甲高・幅広女子のバッシュの選び方
甲高・幅広女子のみなさんは、普段靴をえらぶときどのような基準に選んでいますか?
きっと、多くの方がデザインを重視していることでしょう。
ちょっとくらいきつくても、我慢することになれてしまっている、甲高・幅広女子のみなさんは多いかと思います。
しかし、バッシュは普段使いの靴と比べると、飛んだり跳ねたり、急発進や急加速さらには急停止と非常に過酷な環境下で使用されます。
試合中のパフォーマンスの向上ももちろんですが、使用者の足の保護のために働いてくれるのがバッシュです。
デザインも捨てられない気持ちもよくわかりますが、機能性も無視せずに、両方に折り合いをつけながら、本当に自分にあったバッシュを選んでほしいと思いますここでは、甲高・幅広女子のみなさんがバッシュを選ぶ際、参考になるポイントを紹介します。
まずはメーカーで絞りこみましょう
甲高・幅広女子のみなさんの場合、もっともフィットする確率が高いおすすめのメーカーは、経験上、アシックスとミズノです。
日本のメーカーであるため海外メーカーと比較すると、甲高・幅広といわれる日本人の足に合わせた作りになっているようです。
バッシュ以外の陸上スパイクやランニングシューズでも同様の傾向があったため、個々のデザインに関わらない基調のようです。
日本のメーカーに比べ幅が細め基調の海外メーカーバッシュは、お店やネットショップでも目を引く魅力的なデザインです。
しかし、やはり靴はまだまだ男のおしゃれなのでしょう。
こういった、アイキャッチャーになるようなカラフルなデザインは大抵の場合メンズです。
レディースのバッシュコーナーは、一目みただけでメンズコーナーよりも地味な印象を受けます。
さらに、日本のメーカーのデザインは海外名―カーに比較すると、おとなしい傾向があり、甲高・幅広女子のみなさんの選択肢は輪をかけてシンプルなものにしぼられていくことかと思います。
ヘアスタイル、メイク、パンツやスカート。
女子の場合は靴以外で、おしゃれの選択子が広いです。
靴のおしゃれぐらいは男子に譲ってあげましょう。
そう思えば、すこしシンプルなデザインも我慢できるのではないでしょうか?
ポジションでハイカット・ローカット選びましょう
メーカーが絞れたら、次はハイカット・ローカットを決めましょう一般的に、センターにはハイカット、ガードにはローカットがすすめられます。
センターはペントエリアの押し合いへし合いを制してプレーしなければなりません。
人ごみの中でプレーするため、捻挫の確率は他のポジションよりはやや高めになるでしょう。
ハイカットは足首まできっちりとホールドするので、実際にはいて動いてみるとやや動きにくさを感じます。
そのかわり、ローカットに比べると捻挫防止効果は高いため、センター向きといえます。
一方、足首のホールド効果は低いものの、動きやすいローカートはガード向きといえます。
ガードの重要な仕事は、体の動きだけに着目すれば、機敏に動き回り、縦横無尽にボールを回していくことです。
そのため、俊敏で臨機応変な動きに対応できるローカットが好まれる傾向があるようです。
フォアードの場合は、大まかにいえばセンターとガードの中間のような動きが必要になります。
そのため、自分がどちらよりのプレーをするかで、ハイカット・ローカットを選ぶとよいでしょう。
センターと同様にリバウンドをとりに行くパワーフォアードタイプでしたらハイカット、カットインプレーが多いスモールフォアードでしたらローカットが向いているといえます。
おしゃれは靴紐で
メーカーとハイ・ローカットまで絞り込むと、多くの場合、選択肢はほとんどなくなってくるかと思います。
お店に入ったときにまず目を引いた、鮮やかな色や凝ったデザインのバッシュはまず残らず、真っ白もしくはそこに青か赤かのラインが数本走っているシンプルなバッシュのみが残されていることでしょう。
そして、同時に残ったちょっとした不満。
女子中学生や高校生には、ただ真っ白なバッシュはデザインとしては物足りないかもしれません。
ですが、バッシュは選手の足を守り、パフォーマンスを支えてくれるもの。
見た目が大切な、ヒールやパンプスとは住む世界が異なります。
少しでも可愛らしさがほしい気持ちもよくわかります。
練習でバッシュをはくたびに、ただ真っ白のデザインを見るたびどこかテンションが上がらないのは、少し辛いことです。
そんなときは、靴紐を自分の好きな色にしてみたらいかかでしょうか?
他のところが真っ白な分、思っている以上に靴紐の色は映えるものです。
あなたが、懸命に走り飛ぶほど、真っ白なバッシュとカラフルな靴紐が観客の目に移る。
そう思えば、シンプルだけれど、あなたの足の安全を衝撃や摩擦から守り、思うままに動けるよう急な加速や停止にも耐えてくれる、健気なバッシュに親しみを覚えませんか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
メーカーとご自分のポジションから、バッシュのイメージは固まってきたでしょうか?
ここで述べたのは、あくまでも幅広・甲高の女子中学生だった一人の人間の経験です。
しかし振り返ってみると、足の速さと小回りだけが取り柄だった、がむしゃらなプレーのわりに、靴擦れはもちろん、ほとんどケガらしいケガをしなかったのは、バッシュのおかけだったと思っています。
高校では陸上部に入学し、バッシュとおなじような感覚で走り回ったすえ捻挫をしてしまったことを考え合わせると、尚のことバッシュの底力を感じます。
自分にあったバッシュを選ぶことは重要です。
この記事のバッシュを選ぶポイントを頭の片隅に止めつつ、近くのスポーツ用品店に行きましょう。
そこで、定員さんに相談しつつ、試着もしながら根気強く、ご自分にあったバッシュを選んでください。
甲高・幅広女子のみなさんの場合、すすめられるバッシュはデザイン的には少々不満が残るものかもしれません。
しかし、そのバッシュは甲高・幅広女子のみなさんの足を過酷な環境下でも守りつづけ、パフォーマンスの向上の手助けもしてくれる、いわば白の騎士(鏡の国でアリスを支えるキャラクター)といえましょう。