腰痛を改善するマットレス選びの5つのポイント
腰というのは体の芯であり、荷物を持ち上げたり支えたりする際に最も重要な部分です。
何らかの原因で腰に負荷が掛かり痛みを生じるようになると、日常生活にも支障をきたすこともあります。
酷い時には歩いたり座ったりするだけで傷んでしまうことも。
そんな厄介な腰痛を少しでも改善するためには、睡眠時のマットレス選びも重要です。
ではどのようなポイントを抑えて選べばいいのでしょうか。
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目次
そもそも腰痛は何故起こるのか
マットレスを選ぶ前に、まずどうして腰痛を引き起こしてしまったのかその原因を探ることが大切です。
原因によって、どのようなマットレスを選べばいいのか変わってきます。
特異的腰痛
椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症など、背骨の神経部分が変形したり圧迫されたりすることで腰痛を引き起こすことがあります。
長期間に渡り慢性的な痛みが続き、腰痛だけでなくしびれや歩行困難、頭痛など様々な症状が併発してしまうこともあります。
筋筋膜性腰痛
いわゆるギックリ腰というもので、急に激しい運動をしたり、重たい荷物の上げ下ろしをすることで腰の筋肉に負荷がかかり痛みを生じてしまうタイプです。
人によってはその日?数日以内に痛みは収まりますが、決して甘く見てはいけません。
ギックリが引き金となって慢性腰痛が始まってしまう方も少なくないのです。
生活習慣によるもの
普段デスクワークなどであまり歩く習慣がない方や、不規則な生活をしている方、姿勢が悪い方は腰痛を引き起こしやすい傾向にあります。
日々、定期的にストレッチやマッサージを心がけるようにしましょう。
また、マットレスや枕などの寝具が自分の体にあっていないことが原因で腰痛を引き起こすこともあります。
一日の約三分の一を占める睡眠時間は、体をリフレッシュするのにとても重要な時間です。
そんな睡眠時間に少しでも快適に過ごすことも腰痛を予防・改善するのに欠かせません。
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腰痛改善にはマットレスの硬さをチェック
低反発マットレスなどのふんわりと柔らかいマットレスは、腰にも優しいイメージがありますよね。
しかし腰痛持ちの方が柔らかいマットレスを使うと、体が沈み過ぎてしまい寝返りを打つときや体を起こすときに腰に負担を掛けてしまいます。
では硬いマットレスなら良いのかといえば、決してそういうわけでもありません。
人間の背骨は頭を支えるためにS字カーブを描いていますよね。
腰痛持ちの方に人気の畳マットレスや超高反発マットレスは、背骨のカーブを上手に支えることが難しく、腰だけでなく背中全体や肩に痛みを生じてしまうことも少なくありません。
腰痛でお悩みの方におすすめなのは「高反発マットレス」か「優反発マットレス」です。
「優反発マットレス」というのは最近注目されるようになってきたタイプで、高反発と低反発の中間くらいの硬さになっていますよ。
腰痛改善におすすめのマットレスの素材とは
マットレスには様々な素材が用いられています。
その中で腰痛の方におすすめのタイプは以下のようなタイプです。
ポケットコイルマットレス
横揺れが少なく自然な姿勢で眠れるのが魅力的で、腰痛持ちの方に人気のタイプです。
耐圧分散性にも優れており、寝返りも楽々。
比較的通気性も良いので、熱が体にこもりにくくなっていますよ。
高密度連続スプリングマットレス
一般的なボンネルコイルマットレスよりもバネの密度が高く、コイル部分の耐久性が高いマットレスです。
適度な硬さがあるので、体が沈み込むこともなく寝返りしやすいという特徴があります。
耐圧分散性も抜群で、睡眠時の体に掛かる負荷を上手く分散させてくれますよ。
ウレタンマットレス
リーズナブルな価格帯で、硬さのバリエーションが豊かなのが魅力的なのがウレタンマットレス。
布団代わりに使うもよし、ベッドマットとして使うのもよしです。
ウレタンマットレスには、一層タイプのものが多いですが、一層だけでは上手に背骨のカーブに沿うことが出来ません。
一層タイプのウレタンマットレスは他のマットレスに比べて価格も安いのでついつい購入してしまいがちですが、腰痛持ちの方には不向きです。
出来るだけ二層以上のマットレスを選ぶようにしましょう。
低反発マットレスと高反発マットレスのハイブリッド二層になっているタイプも人気ですよ。
腰痛持ちの方は三つ折りは控えて
サッと畳めて収納がしやすいことで便利な三つ折りタイプのマットレス。
来客用として用意しているという方も多いのではないでしょうか。
三つ折りタイプは折りたたみ部分の凹みが丁度腰の部分に当たりやすく、腰痛持ちの方が使用すると上手に寝返りをうつことが出来ません。
人によっては折り目が気になって熟睡できないということもあります。
また、今現在は腰痛を抱えていなくても、今後腰痛を生じる可能性もゼロではありません。
パタンパタンと折り畳めるタイプよりは、しっかりと厚みがあって折り目がつかないタイプのマットレスを使用するのがおすすめですよ。
一枚上に敷布団を敷いて使うというのも一つの手です。
機能性にも注目してみよう
最近はマットレスもどんどん進化してきており、新素材のものや高機能のものが登場してきています。
蒸れやすいイメージの強いウレタンマットレスやポケットコイルマットレスでも、通気性がよく寝苦しさを解消できるタイプも販売されていますよ。
通気性の良いマットレスは体の体温調節もしやすく、目覚めた時の疲労感も軽減されますよ。
少し高額にはなりますが、中には丸洗い可能なマットレスも。
布団に比べてケアをするのが難しいマットレスも丸洗いタイプなら清潔さを保てます。
汚れや臭いが気になる方にはとても嬉しい機能ですよね。
ダニの発生を抑制する防ダニ加工や、防臭加工が施されているタイプもありますよ。
コストパフォーマンスも重要なポイント
マットレスは毎日使うものです。
毎日、体全体を預けた状態で数時間以上使用し続けることを考えると、ある程度の耐久性が求められます。
安価なマットレスもそれはそれで魅力的ではありますが、安いものはへたりやすかったり湿気がこもりやすかったりするものです。
特にコイル系のマットレスは、スプリング部分が壊れてしまうと一気に寝心地が悪くなり、動く度に軋み音がして安眠できません。
安いマットレスを買ったけど、すぐに駄目になって買い換えることになってしまっては本末転倒ですよね。
最近はインターネットの普及に伴いマットレスも通販などで手軽に購入できるようになりました。
しかし、記載されている情報だけで自分の体に合うマットレスを見つけるのは難しいものです。
出来れば実店舗にて、実物を触った上で購入するようにしましょう。
多くの店舗では試し寝をさせてくれるので、色々な体勢をとって確かめてみて下さいね。
体に合わないマットレスを無理して使い続けたことが原因で、体を壊してしまう危険性も無視できません。
本来一日の疲れを癒やし、体組織を正常化するはずの睡眠が阻害されると、人の体は思った以上にダメージを蓄積するものです。
健康はお金に変えられません。
今の健康を維持していくためにも、マットレスを始めとした寝具は出来るだけ高品質なものを使うことをおすすめします。
まとめ
腰痛と一言で言ってもその症状や原因は人それぞれ違います。
腰回り全体が痛い方もいれば、部分的にズキズキと痛むという方もいますよね。
整骨院や、整形外科などでは患者さんそれぞれの症状に合わせた適切なマットレスを指導してくれることもありますので、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
寝具専門店などでは機械を使って各部位を測定し、体に合わせた寝具を勧めてくれるところもありますよ。
こちらも是非チェックしてみて下さいね。
参考URL・参考文献・根拠など
https://my-best.com/367
https://www.openfa.jp/
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/26_youtsu/
https://the-star.jp/lumbago/