともかく靴を変えるだけでも、相当なタイムの短縮につながります。
しかし、問題なのがランニングタイツ。
果たしてこれは必要なものなのか。
周りがはいているから流れではいているという人もいないでしょうか。
ここでは体験した人だからこそ分かる、ランニングタイツの必要性をお話しします。
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そもそも、ランニングタイツにはどのような効果があるのか
筋肉を補強する
言ってしまえばこれが一番の効能です。
足の筋肉、お尻の筋肉、中には腰のあたりまでの筋肉をフォローするものもありますので、下半身全体の筋肉をカバーしてくれます。
高級なものになるとステッチといわれる縫い目が入っており、それは筋肉の流れに沿っています。
これは、サポーターを巻いた状態で邪魔にならず装着しているようなものです。
痛めやすい膝を重点的にカバーしてくれます。
筋肉を締め付けて疲労を軽減
筋肉が疲れたとき、マッサージを受けると軽減します。
筋肉をもみほぐし、凝り固まった筋肉を柔らかくするという手法もありますが、ギュッと握って離すだけでも気持ちよく感じます。
このギュッと握っている作用が、ランニングタイツを着用していると常に行われています。
この締め付け作用により疲労の軽減を行ってくれます。
私が購入するとき、全く知識がありませんでしたので、店員に説明を聞いてみましたがその時に「下半身が締め付けられるためデスクワークの最中でも着用している効果はありますよ」と、意外な場面でも役に立つことを教えていただきました。
ファッション
中にはファッション目的で着用している人もいらっしゃいます。
黒のベースにカラフルなステッチ。
特に女性の場合、ランニング用のTシャツは蛍光色を使用している割合が高いため、見栄えが良くなります。
加えて締め付け効果による美脚作用も発生、しているのかもしれません。
でも、購入した人ならわかりますが、値段の高いものと安いものは、見た目の一発でわかってしまいますので、そこは注意して購入してください。
寒さ、日焼け対策
ファッションに繋がるかもしれませんが、マラソンという競技は、ほとんどが野外での競技です。
日差しの強いときもあれば、雨の日、真冬のど真ん中で雪が降っていても危険でなければ、実行され中止にはなりにくいです。
元旦マラソンであれば、言うまでもなく真冬です。
最悪、雪が降っている中での開催となるかもしれません。
ほてった体に冷たい雪が当たると、それだけで体力が消耗している気分になってきます。
加えて寒いと筋肉の硬直が早まりますので、それを多少なりとも緩和してくれます。
防寒などにも役に立ってくれます。
これで便利さはわかりました。
しかし、本当に役に立っているか。
正直私はあまり感じませんでした。
そこで、私が使用していた時に感じた事と疑問点を上げていきたいと思います。
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実際に使用してみて感じた事と疑問点
余計なものをはいているので重い感が強い
やっぱり、Tシャツ短パンが一番軽いです。
10kmくらいの短距離だとなおのこと、ランニングタイツの効果を感じることもないくらいの時間でゴールしてしまうため、いまいちランニングタイツの効果は感じられず、重い邪魔なものとしか感じることができませんでした。
締め付けられていて逆に違和感
初めて着用した時は、もう違和感しかありませんでした。
変に締め付けられる膝。
固定され上がりにくい足。
曲げにくい関節。
下手に筋肉が固定されていることもあり、正直走りにくいと感じました。
いつかは慣れると思いしばらくは着用していましたが、今となっては全くと言っていいほど着用しなくなりました。
疲労が少ない
上記の2つで文句ばかり書きましたが、確かに長距離になってくると疲労の蓄積が軽減されているように感じ、ランニングタイツの効果を感じることができました。
それに、翌日以降の足の疲労感も多少軽減されていることは間違いなく、襲い掛かる筋肉痛の度合い気持ち軽減されている気がしました。
という具合に、ほぼ違和感ばかりを抱えながら日々走っていました。
こうなると、本当に走る際に必要なのか。
私の場合、大いに悩みました。
結論づいた疑問点
ここまで気になるのであればいっそないほうがいいのでは?
周りに流されているだけで、本来自分には必要のないものなのではないか。
着用するとタイムが落ちる、気になりすぎて気持ちよく走れない。
ダイエット目的で自始めたランニングですが、ストレス解消にも一役買ってくれていました。
それが、ランニングタイツを着用することによって、逆にストレスになるようになりってしまいました。
疲労が少ないというのは捨てがたい利点
疲労感の軽減は確かに効果があります。
あまり調子がよろしくない(足の具合がいつもとちがって重いとか)時は走ることが楽と利点があるのも事実です。
しかし、利点と疑問点を天秤にかけてしまうと、どうしても疑問点が強く出てしまい着用しないほうが良いのではという結論に至りました。
たまたま知り合いの整体の先生に私の筋肉を見ていただいたところ、十分な筋量が備わっていることがわかりました。
ここまで筋量がついていれば、邪魔で仕方ないでしょうとも言われました。
さすがプロです。
わかってらっしゃいます。
先生曰く、ランニングタイツには確かに疲労軽減の作用があるが、それは締め付け効果によるものと、筋肉のブレを抑える2つの点から成り立っている。
私の場合は筋量が十分についており、筋肉のブレに関してはあまり考える必要がないと言われました。
確かに考えてみると、市民マラソンクラスの大会で、市民ランナーはランニングタイツを着用している人をたくさん見かけますが、実業団の人たちでタイツをはいている人は見たことがあまりありません。
その域に達しているとは言いませんが、だいぶ長い間、週3回20kmオーバーの距離を走ってきていますので、自然と筋力がついていたのでしょう。
この言葉により、ランニングタイツを着用することはやめてしまいました。
ランニングタイツが必要なのか、必要じゃないのかを判断する
誰しもが私のようではないと思いますので、自分自身の体と相談してください。
着用するなら着用する、着用しないのであれば着用しない
練習の時だけ着用して、本番は着用しない。
もしくはこの逆という行為はやめたほうがいいと思います。
1度このやり方をとって大失敗をしました。
練習では負荷をかけるため着用せず(それまでは効用を信じていたため)、本番では疲労軽減のために着用するという方法をとりました。
案の定、逆に気になりすぎて思ったよりタイムが延びませんでした。
タイムを狙うのではなく、楽しむために走るんだという方の場合は、その後の疲労などを考えると着用することをおすすめします。
(違和感がなければ)
その走ろうとするコースと自分との相性
コースの得手不得手は誰しもあります。
同じ距離でも平坦な道なのか、アップダウンが激しいのか、様々です。
自分はどの場面が得意なのか。
それは今回のコースに含まれていて、タイムをそこで稼ぐことができるのか。
そこを判断し、着用するしないを決めてもいいかもしれません。
疲労の蓄積が軽減されるのは間違いありませんので、苦手なコースであれば着用して少しでも疲労感を感じないようにすることは重要です。
その代わり、上記のようなことにならないように、何日か前から慣らしをしておいたほうが良いと思います。
自分の筋量との相談
走るということを始める前のだらけた体は、自分自身が一番よく知っていると思います。
ダルダルだった体が引き締まって、どう変化したのか見てみましょう。
十分な筋量のついている足は、見た目だけですぐ気づけるくらいの変化が起きています。
まとめ
ランニングタイツは、筋肉の固定や、疲労軽減など様々な効果があります。
しかし、それは自分自身の筋量不足をフォローするためのもので、十分な筋量を持っているのであれば、単なる「厚着」でしかありません。
ランニングには、大会でタイムを狙う、ダイエットのため、気分転換と人それぞれの目的があります。
私の場合、タイム狙いだったため、効率というものを重視しましたので、ランニングタイツは不要となりましたが、これだけの効果のあるものを使わない手はありません。
最後に1つ注意事項です。
ランニングタイツの金額はピンキリです。
決して安物には手を付けないでください。
十分な補強能力がなく「ももひきでもはいて走ったほうがまだマシ」という代物も存在します。
ショップに行くと、様々な種類があると思いますが、格安には格安くらいの効果しかありませんのでご注意を。